術前化学療法後の病理検査結果が芳しく
なかったために、
術前に効いたと体感したFECの2回追加
を希望し、
聖路加、
のセカンドオピニオンを受けたことは、
既に書きました。
FECの追加に諦めがつき(諦めをつけ)、
術前・術後の補助化学療法では、
バージェタの追加、カドサイラへの変更は
できないこともはっきりしました。
(残念ですが、諦めざるを得ず、、、)
がんセンターのセカンドオピニオンを
受けて教えていただいた後で調べた、
臨床試験結果の詳細内容も、
当時、調べたメモが残っていますので、
書いておきます。
(因みに、私は、再発率や再発転移後の
生存期間を参考にするために調べました。
まだ中1~2の娘がいるし、
仕事もしているので、 終活の都合もあり。
勿論、西洋医学以外も駆使して延命の
努力はしますが、
病の客観的事実認識も必要かと。
リケジョのサガ?)
■ALTTO試験
Adjuvant Lapatinib and/or Trastuzuma Treat.ment Optimisation trial;NCT00490139
・HER2陽性早期乳癌患者
44ヵ国 1000近くの治験医療機関、
8381名の患者
登録:2007年6月~2011年7月
・全ての化学療法治療後に
ハーセプチン+タイケルブ
or
アンスラサイクリン後に
タキサン+ハーセプチン+タイケルブ
or
アンスラサイクリン以外(白金製剤を含む)
+ハーセプチン+タイケルブ
vs +ハーセプチン単独、
(+タイケルブ単独)
・非劣勢を検証できる可能性が低いため、
2011年にタイケルブ単独群は中止
▼結果
2014年6月1日、英国ロンドン
グラクソ・スミソクライン(GSK)発表
HER2陽性早期乳癌の術後補助療法
として、タイケルブ(ラパチニブ)と
ハーセプチン(トラスツズマブ)併用療法が
ハーセプチン単独療法と比較して、
無病生存期間(DFS)の改善
という、主要評価項目を
達成できなかった。
これらの結果は、
本日、シカゴで開催された
ASCO(米国臨床腫瘍学会)の
第50回年次総会で発表された。
4年後の無病生存(DFS)率
・ハーセプチン+タイケルブ
併用療法群 88%
逐次療法群 87%
・ハーセプチン単独群 86%
有害事象(副作用)
・タイケルブ併用群でハーセプチン単独群と
比較して多く報告された有害事象は、
下痢( 75%対20%)、発疹(55%対20%)、
肝胆道系障害(23%対16%)。
・グレード3以上の下痢は、5~15%対1%。
・発熱性好中球減少症及び心臓関連の
主要評価項目は、全ての治療群で1%未満。
・治験中止に至る有害事象の発現率は、
ハーセプチン単独群(8%)と比較して、
タイケルブ使用群(併用群で23%)で、
より高かった。
ーーー以上が、発表された内容ーーー
残念ながら、
術前・術後化学療法に、
タイケルブの追加は
なくなりました。
ーー以下は、ネット検索でも出てるし、
主治医からも聞いている内容ですーーー
■タイケルブ(ラパチニブ)
・経口の、抗HER2分子標的薬。
・再発転移乳癌に対して、
ゼローダ(カペシタビン)との併用で使用
されるのが、標準的。
・通常の抗がん剤とは異なり、
血液脳関門を通過できる
低分子化合物なので、
脳転移にも有効。
因みに、
ハーセプチンは、
脳には効かない。
ハーセプチンで、首から下の転移は
コントロールできるようになった
(生存期間が延長された)が、
次の課題は、脳転移。
再発予防のハーセプチンのおかげで、
いきなり脳転移で、再発転移が見つかる
ケースも増えている模様。