国際学会IMCAS Asia 2022 in Bangkokへ〜その2〜 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
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学会2日目。この日は午後に2つの講演。

午前中は全く新しい2波長レーザーの発表を聴講。これは面白そう。メーカーブースを訪問し、機械があれば使ってみたいと交渉しました。

そのほか注入系の発表も拝聴。えーっ、そんなふうに入れるの??というような斬新な内容もあり、すごく勉強になりました。ちょっとだけ取り入れてみよう。。。。

 

そして午後。実は大きな問題が。私の発表2つが時間モロ被り。

 

本来は発表終わったらディスカッション時間まで待機して討論するのですが、それを待つともう一つの発表の時間にギリギリなってしまいます。ということで、座長を確認すると友人のDr. Patrick Huang!事情を説明して直後のQ&Aとしてもらい、駆け足で次の発表会場へ。着くと心配そうな顔をしているスタッフが。なんとあと数分で私の発表でした。

 

さて、発表内容ですが、最初の演題は機器治療の長期経過について。機器治療の最大の利点は正しく照射すれば長期的にたるみの予防になることです。10年以上経過を追って分かった事実も沢山あります。私はHIFU使用歴がアジアで最も長い医師ですし、テノールのような機器でも最長17年ほど経過を追えていますので、それをもとに実際の長期結果がどうなのか、どう予防効果があるのかなどを解説しました。時間がないため質疑応答はサラッと。企業セミナーではないため機器名は細かく解説しなかったので、何を使っているのか、どのように実施するかなどの質問でした。

(Dr. Huangが講演中の写真撮ってくれました。)

 

もう一つはスレッドリフトを最小限にするコンビネーション治療についてです。侵襲の少ない治療を上手く組み合わせてスレッド(糸)の本数や刺入による負荷を減らし、かつより良い結果を得るためのポイントを解説しました。

スレッドリフトは今回の学会でも主たるテーマの一つですが、やはりその持続期間が問題となっていました。

3ヵ月くらいだという医師もいましたし、ナチュラルに、違和感や合併症なく入れるなら多くは半年以内という意見が多かったです。私個人としてはもう少し持続力があると思っています(特にコグ、トゲ付きでない糸によって持ち上げた場合)。そのほか部位毎にどのように入れるべきか、材質や手法など、このセッションでは気がつけば40分くらいの討論となりました。英語苦手な私としては、それなりに盛り上げられたかな。

 

この日は楽しみにしていたタイ料理のディナーその1。

今バンコクで話題のレストランWana Yookへ。

タイの伝統的な料理を新しい解釈で組み立て、かつ古典的なものも大事にしている。心に響く料理でした。

 

続く