【オーストラリア医療視察の総括】 | 宮沢たかひと Powered by Ameba
オーストラリアの医療政策を視察してきました。

Sydney において、

① 面積で日本の三倍ある
New south wales州を守る、ambulance service of new south wales
② オーストラリア政府直属の Nehta (national e-health transition authority)
③ New south wales州で最も新しく、近代的な病院 Royal north shore hospital 
④ Sydneyの五大病院の中で最も老舗の St vincent hospital

以上4カ所を訪問視察しました。

オーストラリアでも高齢化が進み、国家支出の4割を占める医療費が問題となっています。従来は、医療は州によるマネジメントに任せていたようですが、連邦政府は全国統一のIT医療管理システムを導入しようとしています。現場のクリニックや病院で得た患者と実施医療の情報を地区、州、さらに連邦に上げ、その情報を基に連邦が支出する医療費の配分を決めます。医療費削減のために始まった国家レベルでの医療システムIT戦略が成功するか否か、今後も注目に値しますし、日本が学ぶべき点は多々あります。

オーストラリア大陸はヨーロッパ大陸がすっぽりと入ってしまうほど大きな大陸です。同じ救急体制でも日本とは距離感が全く違います。例えば、市町村に相当する基礎自治体は日本での都道府県のサイズです。距離と人口分布に応じて救急体制と病院運営体制を構築するために、相当頭を使っていると感じました。

日本人にはあまり認識されていないかもしれませんが、経済面、安全保障面、観光面で、日豪関係は極めて重要です。私が渡豪する前日に総選挙で政権交代が起こり、自由党のアボット党首が首相となります。
大国としての潜在力を持つオーストラリアとの政治的交流をもっと深める良いチャンスです。

尚、どこに行っても、『我々の知見と経験は日本のためにいくらでも提供します』と言われます。このオープンさと寛大さはオーストラリア人の国民性のようです。今回の視察で、すっかりオーストラリアファンになってしまいました。