美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

美容外科・美容皮膚科は怖いとか、よく分からないなどと思っている人も多いはずです。しかし、女性の多くは美に対する興味をお持ちのはず。どんなものだか、ちょっとでも興味があれば読んでみて下さい。
時々マニアックに走りすぎて、こいつ何が言いたいんだと突っ込みたくなるかもしれませんが、お許し下さい。
美容医療はビジネスライクになりがちです。しかしそれだけではありません。美容医療を通じて人が幸せになれる、そう信じて仕事をしています。みんなが幸せになれば自身も幸せ・豊かになり、同業者に正しい情報を広く伝えればトラブルが減り、より良い美容医療が発展、さらに多くの人が幸せになる、それが願いです。

なお治療に関する相談などは、クリニックの公式サイトにて承っております。

前回の続き。

学会初日の夜はSpeakers' dinner。学会での演者が集まって親睦を深める懇親会です。


会長のスピーチから始まって、


各国の代表が挨拶されるのですが、なぜかまた私が日本代表ということでショートスピーチをさせて頂きました。この歳になると、いろんな学会で挨拶するお役目がありますが、いつもながらあまり中身のない英語で誤魔化してしまうことを反省。韓国やインドネシアの先生などはきちんとスマホに原稿を書いて綺麗に読み上げておられました。


さて、懇親会では久々に会う海外の友人たちとの会話が楽しみです。今回は残念ながら欧州の先生方が少なかったのですが、アジアの友人は沢山参加しており、近況報告や新しい治療の話など話が弾みます。









他にも学会場内でも再会したら写真を。




さて、2日目は午前中のセッションで講演。

当院で今評価の高いニードルフリージェットインジェクター、つまり針を使わずにジェット流で肌内部を軽く剥離しつつ薬剤を注入する機器であるミラジェットとキュアジェットの使用比較について。

両方とも韓国製ですが、比較を忖度なしで発表するのは多分初めてでは?と思います。


演者、座長の先生方と。


という事でミッション終了。午後は早めに会場を後にして、2泊のプライベート旅行。台東まで。


個人旅行ではなかなかハードルが高い移動ですが、東海岸は落ち着いていて台北などの都会と異なった趣があります。


朝には街RUNしました。

タクシーをチャーターして半日観光。三仙台。


そして翌日は近郊の知本温泉に泊まり、


英気を養ったあとは再び台北に戻ってきて、エクソソームの会社、Bionet社を訪問。製造プロセスを見学。そう、お仕事はまだ続いていたのでした。


大規模であるだけでなく安全性などへの配慮、さまざまな製造許可や特許など素晴らしかったです。


最後の夜は新しくできたカペラホテル台北で中華料理のディナーを。


さて、帰国します。

 

今年のゴールデンウィークも台湾で開催された美容系国際学会AMWC Asiaに参加してきました。

この学会は私の仲良しである台湾のDr. Chao-Chin Wangがconference secretaryであり、その縁もあって開催当初から毎年参加させて頂いています。

今回は2つの講演と1つの座長が主たる仕事でした。前日は夜遅くに台北に到着。翌朝から学会参加

 

 

午前中は注入系を主として聴講。昼からは台湾の企業に招かれてエクソソームの国際マスターフォーラムに参加。この会への参加が学会以外の大きな目的の一つだったのです。

 

エクソソームとは細胞が放出する情報を伝達するための小さなカプセルのようなもので、細胞間のコミュニケーションツールともされています。多くのものは炎症を抑える力など細胞が正常化し、老朽化しないように支える役割を持ちます。傷を修復する能力、細胞を活性化する能力などがあり今注目されている分野ですが、安全性など見極めないといけないので、基礎データがあって様々な検証がされている製品を使う必要があります。

韓国メーカーが美容領域では製剤を販売していますが、今ひとつ納得できず、かといって国内の企業はまだ試薬段階できちんとしたデータのない状態です。ただ、結果は素晴らしいので使いたいのですが踏み切れない状況。そんな中、台湾メーカーが基礎データを積み上げ、国の認可も得ながら確実に進めていました。AIを用いて含有させたいマイクロRNA(情報伝達の制御、活性化の因子)を生じさせる条件を膨大な中から見つけたりと様々な研究が行われています。少し前に情報を得てエクソソーム配合クリームを試験的に使ったら結果が良くて、実際に使っているドクター達の話を聞きたいと思っていたのです。

参加者はグローバルには高名な先生方ばかり。台湾以外は各国1人ずつ程度のクローズな会でした。講演以外はフリーディスカッションとなっていて、私も疑問に思っていたことを聞くことができて非常に有意義でした。

