2020年世界選手権ロードレースが月末に行われる。
相当厳しいレースになるであろうコースはやはりと言っていいか、今の選手層でイタリアが勝てる可能性を最大限に高めたコース設定になっている。ベッティー二以降なかなか決定打の弱いイタリアは、世界選手権を支配する事は難しくなっている。
コースは28.8kmを9周する258km
ポイントは①と注意点❶
と数字を分けて載せてみた。
結果から言うと、①から⑤は集中して良い位置で走りましょう。そうすると、⑤から①まで休めますよ〜と言う内容
意外とポジション争いが激しくなる①Bergulloへの上りでできれば自分の前に50名~70名ほどで峠をクリアしたい。
理由としては❶で道幅が狭くコーナーの多い高速DHに突入するので、②の登り返しで先頭と集団後方では相当な距離ができるであろう事は想像できる。
そしてMazzolanoの上りは前半の勾配がキツイため、集団は急ブレーキがかかり、レース前半では落車が起きる可能性も高く、レース後半になると、先頭のペースの上げ下げにアコーディオンの様に後続不利な戦いを強いられる。
mazzolanoから下ると、広い幹線道路に出る。注意ポイント❷
ここは一旦集団は落ち着くモードになるだろう、しかし、集団後方に残されると集団の尻尾をヒラヒラと走る羽目になる。
どんなに位置どりを落としても、先頭から70番手~100番手には位置していたい。
しっかりと休んだら、次は③への位置取りが始まる。
❷でいい位置にいれば、余裕を持って補給に集中できるだろう。補給地点では集団が伸びるので、なるべく集団の前方で受け取る事!そのためにも補給の場所としては、全ての選手がチーム関係者を探すであろうから手前から中央は避け、補給が終わる一番奥でできると良い。
他の選手が探しているうちに前へ出ていき、周りに落車の危険性を排除した場所での補給が大切だ。
補給が終わった時に集団のどの位置にいるかはとても大切で、前から後ろに下がりながら集団前方で補給食をポケットへ入れる。
補給が終わったら、③のコーナーを60番手以内で入る。
道が狭くなるので集団が道幅一杯になり、よっぽどペースが上がらなければその後集団の位置取りは楽だろう。
息を整えてGallisternaへの上りに入る。ポイント⑤
1.2kmと短い上りだが、勾配がキツイ
後半になればなるほど前半に踏んだ疲れが足に溜まっていく。(当たり前なんだけど)前半からダンシングを多用するよりも、シッティングで走れる様36x30or28くらいの軽いギアを思い切って使い、後半に足をためられると吉。
ただ、この上りの後非常に長い下り基調のアップダウンコースになり、その後車が1台分ほどの道に入ることを考えると、集団の真ん中あたりには残っていたいところだ。
ただし、ペースの上がらない中盤は、落車の危険性も高まるので、中途半端に気を遣う場所は避けた方が良いだろう。
9周をどれだけ心身共にリズムよく、1つ1つ丁寧に位置取り、パワー配分ができるか。
そして、集中力を切らさないかが大切になるコースだ。
世界選手権て意外と簡単で、こう言うなんとなくこう走ったら良いんじゃないかな〜。
と言う大体の流れを決めておいて、いざレースが始まったらすぐにその予習の答え合わせを始めます。
そして、修正や加筆を加えます。
このストレートではこっち側にいた方が前に出やすいな〜とか、ここ落車起きそうだなとか、ここでペース上げられると厳しいから、レース後半はこうしようとか。
まぁ上げ始めたらキリがないので、今やるべき事と後で意識することを分けて、何度も何度も通るコースを1つ1つのポイントをこの周回はできた!とチェックし続けていく事がとっても地道な作業なんだけど、めちゃくちゃ大切な作業になる。
今から世界選手権を楽しみにしよう。
コースのyoutube見つけたので、どうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=8sCyuMsoc_c