長い間心に引っ掛かっていた
神社での参拝を終え
スッキリサッパリして向かったのは友達宅
ワタクシが困った時は颯爽と現れ
いつも力になってくれていた友達
小学校5年生の時に突然
「ねぇ!一緒に帰ろう」と
声を掛けられてから早ウン十年。
楽しい事も、イヤな事も
ワタクシのほぼ全てを見てきた友達。
長い付き合いの中でケンカもしたし
「もう知らない!」と思った事も。
それでも、今でも友達なのは
腐れ縁でも縁は縁だからなのかな
その友達が数年前に倒れました。
倒れる時って年齢は関係無いんだね
まだ若く、バリバリ働ける年齢だったから
まさか倒れるとは思ってもみなかった…。
色々と考えながら
これまた遠い記憶を手繰り寄せ
友達の家へと向かいます
一年しか住んでいなかったし
町並みが変わってしまっていて
あった建物がなくなり
なかった建物が出来ていたり
迷った迷った
LINEで誘導してもらい
やっと友達の家に着きました!!
「うおーっ!懐かしい」
友達の家(外観)は当時のまま。
「ごめんくださーい」
玄関で声を掛けるワタクシ。
「はーい!入って入ってー!」
友達の元気な声が聞こえてきた。
「お邪魔しまーす」
玄関と台所の境の引き戸を開け
中に進むと…あれ?
友達の顔が…2つに…見える???
いや…同じ顔した人が…2人…?
え?え?ええっ←凄く驚いた様子
友達の妹ちゃんも居る!!!!!!
「ええっ何で居るの」
妹ちゃんの姿に驚いて聞くと
「知ってると思うけど
今こんなんなっちゃったー」
「え?何も聞いてないけど…?」
ふと見ると妹ちゃんの傍らには…杖が。
その杖で全てを察したワタクシ。
数年前に倒れた友達と同じく…
妹ちゃんは去年倒れたそうです。
他県に住んでいた妹ちゃん。
倒れた時に、友達の元へ連絡が入り
「一人で暮らすのは無理だろう」って事で
友達の旦那さんが連れて来たんだって。
なんか…ビックリし過ぎて何も言えない
何も言えないけれど
ワタクシは平静を装い
友達が食べたいと言っていた
浅虫銘菓のくじら餅を渡す。
寝たきりの友達と
杖がないと歩けない妹ちゃん…
2人を介護しているのは
友達の旦那さん…。
仕事しながら介護するのは
大変だろうな…。
大変だろうな、なんて言葉だけでは
終わらせられないのでしょうけど
「大変だろうな」しか出てこない
勿論、福祉制度も活用してるだろうから
仕事しながらの介護も出来るのでしょう。
そう考えると…友達と妹ちゃんの
お世話をして下さってる福祉関係の皆様に
心から感謝ですよね
ワタクシは赤の他人ではありますが
本当にありがとうございます!
そう思います
友達の家に居る猫ちゃん
出会った小学校5年生の頃から
ずーっと、必ず1匹は居る
友達は野良猫を見付ける?
惹き付ける?何かの力が備わってる
そして…放っておけない気質なのよね
この子は、友達の友達が見付けて
友達の家に連れて来たらしいw
友達には懐いてなくて
友達の旦那さんに懐いてるとか
そりゃね、猫だって面倒みてくれてるのが
誰なのかわかってるのよね
あ…ワタクシはお水係に任命されました
たまたま台所で煙草を吸ってたら
この子が蛇口を舐めるので
チョロッとお水を出してあげたら…
その次からお水が飲みたくなると
シンクの上に立ちワタクシの方をジーッと見る。
お水を出すまでジーッと見てるw
器にお水を入れて
「コレ飲みなよ」と言っても
絶対に飲まない可愛い子
それにね…
ワタクシを見て旦那さんは
「Mちゃん久し振り!
わー…すっかりオバチャンだな!w」とw
そんな事を言う旦那さんに
「おめもオジチャンだべやw」と
3人して綺麗にハモるとゆう奇跡
仕事が終わると買い物へ行き
買った物を家に届けて
この日は、また仕事へ行く旦那さん
「Mちゃん布団敷いておいたから!」
そう言い残して旦那さんは
出掛けて行きました。
ほんと…大変だな…
普段は、そのまま旦那さんが
晩ご飯を作るらしいのですが
出掛けてしまったので
ワタクシが名乗りを上げました
冷蔵庫の中を見せてもらい
「コレとコレでコレが作れる」
「あ…コレはアレにして…」
献立を考えていたら友達が
「揚げ茄子が食べたいなー」と
茄子はあるけど………
「めんどくせぇw」とワタクシ
そして吹き出す友達と妹ちゃん。
3人共、何も変わってない。
姿かたちは変わったけれど
中身は小学生のまま。
言いたい事を言い合って
泣いて笑ってウン十年…何も変わってない
腐れ縁を通り越して
既に身内みたいな感覚なんだなー
ワタクシ達3人は
「まさか…また一緒に
ご飯食べられるとは思ってなかったー」
「遊びに来たのに…ごめんね」
「何言ってるの?恩を着せてんだよw」
「マジちょっと待って…脱ぐわ、恩」
「脱ぐなw着ておげ、アタシの恩」
ほんと変わってないw
寝たきりにはなってしまったけど
口は元気だな!
でも…それでいいんだ
ワタクシも相変わらずですので
「眠いから寝るねー」と
勝手に布団を敷いてくれた部屋へ行く。
ワタクシと子供達が使わせてもらっていた
懐かしい部屋。
「あれ?こんなに狭かったっけ?」
と一言コッソリ毒づいてから
眠りにつきました
布団に横になった瞬間
秒で爆睡したのか
気付いたら、朝
昨日とはうってかわり
とても良いお天気!!
友達も妹ちゃんも既に起きてた
「何時に帰るの?」
寂しそうに友達が言う。
「うーん…電車の時間がわかんないから
とりあえず8時頃には駅に行くかな」
「そっか………」
「え?何?寂しいんか?」
「………うん」
「ヤダ…素直じゃんw」
布団で顔を隠してたけど
友達…泣いてんじゃね?
「泣ぐな!まだ来るがら泣ぐな!」
「………うん」
「泣げば山がらモッコ来るどw」
「ブハッモッコ来ればイヤだw」
「んだべやーw」
使わせてもらった部屋を片付け
台所を少し片付け、着替えるワタクシ。
それを目で追う友達。
「何、目に焼き付けでらんずやw」
「フフフフ…」
「まだ会えるがら心配すな」
「………うん!」
ヨシ!良い笑顔になった!
「へば行ぐがらね」
布団の中の友達に手を振り
玄関まで来てくれた妹ちゃんに挨拶し
駅へと向かったワタクシ。
駅に着いて3分で電車に乗れました!
しかも快速
懐かしい第2の故郷に別れを告げ
第1の故郷→青森
第2の故郷→千葉
第3の故郷→東京
(どうでもええてw)
ワタクシは次の目的地へと向かいます
つづく