宮沢隆仁 オフィシャルブログ 100年後の子どもたちのために」Powered by Ameba

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NHKスペシャル"MEGA DISASTER" シリーズの一つとして、「カルデラ噴火」について特集していたが、昨今の日本列島内の火山活動の活発化は不気味である。

今回は、災害時に献身的に働く災害救助隊員について考えてみたい。

2014
9月の御嶽山噴火から1年が過ぎた。死者行方不明者が63人と戦後最悪の火山災害となったが、その陰で1000人近い勇気ある救助隊員が働いていた【参考1】。しかし、降灰の中、3000mという高所での作業のため低体温症や高山病など、救助隊員自身が危険に曝された【参考2】。当然、救助隊員の家族は気が気ではなかったであろう。

TV
では、被災者の家族が「何としても救済してほしい、遺体だけでも持ち帰ってほしい」と懇願し、救助隊員は「ご期待に応えられるよう頑張ります」と、いつものやり取りがニュース放映されていた。このような放映を見るたびに、私は「いつ何が起こるかわからない災害現場で危険を冒してご遺体を収容する災害救助隊員の二次災害リスク」を考えてしまう。

ちなみに災害医療の現場では、「トリアージ」と称して大勢の被災者の重症度に応じて色のついた紙を傍らに置き、その色を視認しながら医師と看護師は合理的に動く。死亡した方のご遺体の収容や運搬は当然後回しにされ、救命困難な被災者よりも救命可能な被災者を中心に医療行為が施される。つまり、医療行為の優先順位が明確かつ合理的に決められている。災害現場の人命救助においても、救助隊員の二次災害を防ぐために、このような合理性があってもよい。

災害現場の救助隊員は迅速かつ重い判断を迫られる。それなりの使命感を持って任務に当たるのは当然であるが、自らの生命を危険にさらすリスクが高い。刑事が犯人を追いかけ、外科医がリスクの高い手術に挑戦したがるように、救助隊員もリスクを顧みずに本能的に救助しようという衝動に駆られるものらしい。同じ「命」を扱う職業であっても、この点で医師は救助隊員の皆さんに頭が上がらない。

救助隊員らと連絡を取り合い連携する災害現場のリーダーシップは、災害犠牲者数と二次災害発生を左右する。災害現場でのリーダーの役割はもちろん重要であるが、日本のトップリーダーの言葉や声、表情、節目での動き方はさらに重要である。日本の危機管理の致命的弱点は システムよりもそれを的確かつ迅速に運用できない人と政治に問題がある。大災害が起きたとき、首相および首長はできるだけ早く思い切った救済策を打ち出し、テレビで国民に支援を呼びかけ、救助隊員を鼓舞してほしい【参考3】。

災害が多発する国家の国民である日本人は日常生活やレジャーにおいて災害に遭遇する機会を減らし、救助隊員を二次被害に合わせないためにも、相応の注意を払う用心深さと配慮が必要である。さらに、国民全員に災害時の思考と行動について中学校や高校で専門的教育を受けさせるべきである【参考4

救助には多額の税金が投入され、国家の財政状況がひっ迫しているという現実がある以上、レジャーに出かける際には強制的に保険に入ってもらい、救助で支払われた税金を保険金で補てんしてもらうシステムの徹底が必要である。自衛隊員は国防と自然災害、消防隊員は火災と救急医療と本来の業務に専念してもらうためでもある。省庁間の縦割りによる税金の無駄遣いが減り、判断と行動が迅速になるのであれば、各省庁の指揮命令系統を統合した「自然災害庁」のような統合組織をつくり、各都道府県や市町村との連携を密にするのも一考である。

将来、災害救助隊員の二次災害のリスクを低減するための救世主となりうるのがドローンであり、人工知能搭載(Artificial Intelligence; 以下AI)ロボットである。ドローンには多くの可能性があり【参考5】、災害対策への応用も着々と進められている【参考6】。AIも今後2030年で急速に進歩し、災害現場での活躍が期待できる【参考7、8】。ヘリコプターに代わり無人のAI付ドローンが火災現場、噴火現場、原子力災害現場の上空に飛び、人間が入り込めない場所での撮影、情報伝達や救助も可能となる日はそう遠い未来ではない。

以上、災害時にはとかく被災者に目が向きがちであるが、国民も国家も、災害救助に携わる人々に対する畏敬の念と配慮も忘れてはならない。

 

参考資料

 

1.   御嶽山噴火での消防局活動  東海 News Web WEBニュース特集2015213日放送)http://www.nhk.or.jp/nagoya/websp/20150213_ontakesan/

2.   火山灰に首まで埋まり、高山病を発症 御嶽山捜索「打ち切るべき」と二次災害危惧する声 J CAST NEWS 2014/10/ 9 19:11 http://www.j-cast.com/2014/10/09218079.html

3.   人命救助の思考と行動 2009511人命救助の思考と行動 20095112008617日稿)〔『国公労調査時報』548(20088月)「同時代を診る」連載43回より転載〕 http://www.asaho.com/jpn/bkno/2009/0511.html

4.  2章災害心理学~勇気の心と寄り添う心 リスク対策コム http://www.risktaisaku.com/sys/series/?p=531

5.  世界が注目する無人飛行機ドローンが秘める7つの可能性 freshtrax Mao Kawashima http://blog.btrax.com/jp/2014/11/24/drone/

6.  ドローンで災害現場からデータ収集 京大などが実験 小堀龍之20157162257分 朝日新聞デジタルhttp://www.asahi.com/articles/ASH7J5FJ3H7JPLBJ004.html

7.  松田卓也著 2045年問題 コンピュータが人類を超える日 廣済堂新書 201311日初版

8.  ジェイムズ・バラット著 水谷 淳訳 人工知能 人類最悪にして最後の発明 ダイヤモンド社 2015618日 初版

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