 

 

この会が終了してすぐ、私が座長兼演者の「Threads and beyond: スレッドリフトとさらにその先へ」のセッションのため、急いで学会場に戻りました。

私の講演内容は機器、注入を併用した侵襲の少ないスレッドリフトについて。当院で好評のコンビネーションリフトの話です。併用療法を理論立てて行えばコンクリートの鉄筋のように細くて少ない本数の糸でも補強力はしっかりあって、自然な若い顔貌に導くことが出来るという講演でした。

 

 

 

最後に演者の方々と

 

初日の講演はこれで終了。

このあとは楽しいspeakers' nightですが、この話は次回ブログで。

 

 


先週後半の3日間は徳島で開催された日本形成外科学会総会・学術集会に参加してきました。


今回は3つのお仕事。ただ、それが毎日一つずつのため、3日間丸々参加することとなりました。

初日はハンズオンセミナーにて講演と座長。ピコ秒レーザーの基礎と実践について。活発な質疑応答で盛り上がりました。


一緒に講演した中田先生と。

第3の波長730 nmの使い方の工夫、参考になりました。


翌日はランチョンセミナー座長のお仕事。ニードルRFとプラズマ治療について。特にプラズマはなかなか理解が難しいのですが、非常に分かりやすい解説で勉強になりました。


演者の黄先生、石田先生と。


最終日はランチョンセミナーで講演。当院で長く愛用しているフラクショナルCO2レーザーのエコツーについて。この機器、新型になってパワーが上がり、究極の切れ味となりました。切れが良いのは効果が上がるだけでなく、リスクも減るのです。

余分な熱が伝わることで長い発赤や色素沈着のリスクがあるのですが、出力が上がって短い照射時間で十分な組織蒸散ができるだけでなく、ビームをランダムに分散して照射するchaos テクノロジーで熱が干渉しにくくなる事によって、より安全になりました。

当院ではフラクショナルCO2レーザー治療においては旧型のエコツー、コンピューター制御のCO2RE、優しい照射のエッジワンを使い分けていましたが、今では殆どの施術が新型のエコツー(eCO2 3D)になりました。

今回の講演では、理論をベースにその利点を解説し、また美容というよりも形成外科的な症例を沢山供覧しましたので、お役に立てたかな。


座長の(いつもコンビの)石川先生と、もう1人の演者、梁川先生と。

セミナー終わり、空港へ直行。徳島ラーメン食べて帰京。生卵、載ってなかった。。。。


もちろんRUNも。吉野川、眉山、徳島城址などグルっと。




学会シーズンにて休診となる日も多々ありますが、ご容赦ください。

1ヶ月ぶりの更新です。

週末はレーザー機器を見学するため韓国の釜山へ弾丸出張。


空港から会社へ直行。今回は主に2つの機種をチェック。

1台目は既に米国大手が撤退した種類のレーザーで、アジアでは再販が望まれていたメラニン色素に対するものです。ちょっとメーカー内で問題があり、これをきちんと確認する目的で今回訪問させて頂くこととなりました。やっと正規のものが登場することとなり、改良など含めて話し合いました。

もう一台はピコ秒レーザー。私の好きな波長が搭載される予定で、そのアドバイスなどを。


その後はこのメーカーのキードクターを表敬訪問。

釜山にあるソウル皮膚科(笑)へ。院長のRyu先生と。シミ治療について意見交換しました。


その後はローカルなレストランへ。1階の市場で魚を選び、2階のレストランで食べるシステム。






さらに2次会へと続き、翌日に帰国でした。

せっかくなので朝ランも。


この1ヶ月間の他の出来事としては、レーザーメーカーの講演に大阪へ出張したり、


フォトナ本社の社長の訪問があったり


もありましたが、最大の出来事は米国レーザー医学会の重鎮、Robert Weiss先生とMitchel P Goldman先生がプライベートで来日した際にディナーをご一緒したことです。

普段はなかなかお話しできないお二人です。レーザーの評価の本音など、ずっと知りたかったことなども気さくに教えて頂き、大変勉強になりました。


これから数ヶ月は怒涛のような春の学会活動です。クリニックもしばしば休診となりご迷惑をおかけしますが、何卒ご容赦ください。


みなさんご存知のように、近年は美容医療の世界へと参入する医師が増えています。専門医を取得する前、また義務である初期研修終了直後のいわゆる「直美」医師の参入です。我々の業界で十分な研修をしてから治療にあたるなら良いのですが、数ヶ月程度の勉強で独り立ちして仕事をし、トラブルが多発することも見受けられ、またビジネスマインド溢れる診療をおこなって問題になることもあります。

