素直で魅力あるあなたへ
パートナーシップと性のカウンセラー
小野美世です。
下の子が最近よくどんぐりを拾ってきます。
お外に出しておいてねと言ったら、結構たまっていた。
たまに洗濯物から石ころとか出てきます(^◇^;)
そんな秋。
来月の「美世に質問day」満席となりました！
たくさんのお申し込みありがとうございます。
こちらのzoomトークライブのお申込み締め切りは、11月25日です。
さて、今日の記事はこちらです。
（2019年12月2日の記事を再更新しています）
既婚女性がしている不倫・婚外恋愛の記事をよく書くようになり
様々なメッセージをいただくことが増えました。
情報を受けている私からすると
あぁ、同じような状況、心境におられる方が多いなぁ…と思うことが多いので、今日はその中のひとつについて書きたいと思います。
夫がいる。子どももいる。
産後がきっかけになったり、その他の事情で、夫に対して心をひらく気がなくなった。
というか憎悪すら感じる。許せないと思う出来事があった。
いろいろあって、婚外に彼ができた。彼にはとても癒されている。
事情さえ許せば、彼と新しくスタートしたいくらい。
でも、子どものこともあるし、仕方がないから、家庭と恋愛を両方なんとかやっている。
そんな中で、夫に寄ってこられたり、触られたりすると、とても嫌だ。
嫌悪感がどんどん強くなる。
それとなく拒否しているけど、夫はその空気は読まない。
はぁ、嫌だなぁ。
…なんとなくですが、こんなような感じの状況におられる方から、メッセージをいただくことがあります。
書かれているのは、一見、
夫に対する嫌悪感に困っています…
辛いです。嫌悪感がどんどんひどくなります…
生理的な嫌悪感なので、もうどうしようもないですよね…
のような語調です。
だけど、すごく違和感を感じるのです。
これはもう、以前からずっとですね。
「夫に性的に嫌悪感がある」
この言葉には、すごくいろいろな事情と、その人のたてまえと本音が隠れているなぁと思います。
※産後すぐの時期はまたちょっと特殊ですが。
その方にとっては、その嫌悪感、ないと困るんです。
もっともっと強くて当たり前なんです。
そう思うだけの、気持ちの土台がある。
なのに、私に相談する言葉・語調は、「嫌悪感に困ってます」なんです(;'∀')
そのお腹にある気持ちと、手で打ってることばの違いに、すごく違和感を感じます。
いえいえ、その嫌悪感、自分で強くしてるよね？
ないと困るよね？
なんなら、怒り続けてるよね？
復讐・仕返しのひとつの大事な方法として使ってるよね？
やめる気ないよね？ますます続けるつもりよね？
いっそのことこう書いてくれたらいいのに。
「夫のことなんて一生許す気ないし、ダメージを与え続けたいから、私今、性的に嫌悪感感じ続けるという復讐の真っ最中なんです」
そうしたら、
「おお、ナイス仕返し！がんばってるんですねーー！笑」って返すだけで済みます(;'∀')
でもその「仕返しの仕方」自分がしんどくないですか？
こんなメッセージをいただきました。
この方が一番旦那さんに言いたいのは
「あなたになんか魅力感じてないのよ、私にはもう好きな人がちゃんといるんだからね！
あなたのことなんか特にもう大切じゃないから！」
かもしれません。
（そうだとしても、言えないだろうけどね。）
で、こう思うくらい、他に好きな人が必要なくらい、嫌だったなにかがあったはずで。
「もっと期待してたのに、もっと助けてくれると思ったのに、もっと気遣ってくれると思ったのに、せめてこのくらいしてくれると思ったのに…」
というような気持ちがきっとあるはずで
そう思うくらい、きっとこの方は
「がんばっちゃうけど、さみしいところをわかってほしくて、そこをサポートしてほしい…という弱さのあるひと」
なのかもしれない。（一例です）
まぁ、それを今は婚外の彼に対して出していて（夫には出すもんか、出したって無駄と思っていて）バランスをとっているので、余計に、
「夫はめんどうな言動してくれなければそれでいい」
という存在だろうから、「向き合おう」なんて気にならないですよね、きっと。
なので、嫌悪感もそのままです。
たぶん、どうせこの夫はこのくらいしかできないわよね
ってのがあって
実際できなくて(;'∀')
この方がやったほうが早くて
本当はしてほしいことがあっても
一番してほしいことは言わず
簡単なこと（自分にとっては）だけ伝えてて
で、その簡単なことすらも頻繁にできなかったりするから
この人には、私の願いを叶える能力はないっていうレッテルを張り続けてるんだろうなぁと思うのだけど…。
まずは、私はこの人のことを「この人には、私の願いを叶える能力がない」って思い続けたいんだ…ってことを知ったほうがいいと思います(;'∀')
自分が、そう思い続けたい。
家事がひとつでもできるようになったら困るし、「できない人」でい続けてほしいってこと。
「え、そんなことありません！」って思われるかもしれないけれど、そのほうが、自分に都合がいいんだと思う。
婚外恋愛する理由にできるし
バカにできるし
仕返しが叶うし
この人のことなんかバカにし続けたいが叶ってると思いますよ。
だから、実は、「困ってない」のです。
ブログ書いてたら、こうお返事が返ってきてた。
たぶん旦那さんはそんな借りを自分がしているとは微塵も思っていないであろう…
で、もしも、万が一、
この夫を馬鹿にし続けるのをもうやめたい、もう仕返しをやめたいっていう気持ちになったら
また、私にメッセージください^^
あくまで「わたしが」そうしてみようと思わないと何も始まらない。
婚外の彼がいようがなんだろうが、旦那さまとの関係は、「自分と夫との関係」として向き合う必要があります。
そうするときには、
なんでこんなに許せないと思うほど、自分が怒ったのか、
自分は何をわかってほしかったんだろう
つまり自分は、本当はあれもできないこれもできないのに、がんばってないか
手加減して言ってやってるけど、本当に言いたいことはこれなんじゃないか
本当はもっと期待してたのに、私を助けてくれると思ったのに
この役立たず！ってことが本当は言いたかったりするよね。
でも、いい妻としてそんなこと言えないから、お腹の中に本当の気持ちをためて
相手への期待を消して、心も閉じるよね。
私が心を閉じてるおかげで生活が成り立ってんのよ、感謝なさい、って本当は言いたいんじゃないかな？
そんな腹黒い自分や、弱い自分を相手にさらさないといけない。
一生閉じてやると決めた心のうちを、自分で見ないといけない。
…あの、絶対何も考えてない相手に。
自分が、何も考えさせなくしてしまった相手に。
今の「夫への嫌悪感」よりも、こちらのほう（自分の心のうちをみるほう）がよほど苦痛だと思う。
あ、最後にひとつ。
セックスするには、相手を男と見なければいけない…わけではないですよ。
成熟した大人の女になるということ。刺激をもらって確認するステージから、次にいこう。
この安心をわかちあうのにも、結局信頼が必要です。
こんなやつ信頼するもんかと相手に思いながら、生活していくことを今は「わたしが」選んでいるようなので、当然、これも難しいとは思いますが。
嫌悪感は、自分が作り出しているものだったりします。
相手に言いたい酷いことを溜めると、余計ひどくなるよ。
相手が傷つく、相手が辛い思いをするかわりに、自分がその嫌悪感を請け負う必要はありません。
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