毛穴治療とダウンタイム | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

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すっかり寒くなってきました。
この時期になると、マスクをすることで顔を隠すことが可能となり、そのために頬の毛穴などに対してダウンタイム、つまりかさぶたを生じる期間がある治療を受ける患者様が増えてきます。
毛穴というのは多くの場合マスクで隠れる範囲が目立つことが多く、治療をする場合には今の時期が最適となっているのでしょう。
当院での毛穴治療はかさぶたのできるものが中心で、ロングパルスレーザーを用いたGカーボンピーリングという特殊な、毛穴の中から引き締める方法を主として、凹凸を軽減するエコツーレーザーなどもあります。ここまでしないと満足いく結果を得ることがなかなか難しく、フォト系やピーリング系では産毛を一時的に飛ばしたり、張りを与えることで改善するのがやっとです。

しかし、これら強力治療でも毛穴が消えることはありません。最近は一般的に正常範囲である毛穴の外観でも気になさる方が多く、消したいという希望が多いので、ちょっと困ってしまうこともあります。
毛穴は生理的機能を有するものであって、全くなくすことは不可能です。顔かたちが個々に違うように、毛穴の大きさや密度には持って生まれた相違があります。正常以上に開いていたり、硬く詰まった皮脂の栓のために大きく見えたり、というものは改善が可能でも、点状に見えるものまで消し去ることはできないのです。
そして大事なことは毛穴が詰まらないような、皮脂の酸化を防ぐような正しいスキンケア、その上で過剰の刺激による毛穴開口部の硬化を防ぐこと、そういった予防も重要になります。

最近は過剰なスキンケアによって毛穴が開いている例も見られます。

なかなか難しい毛穴治療ですが、現在当院で行っている方法に対する患者様の評価は上々です。しかし、その効果をもっと上げるよう、新しいレーザーなど検討しています。