【腕がつるべ落とし】
イメージについて書くに当たり、気になって、「釣瓶落とし」を調べてみました。

調べる前は、「釣瓶落とし」は、井戸にある滑車に掛けた縄に結わえた桶のイメージでした。
けれど、よく調べてみると、この桶じたいを釣瓶(つるべ)」と呼ぶようです。
そして、「釣瓶落とし」は、釣瓶が急激に落ちる様子のようです。
ここから、秋の急激に日が落ちる様を「秋の日は釣瓶落とし」と言ったようです。

ここからすると、
【腕がつるべ落とし】イメージは、正確には【腕が釣瓶】イメージです。釣瓶落としは急激に落ちていく様子なので、腕が急激に落ちていくのではおかしい(可笑しい?)ことになってしいます。

ただ、
【腕が釣瓶】イメージでは、現代人の私達には全くイメージがわかない!
【腕がつるべ】イメージでは、もう腕の筋肉がひきつるんですというイメージまで行ってしまいす。

そこで、釣瓶はあきらめて、【腕がつるべ落とし】イメージで行くことにしました。



もう、ひとつ、問題点がありました。釣瓶をぶら下げているのは滑車だとばかり思っていました。(→滑車タイプの井戸)けれども、もともと「釣瓶」は天秤式の井戸で使われていた桶をそう呼んでいたようなのです。
なるほど、天秤式なら桶を水面に投げ込む形になります。「釣瓶落とし」が急激に落ちる様としたのも納得です。

で、腕をぶら下げている肩は「滑車」なのか、それとも「天秤」なのか?

大雑把には、どちらも、間違いではないと言えますが、正確にはどちらも間違いでしょう。
ただ、私の自分自身の感覚では、腕と肩の関係は 滑車です。筋肉は棒ではなくて縄のイメージだからです。

さらに調べてみると、「釣瓶」も本来の天秤式井戸の元から離れて、滑車式の井戸に使われている桶もそう呼ばれるようになっているようです。

そこで、イメージする時は、滑車式の釣瓶をイメージしてもらえるとより何かが伝わるのではないかと思います。少し苦しいですが、よろしくです。

「からだ」はメタファ-・イメージという媒体に敏感です。理屈で説明されて頭で理解したけど腑に落ちないとか。逆に全く理解出来なかったが例えばなしを聞いたらなんとなく理解出来た気がしたとか。そういうことがいっぱい起こってます。

理屈の方から視ると、例え話は例え話で、理屈はもっと厳密なモノだということになるでしょう。

けれども、「からだ」が理解するということは、もっと複数の感覚が交差する立体映像を視るようなことに根差したものです。理屈とは全く異なる理解の方法なのだと思います。

ここにアクセスするのはメタファー・イメージが一番の近道だと私は思っています。(東洋医学の陰陽論や五行論はこのメタファーを使った理解方法です。数学的な論理演算ではありません。ゴッチャにして使うと混乱してしまいます。分けて使いましょう。余談ですが…)

そういうことで、
【肩がつるべ落とし】イメージにもっと良いネーミングありましたらぜひ提案して下さい。(→よび留めるということ)

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