★Shared Decision Making 患者の自己責任 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

最初の頃からの読者さんには、かなり繰返し
の内容(過去記事のほぼ転記)になりますが、
最近の読者さんはお読みになられていない方
も多いようですので、

命って誰のもの?、
命に関わる事柄の決定権って誰のもの?、
治療の決定権って誰のもの?
って辺りのことと、

医師の説明責任と患者自己責任について、
再度、書きたいと思います。

命は自分のもの。
だから、基本的に命に関わる事柄の決定権
も自分にある、すなわち、
治療の決定権は基本的には
患者本人にあるはずです。
患者本人の意識がない場合は、ご家族に
なるかと思います。
医師ではないはずです。

私が主治医、関わって下さる全ての医師
との関係に望むのは、
本来のインフォームドコンセント
 Shared Decision Making です。

治療の目的、期待できる効果、治療によって
発生し得る後遺症、副作用があらかじめ
羅列記載されている印刷物を提示されて、
同意しましたサインをする、ってだけの
医師を守るためだけの、
形式的なインフォームドコンセント
指しているわけではありません。
※梅澤先生によると、それは、日本独自の
  進化を遂げた、日本式インフォームド
  コンセント(もどき)のようです、、。
  梅澤先生が時々リンクしている
  『インフォームドコンセント』の記事の
  コメント者は私です。
  (私のブログにも同じ内容を書いています。
        アップリンクあり
   こちらの方が詳しく書いています)


そのためには、
患者も『判断をする』
そして、その判断の
『自己責任を負う』
必要があると考えます。

患者の自己責任について

・癌は、そのまま増殖し続ければ、死に至る
    病です。

・乳癌は、乳房に留まっているだけなら、
    それだけで死ぬことはありません。
    ただし、かなり早い段階、早期の頃から
    リンパ管や血管を通して、他の臓器
    (肺、肝臓、脳、骨など)に、転移しやすい
    性質を持っていて、微小(CTやMRIに
    映らない大きさ)転移が体内に潜んでいる
    可能性があり、そのまま増殖し続けると、
    遠隔転移として発見され、さらに増殖し
    続けると、死に至る病です。

・一方、遠隔転移した(ほとんどの人の)癌を
   根治させる治療は、ありません。

・遠隔転移した乳癌の治療は、主として、
   抗がん剤(含む:分子標的薬)治療です。

  ※脳転移、骨転移の場合の放射線や、
    QOLのための手術などもあります。

・乳癌は、抗がん剤が効きやすい、と、
    言われている癌ですが、それでも、
    抗がん剤治療は、副作用の大きさ、怖さ
    に比べて、効果の小さいケースが多い
    治療です。効果も副作用の大きさも
    人によってマチマチで、
    治療を、やってみなければ分からない
    博打要素の強い治療です。

これらを踏まえると、患者自身が、
自分の癌の状況をきちんと把握して、
どのような治療をするか(しないか)、
よくよく吟味して、自分できちんと、
選択、判断することをお勧めします。

ただし、私は、
「癌の状況など、予後など、怖くて知りたく
  ない。」
という患者さんの
『知らされない』権利尊重します。

  ※私のブログを読まないことをお勧め
    します。

「癌の検査結果や治療など、難しいことは
  考えたくないから、医師の言う通り、
  治療します。」
という患者さんの
『自分で考えない』権利尊重します。

それも『判断』ですから。

その代わり、癌が進行して起こることや、
治療によって引き起こされる後遺症や副作用、
自分の想像や期待通りでない出来事も
全て、医師、医療者に責任転嫁することなく
受け入れる、親族や周囲にも受け入れさせる
『自己責任を負う』必要はあると考えます。

癌が進行してから、
あの時、あの検査、あの治療をしておけば
よかった、と後悔しても、
癌の進行は、(ほとんどの場合) 戻せません
※癌治療は、タイミングを逃すと、さらに
  厳しい状況になります。

後遺症や副作用が生じてから、
あの時、あの治療をしなければよかった、
と後悔しても、
不可逆性の副作用、後遺症は、
治療前の状態には、戻せません
可逆性の副作用でも、戻るまでの一定期間は
治療前の状態には戻せません。

『インフォームドコンセント』と称する
説明書署名儀式をして臨む治療ですから、
記載された後遺症、副作用が発生しても、
勿論、その治療を勧めた医師には、
何の責任も生じません。
患者の自己責任です。

※私も、同意書記載内容そのものには
  ほとんど記憶はないですが、、。

命に関わる病の、命に関わる副作用も
起こりうる治療ですから、
後悔しない選択をしましょうね。
ご自分で、よく考えて受けることを、
お勧めします。

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