シミについての豆知識 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

シミとは、老化や皮膚の強い炎症などに伴って生じるメラニンの沈着した状態です。
一般に本当の老化と光老化というものがありますが、シミは特に光老化の顕著なサインでもあるんです。

それでは、シミってどうすれば良くなるんでしょうか。ビタミンCを飲めばよくなるんでしょうか?早期のものならそれでも効果はあり得ますが、シミは色だけではなく、角質・表皮などの形態的な変化も伴います。そんなレベルまで達してしまったら、飲んだり塗ったりしてもなかなか良くなりません。
そういう時はレーザーが一番です。今の時代フォトフェイシャルだ何だで、簡便な方法が良いように言われていますが、実はレーザーの方がずば抜けて結果が良いんです。それに結局レーザーの方が安上がりです。何年も美白剤を塗るよりも、たった1~2回レーザーを照射することで、長年の悩みが解決することも多いものです。

ただ、レーザーでシミが完全に消えるわけではありません。淡く残ったりもするし、治療後は一時的に濃くなったりもするものです。魔法ではありません。それにレーザーで悪化するシミ(肝斑)もあります。詳しくは割愛しますが、それだからこそレーザーの理論を十分理解し、技術的に十分なトレーニングを受けない医師が照射することは時に危険です。


あと、おまけの知識として、小さなシミをそばかすと言う人がいますが、そばかすとは、医学的には雀卵斑と言い、遺伝傾向のある、幼少期から徐々に発生するものを指します。成人以降出てきた小さなものは、あくまで「シミ」です、残念ながら。