9/30 ハーセプチン+パージェタ+ドセの有効性再確認(国内4相) 増田慎三 乳腺外科医 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

いくつか前の記事で
を発信しました。

乳癌治療前の乳癌の状態(ステージ3C)と
術前化学療法
 (FEC×4→ドセタキセル+ハーセプチン ×4)
後の画像で、抗がん剤効果がビジュアルに
分かる画像などを再掲しました。

ステージ3Cまで放置してしまった状態
  (諸事情は『児相問題』テーマ内の記事を
    ご参照いただければ)
掲載したMRI画像だけではリンパ節転移の
拡がりが見えにくいですが、
腫瘤の大きさ、しこり形成していた
腋窩リンパ節転移(3A相当)、
皮膚も危なかった(3B相当)のは見てとれ、
それが術前化学療法で小さくなったり
消えているのが見てとれるかと思います。
  
私の癌の腫瘤を縮小させたのはFECで、
ドセ+ハーセプチンでほとんど腫瘤は
縮小しなかったけれど、

分子標的薬ハーセプチンは、
悪魔の遺伝子と呼ばれるHER2、進行が速く、
予後が最悪だったHER2陽性乳癌の予後を
数年単位で大きく延ばした、
  (ハッキリ書けば、ホルモン陽性の『普通の』?乳癌、
   すなわち、癌の中では予後が良いと語られる、
   大多数の乳癌と同等になった、
   ホルモン陰性のHER2タイプだったら、
  『普通のトリネガ』??同等になったってことかな?
   と、作用機序や臨床試験結果を眺めて客観的に理解
   していますが、私は…。それでも、)
夢の新薬だったと言える薬剤
です。

今、目に見える転移もせずに生きているのは
乳癌の標準治療(保険診療)集学的治療
特にハーセプチンのおかげも大きかった
のだろうと思います。

ハーセプチンが画期的に効いたわけでもなく
pCRしなかった私は、

5年前、使いたかったなぁ、と、
ドラッグラグに悔しい思いをした
  (その辺りの心情は、何度か書きましたが
   新しい読者さん向けに最下部にも書いておきます)
パージェタですが、

日本国内での臨床試験(第4相)の結果を
大阪医療センターの増田慎三先生
(乳腺外科科長、医学博士)が
ESMO2019で発表された、
との記事をご紹介します。

未承認新薬の発表や記事に比べれば
地味な発表、記事かもしれませんが
  (おまけにHER2陽性患者は少数派…)
私にとっては、とても大きな、
色んな意味で嬉しく感じる記事です。

乳腺外科医、臨床医、研究医の『心』を
感じたから、かな。

乳腺外科医には、

・乳房そのものの手術は、他臓器と比べて
    難しくはない(生死に直結しない臓器)

・比較的長期間患者と付き合っていく

・術後や転移後の緩和的放射線治療や、
   ホルモン治療・抗がん剤治療・抗HER2
   治療といった薬物療法も含めた、
   集学的治療の要として、治療戦略を考え
   患者一人一人に向き合っていく
   (その期間が長い)

という特徴のある乳腺外科を選んだ時点で

『心ある』癌治療医も多い、育ちやすい
のかもしれないですね、と、

『「おまかせします」も一つの明確な
   自己主張 増田慎三先生インタビュー
 (名医が語る最新・最良の治療 乳がん
     2011年11月25日初版発行)
   新薬が続々登場する乳がん治療。
   臨床研究を推進し患者さんに最大の利益を
   もたらしたい。』

などの増田先生をご紹介する記事を
拝読して感じていました。
  (私の主治医も、なぜ乳腺を選んだのか、
   聞いた際に、似たようなことを語って
   いたなぁ、と…)

長く治療している間に、「おまかせします」
という関係が築かれていく、
築かれていきやすい癌種なのかもしれないな
とも思います。


=====




(日経BP社 がんナビ )

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COMACHI

▼試験内容

・ CLEOPATRAと同デザインの
     国内多施設共同前向き単群フェーズ4試験
    (CLEOPATRAの日本人参加人数が少なく
     補助試験が必要だったための試験)

・2013年11月~2015年9月、9施設132人
      ↑ちょうど、私の初期治療の頃。
          結果が出るまでに期間がかかる
         ってのは、喜ばしいこと…。

・(患者背景)
    年齢中央値:56.5歳、ECOG PS 0 :87.1%
    HER2 IHC 3+: 84.1%
    内臓転移有: 61.4%
    再発例49人の内
       術前・術後治療歴有:38人
        (多くがハーセプチン+化学療法)


▼結果

・治療期間中央値:17.1カ月
・観察期間中央値:46.9カ月
・治療サイクル数中央値
    ハーセプチン+パージェタ: 24サイクル
    ドセタキセル:6サイクル

