マルチブート環境ばかりで、アップデートが面倒なので整理を進めています。
今回、一番の旧式ノートにインストールしているSlitazを削除し、Debian Wheazyをインストールしました。
【PC仕様】
NEC VersaPro VA73H、2002年10月発売。14年も前の骨董品です。
CPUはMobile Celeron 733MHz。メモリーは640MB(128+512)に増設。
CPU Blowfish値=48と、とても遅く実用的ではありません。
でも、軽量Linuxのテスト用に使うには最適かも。
【現状】
(1)Win XP(使っていない)。
(2)2GBのパーティションを切って、日本語化したSlitaz(1GB)を入れるも、長らく放置。
(3)Lucid Puppy(ネット接続関係削除のリマスター版)も非常用に入れてます。
(4)SWAPは1GB。
【今回】
(1)Slitazのパーティションを削除し、新たに5GBをWheezy用に確保。
Wheezyなら日本語化した最小インストールで2GBで収まるので。
例に依って、ネットインストールの手法を使います。これなら最新版なので、アップデート不要。
Winだとインストールとアップデートで半日以上を浪費します。
以下からWheezy用i386ネットインストーラ(linux、initrd.gz)をダウンロードします。
この2つを、HDDパーティション(今回はsda6)にコピーします。
Grub4Dosのmenu.lstに下記追加します。
title Debian Wheezy (sda6)
root (hd0,5)
kernel /vmlinuz root=/dev/sda6 ro
initrd /initrd.img
title Debian Installer (sda6)
root (hd0,5)
kernel /linux
initrd /initrd.gz
後は再起動し、メニューから「Debain Installer」を選んで進めます。
慣れ親しんだDebainの日本語インストーラ(Ubuntuも同じ)なので、迷う点はありません。
途中、アプリの選択で、ディフォルトは以下の4つでした。
■ デスクトップ環境
■ プリントサーバ
■ ノートPC
■ 標準システムユーティリティ
今回は、「ノートPC」だけを選択(中身は不明)。デスクトップ環境他は後から入れます。
Grub4Dosを導入済みなので、GRUBのインストールはしません。
再起動し、$ df でHDD消費量を確認すると、1GBでした。
端末から、アプリを追加します。
$ su
# apt-get install lxde synaptic uim uim-mozc firefox-esr geany bleachbit hardinfo scrot
再起動すると、LXDE日本語環境が完成です。
このままでは、sudoが使えないので、
$ su
# geany /etc/sudoers
で赤字部を追記、保存。
root ALL=(ALL:ALL) ALL
(user名)ALL=(ALL:ALL) ALL
Bleachbit(as root)でHDDを大掃除して、430MB容量回復し、1.8GBになりました。
Slitazの約2倍ですが、Debianなので仕方ありません。
以上、1時間20分でインストール作業が完了。
カーネルはWheezy 32bitの場合、486(nonPAE)か686(PAE)ですが、自動判別で686がインストールされていました。
$ uname -r
3.2.0-4-686-pae
System Profiler and Benchmark(hardinfo)でSummaryを確認しました。
音を出すには、以下を追加する必要がありました。
pulseaudio、pavucontrol
alsa-base、alsa-utils、alsamixergui
Firefox-ESRを起動すると、とても遅く待たされます。
YouTubeはスムーズに再生できません。
旧式PCなので仕方ありませんが、一応使えます。
メモリー消費量を $ free で確認しました。
PC起動直後 : 238MB、SWAP 0MB
Firefox起動時: 443MB、SWAP 0MB
と言うことで、旧式PCへのDebian Wheezyインストールは一応成功です。
でも、遅くてストレスが溜まるので、普段使わないでしょう。。。
飛べずとも走れペンギン老骨に