最近我々の領域の一部施設では、カウンセリング無料と称して、医療資格のないスタッフによる治療法の提案がおこなわれています。
当院では医師がカウンセリングをします、いえ診察をしています。
医師がカウンセリングしたら、その先の診察行為もおこなえますが、カウンセラーは話は聞けても診察という医療行為はできません。状態を見て治療法を決定することは原則禁止で、医師法違反です。
あくまで話を聞いて相談に乗るまでしか出来ません。
ある患者さんが、カウンセラーが相談に乗って、状態を見て治療法まで提案し、費用を提示してきた、最後に医師から治療法の確認があっただけとお話ししていました。そしてその治療費が最初の話とは大きく違ってびっくりしたとのこと。
カウンセリングと診察の違いって何なのでしょう。
我々の業界では、医師の診察もカウンセリングと称すことがしばしばです。
診察とは治療をするという観点から行われる医療行為、です。カウンセリングの基本は治療が前提ではないのです。患者さんに寄り添い、話を聞く、助言することになります。だからこそ美容領域では医師もカウンセリングしているという表現を使います。しかし診察に移行して治療方針の話をできるのは医療資格者の特権です。
もちろんスタッフは医療行為というものがどこまでなのか理解してない場合もあるのですが、医師法違反は犯罪なので、我々の業界はグレーゾーンが多いと思います。いずれは何らかのペナルティが発生するのではないかと、最近の美容医療のビジネス化を嘆く昭和世代の私です。
無料カウンセリング、聞こえは良いけど、自身の大事な顔を無資格の人が見て治療方針決定、怖くないですか?
さて、週末は東京マラソン出走しました。最近腰痛が酷くて、出るかどうか迷ったのですが、ゆっくり気楽に走ることとしました。景色を見ながらのfun run、こんなに楽しいとは!
ただ、練習不足のため38キロで大腿の内転筋が攣ってしまいました。今度は最低月に100kmは走って練習してから参加しようと誓ったのでした。