素直で魅力あるあなたへ
カウンセラーの小野美世です。
(2018年3月12日の記事を再更新しています)
だいぶ前になりますが
こんなメッセージが届いたことがありました。
「世の中では、セクシャルなことや女性性を語るのは、モデルさんや女優さんのような誰もが認める美しい方でないと、
ブログが批判の的になってしまったり、炎上するイメージがあるのですが、、、(美世さんのブログには)そういった批判は一切ないのでしょうか?
(本当に失礼で申し訳ありません うんたらかんたら・・・)」
あはは(笑)
めっちゃ丁寧に書こうとしてくださってるけど、要するに、
「あなたは誰もが認めるような美しさじゃないのに、どうしてセクシャルなことや女性性について発信できるのですか?」
ってことよね。
その日しばらく、気分悪かったです( ̄▽ ̄)
でも、こういうメールって、本当にその方の自己紹介なわけで。
「私はこういう考えなんです。こういう前提もっています!」っていうのがメールを読んだだけで伝わってくるのですね。
性のことを語るのは、誰もが認める美しさをもった人でないといけない
美しくない人はそういうことを語る資格はない
「美しさ」は、(たくさんの)人に認められなければいけない
認めてくれる人もいないのに、自分のことを美しいと思ってはいけない
自分の言いたいことを自由に表現してはいけない
自分が何かを言ったら、批判されるかもしれない
などなど、いろいろなことが、このメール(もっと長かったですが)から伝わってくる。
こういう「前提」を持っている方なんだな、とわかってしまうのです。
私のブログにくる批判…。あまりないです。
炎上したこともない。
このメールくらいです(笑)
「ずっと気になってたけど見たくなくて…」って声はよく聞くけど、
お礼や感謝の気持ちを伝えてもらうほうが、はるかに多いのです。
(本当にありがたいことです)
そして、この方の持っている「前提」と、私の持っている「前提」は全然違います。
セクシャリティは誰もがかかわるもの
自分の「性」のことは、自分が自由に表現したらいい
女性はそれぞれに「美しさ、色っぽさ、魅力」を持っている
色っぽさは多種多様、それはその人の生命力である
なので、色っぽさのない人はいない
「性」は普通のこと、特別な人たちだけのものではない
普通の私が伝えるから意味がある
自分の気持ちや言いたいことは、自分が何よりも一番大事にしていい
そしてそれをパートナーや世間に表現してもいい
自分の発信に共感してくれる人が、周りにいてくれればそれでいい
そして、このブログは、
「性の悩みに対する優しい答え」
アッコさんも書いてくれていたけど、近所にいそうな、普通の私が伝えるからいいのだと思っています。
あの普通な人が言っているなら、じゃあ私も言っていいんだってなる。
さて、どちらの「前提」が、生きやすいだろうか。
どちらの前提のほうが、自分にやさしいだろうか。
どちらの前提のほうが、男性とかかわりやすいだろうか。
メールをくださった方は、人生のいったいどこで、その価値観を仕入れ、自分の中に取り込み、持ち続けることを決めたのだろうか。
メールには、
自分の容姿へのコンプレックスが強すぎて、
それは、自分にずっと鞭を打っているようなもの。
辛いよね。
ずっとその価値観とともにいるその方のことを思うと、ちょっと泣けてしまう。
性・セクシュアリティへの価値観って、習う場がないけど、
親から、
雑誌から、
メディアから、
誰かの噂話から、
何かしろ価値観を仕入れてしまって、それに勝手に縛られてしまうのです。
どんな価値観を持つかは、自分がもう一度選びなおせばいい。
ちなみにこのメールを読んで気分が悪かったので、夫に、
「うわああああん、こんなん言われたーーー(´;Д;`)
可愛いって言ってーーー(´;Д;`)」
と泣きつき、
ひと通り可愛いと言ってもらって、落ち着いたのでした。
言ってほしい言葉は言ってもらえばよい。
※ちなみにこの方は、後ほど心屋上級ワークショップを受けられたようで、改めて私にメールをくださいました。ネタにしてごめんね♡( ̄▽ ̄)