【最終解析  データカットオフ2019年4月 】

・PFS中央値:22.8カ月[95%:16.9-37.5]

・術前・術後治療の有無による
    PFSに有意差なし

・OS中央値:未到達[95%:58.9-NE]。
  ※参考:
     CLEOPATRA 56.5カ月[95%:49.3-NE]

・ドセタキセルの長期投与は副作用に
    つながるが、
    6サイクルで投与を中止しても
   予後には影響しない可能性。

・グレード3以上の有害事象:96.2%
   重篤な有害事象:24.2%
   試験薬による死亡なし
   
・主要グレード3/4有害事象
    発熱性好中球減少症(31.8%)
    好中球減少症(24.2%)
    白血球減少症(10.6%)
    下痢(4.5%)等

    ↑ドセの副作用。パージェタを追加しても
         おそらく私には出ない。
         ドセで骨髄抑制(白血球、好中球減少)は
         しなかった、回復可能だったので。


ー◆ー◆ー◆ー

【パージェタへの心情、
   医学、医薬、医療の進歩への感謝と期待】

いくつか前の記事で
を発信しました。

今、目に見える転移もせずに生きている

(また、まだ、検査すら行けていないですが… 
 延々と続いた5ch掲示板問題、さらに、6年前同様、
 6年前の『児相問題』が引き起こされ、蒸し返され
 ましたから。やはり、私にとっては自分の乳癌より
  娘に関わるそちらの問題の方が大事なのです…。
  100%『冤罪』にも関わらず、それまで何年も何年も
  まさに独りで育ててきた親権者=監護者=養育者
  =私独りの、責任を独りで負っている自分の
  あずかり知らぬところで、こそこそと
  それこそ人権侵害、親権侵害、強制力で
  違法民事介入まで平気で為される法律と法運用
  ですから。GWの件では、警察がストーリーに
  沿って?証拠まで捏造することも目の当たりに
  しましたし。まぁ、残念ながら、諸々ハッキリは
  しましたね、6年前の『児相問題』。他人の子ども、
  他人の家庭、人生を壊滅的に破壊しておきながら、
  ご自分たちの為さったことの反省すらしない、
  何一つ責任を持たない、持てない児童相談所。
   ~我が家の場合、管轄警察も、かな。
     児相が正してくれないし、警察は児相判断を
     受ければそれを正として動くしかないのかも
     しれないし…。隠蔽されているので、どっちが
     どうなっているかさえ、私は分からず被害を
     被り続けているだけです。~
 だから、あちこちで、一方では凶悪な虐待の悲劇、
 一方では『冤罪』での机上の空論、他人を虫けら
 以下の扱いをしての
    ↑世間では、矢面に立つ児童福祉司だけが叩かれ
        続けていますが、実際酷い目にも遭いましたが
        私の6年前の『児相問題』被害の経験から、
        名ばかり『心理職』、仮にも 『心』を扱う者の
        机上の空論が最も悲劇を呼んでいる
        と私は思います、
        ネットを見ていても、一番危険なのは『心』を
        扱うカウンセラー、ヒーラー、コンサル  もどき、
        素人が他人相手に簡単に扱って良い分野じゃない
        と思います。引っ掛かったわけでもないですが
        押し売りが本当に鬱陶しいし、
        弱っている『心』に追い討ちをかけることまで
        それと気付かず、ご本人たちは善と信じて?
        しているのかもしれないですが、
        詐欺や偽善・嫌がらせの温床… にもなっている
        と私は感じています
 家庭破壊、子どもの人生破壊繰り返される😞💨😢

 似てるでしょ? 医療の世界も医師や病院の
 人格と制度、仕組みに掛かっている。
 医療、病院・医師は自由意思で選べるし
 『児相問題』のような強制力はない。
 医師の専門性は総じて高いし、頭のよい方々なので
 話は通じやすいし分かりやすい、
 短時間診療でも必要な会話が成り立つし、
 本人の意思も主張できるし、尊重される。
 セカンドオピニオンの仕組みもある。
  対して『児相問題』、『冤罪』で動く管轄警察の
  恐ろしさ…)


残念ながら、ハーセプチン+ドセタキセルで
 pCRしなかった、

公開され、ネットで参照できる臨床試験結果を
客観的に眺めれば、
HER2陽性、特にHER2タイプ患者集団
としては、
pCRすれば予後は良い、しなければ・・・
という現実は見えていた、

