さっそくサーマクールCPT | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

昨日は関西よりドクターが来訪、診療を見学されました。
夜の飲み会では同じ開業医同士、仕事の話で盛り上がり、です。関西と関東の違いなど、興味深い話を沢山聞けました。ひょんなことから私の妹と出身高校が同じであることが分かり、びっくりでした。

さて、
サーマクールCPTを導入し、早速使用しております。
印象としては熱の持続時間が長く、そのためにYAGレーザー(ジェネシス)やテノール様の温熱効果による即時の張り感を自覚しやすいようです。
私個人の印象では2~3週間ほどすると本来のサーマクールによる引き上げ効果が出現し、以後は今までと同様に小顔効果、フェイスラインの引き締めが生じてきます。

効果自体が飛躍的に上がったというわけではないのですが、何しろ痛みが少ない!です。
顎やこめかみ、口そばなど数カ所で痛みを感じますが、以前ほど強烈に痛くはありません。他の部位では振動の方が強く、痛みを感じません(ちょっと言い過ぎ?)。
振動はちょっと違和感があり、歯医者さんで歯を削った後に表面を研磨するときの振動のような結構響く感覚なので、これが嫌な人には振動のレベルを下げて実施というのが良いようです。
バイブレーションをオフにしても、痛みは以前ほど強くはありません(もちろん結構痛いですが)。これはパルス照射と言って、今までのように持続的に熱を与えるのではなく、短い時間細切れに照射することによる痛み軽減です。

サーマクール最大の欠点であった痛み、これはほぼクリアできたのではないでしょうか。確かにコンフォート(CPTの「C」)です。
このサーマクールCPT、今年再度ブレイクするのではないかと思います。
お隣韓国でも、サーマクールのはその痛さ、特に初期モデルの激痛のため普及しないで終わっていましたが、韓国最大美容クリニックチェーンの総括院長がべた褒めしていたので、またブームに火がつくかもしれません。

当院の患者様にも、今まではサーマクールはたるみ治療機のスタンダードではあるが、何しろ痛みが強いので覚悟して下さいと説明していました。これで断念していた人にとっては、今は自信を持って勧められます。ある人はレーザー脱毛より痛くないと言っていましたが、これは個人差なのでともかく、ポラリスなどより痛みが少ないのは確かです。

機械というのは新しくなるほど以前の欠点を克服してきます。それが頂点に達したとき、本当の意味でのスタンダードになっていくのかもしれません。