抗HER2薬の臨床試験結果4 ALTTO(再発予防タイケルブ(ラパチニブ)) | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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2015年2月~3月頃に調べたメモ

術前化学療法後の病理検査結果が芳しく
なかったために、
術前に効いたと体感したFECの2回追加
を希望し、
     ダウン
     がん研有明
     ダウン
     聖路加
     ダウン

のセカンドオピニオンを受けたことは、
既に書きました。

FECの追加に諦めがつき(諦めをつけ)

術前・術後の補助化学療法では、
バージェタの追加、カドサイラへの変更は
できないこともはっきりしました。
(残念ですが、諦めざるを得ず、、、)

がんセンターのセカンドオピニオンを
受けて教えていただいた後で調べた、
臨床試験結果の詳細内容も、
当時、調べたメモが残っていますので、
書いておきます。

(因みに、私は、再発率や再発転移後の
 生存期間を参考にするために調べました。
 まだ中1~2の娘がいるし、
 仕事もしているので、 終活の都合もあり。
 勿論、西洋医学以外も駆使して延命の
 努力はしますが、
 病の客観的事実認識も必要かと。
 リケジョのサガ?)

ALTTO試験
  Adjuvant Lapatinib and/or Trastuzuma    Treat.ment Optimisation trial;NCT00490139

・HER2陽性早期乳癌患者
    44ヵ国  1000近くの治験医療機関、
    8381名の患者  
    登録:2007年6月~2011年7月

・全ての化学療法治療後に
    ハーセプチン+タイケルブ
    or
   アンスラサイクリン後に
    タキサン+ハーセプチン+タイケルブ
    or
   アンスラサイクリン以外(白金製剤を含む)
    +ハーセプチン+タイケルブ

   vs  +ハーセプチン単独、
        (+タイケルブ単独)

・非劣勢を検証できる可能性が低いため、
    2011年にタイケルブ単独群は中止


▼結果
2014年6月1日、英国ロンドン
グラクソ・スミソクライン(GSK)発表

HER2陽性早期乳癌の術後補助療法
として、タイケルブ(ラパチニブ)と
ハーセプチン(トラスツズマブ)併用療法が
ハーセプチン単独療法と比較して、
無病生存期間(DFS)の改善
という、主要評価項目を
達成できなかった。

これらの結果は、
本日、シカゴで開催された
ASCO(米国臨床腫瘍学会)の
第50回年次総会で発表された。

4年後の無病生存(DFS)率
ハーセプチン+タイケルブ 
       併用療法群  88%
       逐次療法群  87%
ハーセプチン単独群   86%

有害事象(副作用)
・タイケルブ併用群でハーセプチン単独群と
   比較して多く報告された有害事象は、
   下痢( 75%対20%)、発疹(55%対20%)、
    肝胆道系障害(23%対16%)。

グレード3以上の下痢は、5~15%対1%。

発熱性好中球減少症及び心臓関連
   主要評価項目は、全ての治療群で1%未満

治験中止に至る有害事象の発現率は、
   ハーセプチン単独群(8%)と比較して、
   タイケルブ使用群(併用群で23%)で、
   より高かった。

ーーー以上が、発表された内容ーーー

残念ながら、
術前・術後化学療法に、
タイケルブの追加は
なくなりました。

ーー以下は、ネット検索でも出てるし、
  主治医からも聞いている内容ですーーー

タイケルブ(ラパチニブ)
・経口の、抗HER2分子標的薬。

・再発転移乳癌に対して、
   ゼローダ(カペシタビン)との併用で使用
   されるのが、標準的。

通常の抗がん剤とは異なり、
  血液脳関門を通過できる
   低分子化合物なので、
  脳転移にも有効


因みに、
ハーセプチンは、
脳には効かない。
ハーセプチンで、首から下の転移は
コントロールできるようになった
(生存期間が延長された)が、

次の課題は、脳転移
再発予防のハーセプチンのおかげで、
いきなり脳転移で、再発転移が見つかる
ケースも増えている模様。

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