『キハ40系 / あきたかた焼き と 元就入城500周年』

新山口駅１・２・３番ホームを出入するキハ40系です。

基本と言うかまぁ変わることは無いのですが、山口線と芸備線を走る国鉄型ディーゼルカーは、キハ40形とキハ47形の独壇場です。

新山口駅では、近くに115系の姿が見えることがあります。

また、周囲には時代錯誤••••••••ではなく、時代に取り残されたような建物もあったりして、まるでタイムスリップしたみたいです。

遠くにEF65、隣には115系、バックには木造の検修庫。

かつての国鉄時代のノンビリとした空気も甦るようで、鉄道会社だけでなくどこの社会でもピリピリした空気感を、日本は本来こうあるべきだと、真っ向から否定しているかのように感じます。

生活水準も上がり、インフラも社会制度も拡充されて生きていくことが守られた分、失ったものも多い日本です。

法律やルールを整備するのは移り変わる社会の中で必要なことですが、一般道徳としてモラルとしての共有も大切にしないと、ピリピリそしてギスギスした社会が、ますます強くなってしまうようにも感じています。

が、なかなかそれは難しいので、どうしても制度や刑罰として、整備していかなくては秩序も崩壊するのでしょう。

ただそんな時、その風景を見て心の癒やしとなるのであれば、そういう景色を探して旅をするのは、心の洗濯なのかも知れません。

ちょっと抽象的に話し過ぎましたが、きっと思いは共有する事象もそれぞれなので、こうなりました（笑）

そしてラストは広島駅にて芸備線のキハ40系です。

キハ47-2016 + キハ47-2012 の2両編成が、広島駅９番ホームを発車して行くシーンを、８番ホームから撮影しました。

さて芸備線と言えば広島市～新見市を結ぶ山間路線ですが、沿線自治体の１つに安芸高田市があります。

安芸高田市出身の歴史的有名人と言えば毛利元就（もうりもとなり）公ですが、今年は毛利元就公の郡山城入城500周年記念の年。

毛利家は源頼朝（みなもとのよりとも）公の側近として、鎌倉幕府の設立と組織の基礎固めをした大江広元（おおえのひろもと）公から始まる一族です。

広島城築城や中国地方統一、山口転封と薩長同盟と倒幕など、日本史の中心に必ず登場する名門です。

毛利家と源氏の関わりは深く、祖大江広元公は鎌倉幕府を開府する折には源頼朝公の側近として尽力し幕府初代政所別当（法廷訴訟機関の長官）を務めました。

四男の季光（すえみつ）公は、相模国愛甲郡毛利庄（現厚木市）を父より相続し、後に所領の地名｢毛利｣を名乗るようになりましたが、宝治合戦で妻の実家である三浦氏に味方したものの、北条氏に敗れます。

季光公の孫にあたる時親（ときちか）公は、安芸国吉田庄（現安芸高田市）に根を張り腰をおろしたものの、安芸源氏（甲斐武田氏一門）と争いを繰り広げることとなり、弱小領主故の戦闘と策略と言った領国経営が続きました。

そんな中で元就公が誕生し、戦国時代から明治維新まで西の優藩の首領として、明治維新から敗戦までは公爵家として近代日本を支えます。

山口線山口駅から徒歩約10分の場所に山口県庁がありますが、その場所は元長州藩庁で山口藩庁門は県重要文化財として現存しています。

と、話しは関連しながらも逸れてしまいましたが、毛利元就公郡山城入城500周年を記念し広島風お好み焼き = 別称広島焼きのバリエーションの１つとして、あきたかた焼きが完成しました。

安芸高田市の新名物ですが、基本は広島風お好み焼きで、神楽をイメージした五色の食材を使用して、お肉は豚ではなく毛利元就公が好物だった鶏を使うところがポイント。

YouMeテラスやYouMeタウン・YouMeマートでも買えますが、芸備線に乗ってお店で焼きたてを頂くのも、特別にオススメしたいところです。

因みに最後も余談で、長州毛利藩と言えば数々の快傑武士が思い浮かびますが、人気№１の高杉晋作（たかすぎしんさく）公の本名は源春風（みなもとのはるかぜ）と言います。

さらには、江戸時代の根拠地だった萩市は、1979（昭和54）年に鎌倉市と姉妹都市提携を結んでいます。

と言うことで今日は、山口線そして芸備線のキハ40系と、毛利家そして毛利元就公で郷土史に触れながら、安芸高田市の新名物を紹介してみました。

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