昨年末にメタ解析も発表されている通り、
6年前に素人
   ~統計は統計なりに読める程度の知識があれば~
が見ても理解していた通り。

だから、精神的にはキツかったですよ。

術後にハーセプチンに追加できる治療が
なかった。だから、さらに精神的には
キツかったですよ。

だから、藁と分かっていても、自費診療の
活性化自己リンパ球療法を追加した。
自己責任、効果も副作用も正確に認識した
上での自己判断 、詐欺とも思っていないし
後悔もしていない。

当時はパージェタも追加できなかったし、
カドサイラへの変更もできなかったから。
  カドサイラヘの変更は今も承認されて
  いない。
  でも直近で申請されましたね(⌒‐⌒)

パージェタを術前化学療法で試せなかった
欧米とのドラッグラグ
医学、医療の限界というよりは、
日本の制度、人的な問題ですから
個人的な恨みといおうか、
燻っている感情はありましたが、

まだ生きているし
私が悔しい思いをした
制度・人的な問題の
ドラッグラグは
劇的に改善されてきている
から、
これからの
医学、医薬、医療の進歩期待
することで、消化できる、昇華する、
気持ちの折り合いがつけられる…。

人それぞれ感じ方や心の折り合いの付け方
が違うでしょうから
文章で上手く伝わるか分からないけれど、
そんな感じの心情です。


受けた治療に感謝するとともに、

世の中に溢れる怪しげな癌情報に惑わされ
適時のタイミングで標準治療を受ける機会
を逃してしまう方々が減りますように、

そして、適時のタイミングを逃して
進行させてしまったり、
運悪く進行の速い種類であっても、

そこから先を生きるための
治療機会を逃さずに、
今出来る治療を大切にしましょうね

(お互いに、それぞれに
  ※無治療の方を否定するわけでは
    ありません。
    結果が良くても悪くても、自分自身で
    納得できるような選択をすればいいのだ、
    と私は思いますので。)

との願いを込めて、

そして、

医学、医薬、医療も、
どんどん進歩しているから、

新薬、新治療に期待しつつ
(過剰な期待をし過ぎず)

よりよく生きていけたらいいね
(お互いに、それぞれに)

との願いを込めて

ブログを発信しています。


一乳癌罹患者として、

医学、医薬、医療の進歩に、期待し、

多くの癌患者が、
より良く生を全うできますように

願い、祈っています。

ー◆ー◆ー◆ー


【「お任せします」の心情】

長く治療している間に、「おまかせします」
という関係が築かれていく、
のだとも思います。

(人それぞれでしょうし、
 私は、「医師」という肩書きだけで信頼
 するわけでもないし、信頼していても、
 納得するまで聞く性分ではありますが…。
 合わないと思った段階で、医師や病院を
 変えようと思いますが…。
 都内の病院銀座に通える所に住んでいる
 からではありますが…。)


術前化学療法をして良かったこととして、
その間に主治医診療が何度も入った後で
心から「おまかせします」と思えた
安心感を醸成した後に、
手術を迎えられたこともあげられます。


手術できて当たり前の早期乳癌と違って

私の場合、
自ら放置して症状も出ていた状況ではあり、

初診時に「検査で遠隔転移が見つかれば
原則、手術はしない。抗がん剤の目的も
延命治療になる」とハッキリ説明を受ける
状態ではあったし、
(「根治目的じゃなくてもQOLのために
    手術はして下さい」と返しましたが)

術前検査で肝臓の影が指摘され、
私:「転移であっても手術はして下さい」
主治医:「転移だったら、手術する最後の
   タイミングになるかもしれない」
と、肝臓の追求はせずに予定通り手術して
いただいた (その後、2年間経過観察して
いただき、大きくならないから癌じゃ
なかったね、となった。結果的に、よ。)
状況ではあったし、

手術できたこと、
 (胸骨傍まで取る手術をして欲しいとの
  要望以外は、~それは、2回聞いて
  2回断られましたが ^^; ~
  手術そのものを出来ない、しない、
  とは一度も言われなかったこと、
  抗がん剤が効かなければ直ぐに手術に
  切り替えてくれること、毎回エコーで
  確認もしてくれることを約束して、
  実行してくれたこと) 

そのものが、私は本当に嬉しかったし、
感謝しています。
(たとえ、転移したとしても。
 「今、死ぬわけにいかない、(中高一貫校に
     入学したばかりの娘が高校を卒業するまで)
    あと5年は、どうしても生きる必要が
    ある。」
  とのお願い
      ~お願いされても困っちゃうとは思いますが~
  も叶えていただきましたし照れ
  5年で済まなくなったのは、こちらの
   別問題で😞💨)

転移リンパ節行方不明事件も、
それがあったから余計に信頼は深まった
のかもしれません。

(取り切れない胸骨傍までリンパ節転移が
  広がるまで放置したのは私自身だし
  恨みは、放置せざるを得なかった
『児相問題』の方だし…)


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