けしからん、という一言で済ませることは簡単ですが、実際には現代医療の大きな問題があります。医師の待遇の悪化と将来への不安、研修施設での扱いの悪さなどの問題があり、何より以前は一定期間我慢して技術を身につければ、様々な道で明るい未来を予期できたのが、それもなくなってきました。今、社会保障費は総枠として大幅に増えることはなく、人件費や材料費は上がる一方、ミスがあればすぐに訴えられたり、長時間の過重労働の日常化などマイナス面が多くあります。若い医師の答えの一つが「美容の世界へ進む」ということになります。

さらに美容医療の世界的な成長があり、面白い世界として魅力的に映っているという側面もあります。海外でも美容医療に従事する医師は急増し、以前のような影の医療ではなくなっています。きちんと勉強して、医療として美容をおこなうことは発展性があり、また学問としても興味深い分野になりつつあります。

 

今回なぜこんなことを書いたかというと、私が形成外科医として自身のキャリアの中で最もバリバリ働いた病院の閉院が決まったからです(ニュースはこちら)。

市立室蘭総合病院です。形成外科をほぼゼロから立ち上げたのですが、レーザーを複数台取り揃えた当時は地方の基幹病院としては珍しい施設であり、また顕微鏡を使った再建手術や多くの外傷処置なども経験しました。豊富な症例が集まって学会発表や論文執筆も多数行うなど活気があって、今の私の基礎を作った病院でした。

室蘭は元々市内に大きな病院が3つあり、かつ人口減少が問題となりつつある都市だったのですが、決して過剰な医療機関数というわけではなかったのです。市立という公的病院であるがゆえの、おそらくは経営効率の悪さや無駄などが足を引っ張ったのでしょう。

なんとなく寂しいです。

 

さて、今年も東京マラソンを完走しました。

練習不足で、42.195 kmは長かったです。

 

2月11日の祝日はヒアルロン酸注入材レスチレンシリーズのメーカーであるガルデルマ社の新承認製品の盛大なイベントがありました。

 

 

ヒアルロン酸注入材は日本においては現在2社の製品のみが正規に厚生労働省から承認を受けています。そのうちの1社の製品に新たに2製材が承認品として加わりました。レスチレンディファインとリファイン。OBT(Optimal Balance Technology)という技術の製品です。ただ全く新しい製品というのではなく、海外では2008年ごろから長らく使用されていますし、当院でも医師個人輸入として既に使用をしていました。しかし承認を取得したということは厚生労働省から効果や安全性など様々なデータの提出を求められて、それをクリアしたということになります。

このシリーズの最大の特徴は動きに追随する伸縮性に優れているということです。今までの承認製材はNASHAというシリーズで動的剛性の高い積み上がるようなリフトアップする製品だったので、この2つのシリーズを使うことで持ち上げるだけでなく自然な動きを出しながらふっくら仕上げることも可能となります。2つのシリーズを共に主役として組み合わせるコンセプトによって、よりナチュラルで優れた結果を導くことができるのです。既に当院では多くの患者様から高い評価を得ています。

私はここ数年、海外の学会ではヒアルロン酸注入のセッションや各メーカーのセミナーをできるだけ聴講するようにしていました。未承認の製材は国内では宣伝できず、きちんとした情報も得にくいのです。OBTシリーズの承認を心待ちにしていたので、今回のイベントは私にとっても大変嬉しいものでした。

ガルデルマ社は注入治療を行う医師のネットワークであるGAINという組織を世界的規模で作っています。受けた講習、技術と経験値などをもとに本邦でもGAIN Japanが発足しています。その中で私はNational Mentor Trainerという全体を統括するポジションを任されており、今回のイベントでも色々な役割を担うこととなりました(別に優れているというのではなく、海外で講習を受けたり、諮問されたりなど一定の条件をクリアした年長者です)。

今回はGAINのグローバルを代表するメンバーの一人、旧知のDr. Stephanie Lamが来日し、OBTの様々な講演をされました。

 

まずは本社のブランドリーダーManon Gueld氏、日本法人社長北原氏、Lam先生、私にて開催のカウントダウン。

Lam先生から注入の基本的な考え方(AARTというプランニング)の解説があったのち、私がヒアルロン酸の様々な特性の違いを分析する手法について講演。

センスではなくサイエンスでヒアルロン酸を注入しましょう、という最近私がよく学会で話す根拠たるレオロジーについて解説しました。

 

