コロナ禍での東京オリパラ2021 | 宮沢たかひと Powered by Ameba

コロナ禍の現状はただ事ではありません。私はオリパラ強行後の日本発新COVID-19パンデミックに強烈な危機感を持っています。ワクチン接種が普及しきれない中でオリパラを強行し、その後パンデミックが悪化したら、国際的にも日本は窮地に追い込まれます。オリンピックなどやっている場合ではありません。

東京都医師会長の尾崎治夫先生もオリパラ開催について、フェイスブックに以下のように具体的に意見を述べておられます<尾崎先生、勝手に引用させていただきました (_ _) >。また、菅総理や小池都知事に忖度はしていないとFB上で明言されていました。医師として立派な姿勢と思います。
 

『組織委員会、オリ・パラスポンサー会社が一体となって、オリンピックをただやるやるの声明ではなく、自社社員にはリモートワークの徹底を指示し、感染を抑え込まない限りオリパラ開催は難しい。今回がラストチャンスだと言うことで、若者にも通じるようなメディアを通じて、変異株ウィルスの怖さと、今までのコロナウィルスとは違った厳しい予防対策をしないと感染を抑えることは難しいと言うことを広く訴えてほしいと思っています。ちなみに、私はオリパラを通じて、国の内外に感染が広がる可能性そして国内のコロナ診療体制に影響が出る可能性が高い場合は中止すべきと言う考えです。』

そもそも、コロナ禍は地球的規模の災害であり、オリパラは「国際」大会ですので、今やバッハ会長や日本政府の一存で決められるものでは無いはずです。本来は、IOC、WHO、世界医師会、日本政府、東京都、日本医師会などが、世界規模でコロナ禍を科学的に分析し、オリパラ開催がCOVID-19パンデミックにどのような影響を与えるのかを検証評価した上で、オリパラを延期あるいは中止すべきか否か決めるべきです。


昨日、知り合いの世界医師会幹部に、世界医師会の立場でコロナ禍での国際的な健康医療情勢を科学的に分析し、東京オリパラを延期または中止すべきか否か、日本医師会と十分協議して正式声明を出すよう英文メールで懇願しました。できれば、WHO幹部を通じてバッハ会長にも進言するようお願いしました。どのように動いてくれるかはわかりませんが、このまま黙っていられませんでした。

アスリートの皆様にとっては辛い結果となりますが、日本医師会の進言により、日本政府や東京都知事が正しい決断をしてくれることを願っています。