小池百合子氏 考 その2 | 宮沢たかひと Powered by Ameba

「小池都知事の成果が何もないではないか!」という声がある。本当にそうであろうか?

 

国政では、「政党ガバナンス」と「政策」が両輪となって機能することで政治が成り立つことは既に述べた(http://ameblo.jp/miyazawa007/entry-12123853127.html)。

 

地方自治においても、「自治体のガバナンス」と「政策」が両輪となって初めて機能するはずである。さらに、自治体のガバナンスは、首長と議会の力関係、議会の質、さらには議員と公務員の質に左右される。

 

小池都知事は、 自らの政策を速やかに実行に移すために、まず「自治体のガバナンス」を改革しようとしている。すなわち、どこで、誰が、どのように政策を決定しているかわからない都庁内の「意思決定プロセス」を改革し、オープンにしようとしている。自ら掲げる政策を実行するために 、7月の都議会議員選挙で都議会のメンバーを刷新し過半数を超える勢力を獲得しようとしている。

 

オリンピック予算の件も、築地・豊洲の件も、従来の都庁内意思決定プロセスの闇を白日のもとに晒し、従来の東京都自治の問題点をあぶり出すためには避けて通れないプロセスである。

 

小池都知事は就任してからまだ9ヶ月しかたっていない。1年もたっていないのだ。過去に、他の新任都道府県知事が、1年もたたずして目に見える成果をあげられたであろうか?

 

私から見れば、小池都知事は「成果をあげていない」どころか、成果をあげるための体制を着々と構築しつつある。