その後Lam先生が再びOBT製品について特性を解説したのちに、日本人のMentor Trainer3名(梁川厚子先生、田中亜希子先生、慶田朋子先生)と私で実際の症例を供覧しつつ、その特性についてのパネルディスカッション。

 

発売イベントなので、特別な症例などは供覧していませんが、基本的な考えなどについて初めて使う先生方への情報提供でした。

国内Menteor Trainerの皆さんと。

 

ガルデルマ社は日本ではリスタートしたばかりの会社です。以前に一度日本市場をかなり縮小して他社に任せた経緯から、シェアは大きくはないのですが、世界では注入系で2大メーカーとして大きなシェアを持っています(韓国では日本の10倍のマーケット規模だとか)。まだまだ承認が取れていない製品はたくさんありますし、今後本邦でも伸びていくことが期待されます。私自身はその中でGAIN Japanのトップとして関わっていることを大変嬉しく思います。

レーザーなどの機器メーカーももちろんですが、注入系のメーカーに関しても本邦での発展に寄与できるよう、期待に応えたいと思います。

昨今は国内の美容系学会の一部が商業的となり、やや辟易としている状況です。ビジネスも重要ですがサイエンスとして美容医療を実践していきたいし、またそれを志す若い先生方にお役に立てれば良いなと思います。企業主体であってもサイエンスとして講演させて頂けることに感謝。

 

 

 

 

 

先週後半は休診とさせて頂き、パリで開催されたIMCAS World Congress2026に参加してきました。2万人を超える規模の参加者を誇る世界最大の美容医療系国際学会です。

今回はこの学会に付随して企業の主催するサテライトセミナーでの講演でした。

当院でも好評のたるみに対する高周波機器デンシティについてです。

 

初日の午前中が出番。会場に到着してすぐに講演となりました。

これでお役目は終了したので、3日間びっちりとお勉強、のはずが、特に初日は人混みで聞きたい講演も会場に入れないような状況。

 

めげずに色々と聴講しましたが、今回は特に注入系の話を中心に勉強しました。

日本で承認をとっている2社のセミナーをはじめ、他社のセミナーも拝聴しましたが、面白いことに多くの企業はmenopauseつまり更年期に関わる様々な変化についてがテーマとなっていました。

 

注入材、特にヒアルロン酸系は我が国で承認されていない製剤が多くを占めます。そのため日本に入ってくる情報は限られていて、いつも海外の学会で知識を得るのです。特に未導入の製剤が組み合わさって初めて成り立つコンセプトなどを聞くと、日本は遅れているなと改めて感じます。

ただ最近はあまり目新しいものがなくなってきました。機器に関しても全く同じ状況。もちろん幾つかは面白いものがあり、試用や情報提供を依頼してきましたが、やや停滞傾向にあるような感じです。企業は新しいものの開発よりもコンセプトの発展や投資に注力しており、医療よりビジネスの印象が強くなってきました。

 

さて、学会ではまた世界中の友人医師たちと再会するのが楽しみです。今回は人が多すぎて、参加しているはずの友人の多くとは出会えずじまいでしたが、それでも色々と交流を深めました。

注入の世界的権威、Steven Lew先生

 

私が日本代表を務めるガルデルマ社GAINのトップファカルティ、Stephanie Lam先生

 

日本語堪能、世界的に大活躍のTingsong Lim先生

 

左からFotona社の社長と、日本語ペラペラで同社のキードクターRygaloff先生、レーザーの世界的な権威で日本大好きなMarini先生

 

まだまだ沢山撮りましたが、枚数制限もあり、これくらいで。

 

もちろん街ランも。

 

そして、実はこの出張中に誕生日でした、お祝いを沢山していただきました。日本の先生方、業者の皆さん、ありがとうございました。

 

ありがたいことに機内でも。

 

思い出深い出張となりました。

 

 

 

 

 

 

1月24日は韓国ソウルで開催されたSOMA Korea-Japanというイベントに参加してきました。

たるみ治療の高周波機器サーマクールに関する日韓の情報交換のイベントです。

日本からは5名の医師が参加。

 

サーマクールを主に、美容医療全般についての意見交換でした。

韓国ではサーマクールは販売が好調で、多くのクリニックに導入されています。韓国製の高周波機器で同類のものはたくさん登場しているのですが、その効果の強さと確立されたプロトコールは他の追随を許しません。日本国内では韓国製機器にやや押され気味ですが、やはりその効果は一線を画すものがあります。私自身もかなり初期から導入して長年使用しているユーザーです。

様々なことを討論し合って刺激を受けました。ただ私自身は高周波の基礎理論などかなり突っ込んだ話ができると期待はしましたが、やはり私がマニアックすぎて、それは空回りとなりました。

