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分子標的薬、
例えばハーセプチン単剤の副作用は、
昔ながらの殺細胞毒の抗がん剤
と比べ物にならないくらい小さいです。
ただ、薬剤承認のための臨床試験では、
人道的な観点からだろうと思いますが、
その時点で最善と承認されている、
昔ながらの殺細胞毒の抗がん剤との併用
での臨床試験となり、
承認され、標準治療に組み込まれる際には
そのまま、昔ながらの殺細胞毒の抗がん剤
との併用になることが多いかと思います。
そして、例えば、
ハーセプチン
+ドセタキセルやパクリタキセル
が標準治療とされ、
治療を受けている患者は、まとめて、
「抗がん剤」の副作用として語ることも
多いかと思います。
吐気とか、味覚障害とか、痺れとか、
大きめの副作用を引き起こすのは、
ドセタキセルやパクリタキセルであり、
ハーセプチン単剤では、
そのような副作用は出ません。
同様に、
免疫チェックポイント阻害剤も、
もしかしたら、単剤では、
副作用は小さいのかもしれません、
でも、
免疫チェックポイント阻害剤が
昔ながらの抗がん剤と併用して使うことしか
認められなくなると、
昔ながらの殺細胞毒の抗がん剤とまとめて、
「抗がん剤」の副作用として、
副作用は大きい、と語られてしまうことも
多くなるのでしょうね。
HER2タイプで転移する場合、
その時の癌の増大状況にもよりますが、
まずは、ハーセプチン+パージェタを、
殺細胞毒の抗がん剤なし、または、
低用量で
使ってみたいと、私は思っています。
同様に、
免疫チェックポイント阻害剤単剤の
副作用が小さいのであれば、
まずは、単剤で使ってみたいなぁ、
と、思うのは、私だけでしょうか…