美容外科って何をする所なんでしょうか。
今では簡単に答えることはできなくなってきました。
以前はただ、二重まぶた、ワキガ、鼻を高く、胸を大きく、脂肪を吸引、ほとんどこれだけでした。手術が殆どの仕事でした。
でも、最近のレーザーの発展と共に、ほくろを取る、シミを取る、ということも含まれだし、そのうちケミカルピーリングやコラーゲン注入などの方法も出てきました。
今では弛み取りの治療器(サーマクール)やしわ治療レーザー、フォトフェイシャル、クリスタルピーリング、ボトックス注射等々、もう全てを一人の美容外科医が扱うことは難しくなり、正直、皮膚科との境界も曖昧になってきました。
私自身は手術もするし、レーザーも好きですし、注入系も色々します。でもある程度の専門性がないと、この業界で生き残っていくことも難しくなってきました。近い未来では、人を綺麗にする、その手段の全てを美容外科が担うのは、人を健康にすることを一つの科の医師が全てカバーするのと同じくらい難しくなっていくような、そんな気がしています。
自分自身、メスを置いてレーザーだけに専念することも考えたりしますが、やっぱり外科医は手術が好きです。美容の町医者のようになりたい気もしますが、でも専門家として知識や技術は誰にも負けない、そんな医者でありたいとも思います。悩み多き日々です。