 

日韓の医師で記念撮影。

 

土曜午前便で韓国へ行き、日曜朝便で帰国という相変わらずの弾丸出張でしたが、きちんと韓国料理を堪能しました。

ランチは焼肉を食べて、

夜遅くに会議が終わった後、みんなでカンジャンケジャンを。

疲れましたが勉強になる会でした。

 

今年最初のブログです。

新年早々ですが、新しい機器を導入しました。

ウルセラプライム。新型のウルセラです。ウルセラはたるみ治療機器HIFUとして最初に開発された機器。

2008年ごろ、製品化される前に日本で臨床データを収集すると聞いて、強引に機器を買ったのが私とウルセラとの出会い。まだ販売価格も正式に決まっていない頃、メーカーから世界で最初に購入したのです。理論、機序を聞いた時に絶対に間違いないと確信して、当時思えばとんでもない冒険をしたのです。沢山の患者様にも協力して頂きました。

パイオニアとして、そのデータを元に海外で講演したりと私にとっては思い入れのある機器です。

それから17年。ずっと同じ性能のままでした。そのうち韓国製の安価なHIFUがいくつも出てきて、影の薄い機器になってきました。ただ、超音波の音響レンズなどのパーツは素晴らしく、しっかりと引き上がる機器であることは変わりません。特に治療中にどの層に照射されているのかがリアルタイムで分かる可視化機能があることは他にはないアドバンテージです。

この可視画像の画面がより大きくなり、少しリファインされた形で新型となりました。マイナーチェンジに留まりますが、将来的な発展はあるようです。

実はこのウルセラプライム、海外では既に発売されています。日本では行政の様々な問題から未承認のまま輸入することも止まっていました。

まだまだそのプロセスは進行中ですが、まずは約10台ほどが第一弾として日本に入ってくることになり、メーカーからの個人輸入という形で当院でも導入になりました。日本初ですが、まあ10台のうちの一つです。

 

初代から順に。

初期モデルは材質が悪く、経年劣化で色褪せしました。

 

2号機

こちらはずっと綺麗な色。ご苦労様でした。

 

 

そしてウルセラプライム。

 

ウルトラセルのような気楽に実施できるHIFUももちろん良いのですが、本気モードでしっかりたるみを治療するウルセラの魅力は何物にも変え難いです。消耗品や機器本体の減価償却などを考慮するとどうしても治療コストは高くなりますが、その価値はあると思います。

 

当院では今年も最新の美容医療を提供します。

 

本日が今年最後の診療日となりました。

 

受診していただいた数多くの患者様に感謝申し上げるとともに、十分な結果が出せなかったり、ご迷惑をおかけした患者様にはお詫び申し上げます。

 

四半世紀以上を美容医療の世界で生きてきた医師として、経験を積み上げるほどにこの領域の奥深さや難しさを知り、日々学ぶ重要性を感じています。

今年は新しい機器の理論や安全性のみならず、ヒアルロン酸などの注入剤のレオロジー(流動学)という学問にも傾倒し、たくさん学ぶ機会を得ました。この歳になっても知らないことが多すぎて恥じ入るとともに、まだまだ成長していけると確信しています。より良い美容医療を提供できるよう、来年もたくさん勉強したいと思います。

 

来年は非常に有名な機器の新型をいくつか導入することが決まっており、また注入を主とする医師のネットワークについての国内外での組織構築にも関わることとなります。

この業界で少しでも役に立って、それが患者様の幸せへと結びつくような仕事ができたらいいなと思っています。

 

相変わらずビジネスは下手ですが、来年は少し値上げもするつもりです。円安と海外の物価上昇にて輸入材料の値上がり(機器の価格では以前の2倍になったものも)があり、ほぼ赤字の治療などもありますので、何卒ご理解ください。

 

もう若いとは言えない歳になりましたが、まだまだ研鑽を積んでレベルを上げたいという思いは持っています。

天才的な腕を持っていたり、カリスマ的な医師と異なって、私は凡人ですが、凡人でも天才に太刀打ちできるのがサイエンスです。サイエンスを学んで理論立てて診療をすることで、確実で良質な医療を行なっていきたいと思います。

 

では、今年もたくさんお世話になりました。患者様へ御礼申し上げるとともに、当院スタッフ、同業医師や業者の皆様、当院を支えてくれてありがとうございます。そして家族にも感謝。

 

来年は1月7日から診療となります。ただ何か治療経過で緊急のことがあれば、当院サイトの質問フォームからご連絡ください。