プレーンリフト by ヒアルロン酸 | 美容外科開業医の独り言

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美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

最近はヒアルロン酸注入によるたるみやシワの改善がポピュラーになっています。
1990年代末頃から我が国でも治療が始まり、近年は厚生労働省の承認した製剤も多数販売されています。以前のようにヒアルロン酸は絶対イヤだという患者や医師は減ってきました。
安全性も確立され、逆にリスクも明示され、様々なテクニックも進歩しています。
かつては単に凹んだ溝を埋めるパテのような使い方でしたが、近年は加齢で減ったボリュームを補う手法へと進化し、今はリフトアップする手技も多数登場しています。逆に誰もが同じ結果にはなりません。医師の技術は勿論、コンセプトの理解、新しいテクニックの習得が重要になってきました。私自身は毎年数回、海外に行って新しいテクニックを勉強することを常としています。本邦では様々な法的制限から、やや古典的な手法になりがちです。アレンジのない決まりきった手法は患者様の顔の形状に応じた対応ができません。
さらにはなぜか大量投与を推奨されることもあるようです。ボリュームが多いと確かに変化はしますが、自然か否か、議論のあるところです。
特に日本人は他の人に何か入れたと分かるような変化を嫌う方が多いと感じます。
私自身は基本的に1〜2本のヒアルロン酸で収まるような治療をしています。8割の方が1本足らず、つまり1cc未満という微量注入です。変化はきちんと得られるがごく自然に、これがコンセプトです。
何通りもの手法がありますが、その中で最も簡単に出来るテクニックをまとめたのが、プレーンリフトです。

ヒアルロン酸のレスチレンシリーズの製造販売会社、ガルデルマ社の日本法人が作成した医師向けパンフレット。この製品でないと行えない少量注入テクニックをまとめたものです。本当に基本的で初心者向けですが、簡単なテクニックで、その概念を理解していただければという事で、監修させて頂いています。以前のバージョンは既に配布されていましたが、やや商業的ではあったので、少し基本に立ち返り、新しく作成してもらいました。
この製品の使用量、当院は我が国でも上位とのこと、さらには1人に何本も使わないので、患者数の比較だとかなり上位のようです。今日聞かされてビックリ。来院される皆様の満足度とリピートによるものと考えています。