広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第12号(2021年2月号)は、いつまでにどんなしつけをすればよいかについてです。
友だちの家族と食事をした時、うちの子だけ食事マナーができてなくて、恥ずかしい思いをしました。いつまでにどんなマナーを、どうしつければいいでしょうか。
「しつけ」にもいろいろあります。「人の物を盗ってはダメ」などの『善悪』を教えるしつけ。「自分で服を着れるようになる」といった、『生活能力』を身につけるしつけ。「脱いだ靴はそろえる」といった、『生活ルール(マナー)』を教えるしつけなど。
「友だちと仲良く遊ぶ」などの『人間関係能力』は、しつけというより遊びの中で学んでいくものになります。ここでは、『生活ルール(マナー)』について考えます。
我が子のマナーができていないと、親は恥ずかしい思いをします。でも安心してください。マナーは家庭によって違っていいし、いつまでにどんなマナーを教えるべきといった決まりもありません。生活上のルールであるマナーは、子どものペースで、親の判断で教えればいいということです。
とはいえ、「いつごろ、何を教えればいいか」の目安はほしいものです。多くの友だちがそのマナーを身につけていれば、教え時といえます。また園では、小学校に入った時に困らないように、必要と思われるマナーを教えています。園で教えているマナーを、家で教える目安にするのもいいでしょう。
マナーを教えるときに大事なことは、「完璧を求めず、子どものペースで」、「マナーを守ることを嫌いにさせない」という点です。
マナーは、その場で気持ちよく過ごすためのものであり、TPO(時と場所と場合)に応じて使うものです。ところが、完璧を求められると、子どもはマナーを守ることが苦痛になります。もしお子さんの行動が60点なら、できていない40点を叱るのではなく、できている60点に着目して、それを認める声掛けをしてあげてください。
1)「しつけのための声掛け」(子育て通信 vol.4)で教える
① 「○○してみたかったんだね」と、子どもの気持ちを認める言葉をかける。子どもは、「ママはぼくの気持ちを分かってくれた」と感じ、その後の言葉をすっと受け入れることができます。
② 「ダメ」などの禁止言葉をかけた場合でも、その後、どうしたらいいかを分かりやすく短く伝える。
③ そしてできたら、「○○できたね」と、できた部分を認める。
2)ごっこ遊び感覚のマナータイムを持つ
マナーはTPOに合わせるものです。「外でできれば、家ではそこまでしなくてもいい」というマナーは多くあります。そういうマナーは、「はい、では今から5分間は、レストランタイム!」と宣言して、ママは、「どうぞお召し上がりください」とシェフ役を演じます。
3)教えていない時はフォローする
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(「子育て通信12」完)
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