TwilightExpress 瑞風5周年 / 下関駅
6月20日の山陽上りコースにて、 始発駅の下関で″トワイライトエクスプレス瑞風デビュー5周年記念式典″が催されました。
先週月曜日のことなので1週間前になりますが、あまり遅くならないうちに記事にしたくて、今日の公開です。
撮影枚数が膨大となってしまいましたが、その中からトワイライトエクスプレス瑞風の駅撮りはまた次回へ回して、式典関係の写真から選り抜いたものの、いつもより枚数の多い記事になってしまっています。
下関駅の改札口正面へトワイライトエクスプレス瑞風の予定ボードがあるので、駅発車標を入れて撮りましたが、何か全部″小″の付くな行き先(笑)
手持ち用の鐘は山陽鉄道時代から使われていた発車ベルだそうで、この日のトワイライトエクスプレス瑞風の発車にはこの文化財が使われます。
バックに海が見えるのも下関駅らしさですが、天気が好くないのは少し残念でした。
式典は9番ホームにて9時55分頃から10時30分の間に行われるとのことなので、広島駅を7時26分発の新幹線″みずほ″601号で向かいました。
小倉経由で下関入りしたのですが、 運転所へトワイライトエクスプレス瑞風がいるかな?と見下ろしていてもその姿は確認できず••••。
まさか幡生で寝かせたのか?と想像しながら8時41分に到着すると、既にその姿は9番ホームに彳んでいました。
もっと早くから入線させたのか、それとも特急列車の発着が無くなったのでホームにて寝かせたのかは分かりません。
8時58分発の小串行きは、いつもは415系が発着する6番ホームから発車していたので、小月方面・小倉方面がバッティングしない854Dだけの対処でしょうか。
だとしたら、トワイライトエクスプレス瑞風は8時半前後に9番ホームへ入線したのかも知れません。
などと思考を巡らせながら散策していると、ホームでは式典に向けて本番前の仕上げ練習をしている子どもたちがいました。
特急あさかぜ最期の日とは異なり、今回は本村小学校の平家踊り保存会による演奏が行われるようです。
そして9時半となり、トワイライトエクスプレス瑞風へ乗車されるお客さんたちがホームへ姿を見せ始めると、子どもたちの本番がスタートしました。
子どもたちの演奏と歌に踊りが華やいだ空間を醸しだし、″せきまる″と″関安子″そして甲冑武者・官女さんが乗客をお迎えします。
″せきまる″は下関市のメインキャラクターで、日本海と太平洋そして瀬戸内海を繋げる下関ならでわの″ふぐ(ふく)″と″くじら″のハイブリッド。
関 安子(せきあんこ)は下関駅のキャラクターで、モチーフはやはり下関らしさから鮟鱇ですが、鉄道会社らしく下関の″関″と安全の″安″からアンコウとかけてのネーミング。
官女さんは江戸時代まで名家の女性が使っていた一般的な外出着ですが、鎧武者さんは兜の前立てのデザインが••••。
簡単にではありますけど調べても判らなかったのですが、恐らく誰と特定はしていないのでしょう。
と言うことで、JR西日本そして下関市の観光協会や保存会などがタッグを組んでの、盛大な歓迎イベントでした。
9時55分になると、今度はトワイライトエクスプレス瑞風の運行開始5周年式典が始まりました。
子どもたちの保護者さんたちや瑞風を見送りに来た人、そして鉄道ファンはやはり瑞風の先頭車付近へ散解して行かれて、式典には一般人はチラホラとなってしまいました。
厳かに行われている式典の空気を邪魔しないように、静かにポツンと立っていると「どうぞ」と配慮頂いたので、こちらも関係者や報道の邪魔にならないように、少し写真を撮らせて頂きました。
一般社団法人下関観光コンベンション協会会長の 冨永洋一氏と下関駅名誉駅長の多賀みなみちゃん 6才を来賓に迎えての式典。
来賓挨拶、主催者挨拶、葉加瀬太郎氏からのメッセージと楽曲「瑞風~MIZUKAZE~」演奏ムービー放映、瑞風列車長による決意表明と、式典は粛々と進みます。
公開の式次第には記されていませんでしたが、乗組員の各責任者の方々も、ここで瑞風5周年のことばを一人一人述べられました。
天気は曇り空であったものの、やはり梅雨の季節ということで蒸し暑い日だったのですが、海峡の街らしい緩い海風が吹いていて救われます。
式典ラストでは報道陣向けの集合写真も時間を割かれてありましたが、ご覧のように私も撮らせて頂けました。
こんなねぇ、ただの1ファンにも気遣いをして下さるトワイライトエクスプレス瑞風って、凄いとしかことばがありません。
「美しい日本をホテルが走る・トワイライトエクスプレスの伝統と誇りを・沿線のみなさまの思いも乗せて」のことばに、嘘偽りはありません。
ひょっとしたら平清盛公••••••••丞相さまが少しだけ、力を貸してくれたのかも知れませんとも思ってみたり。
丞相さまは2009年の日食の時もそうでしたが、時々奇跡を授けてくれるんですよ。
式典が終わると次は、トワイライトエクスプレス瑞風の発車式のために、全員が先頭車へと移動します。
駅長さんが昔の発車ベルである振鈴を鳴らし、明治時代の鐘の音の余韻が残る中、名誉駅長の多賀みなみちゃんらと出発合図を出します。
少し長めの汽笛を吹いて、トワイライトエクスプレス瑞風は動き始めました。
静かにそしてゆっくりとホームを出て行くトワイライトエクスプレス瑞風に、見送るみんなが手を振ります。
乗客のみんなも、車内からこちらに手を振り返えしてくれて、時おり視線が合ったりすると互いに追うように手を振り合います。
汽車旅のロマンも、トワイライトエクスプレス瑞風にはまだ生きていました。
トワイライトエクスプレス瑞風が去って、静けさを取り戻した9番ホームでは、残る雑踏の中で職員さんやスタッフさんたちから、安堵の表情がこぼれていました。
報道陣も撤収のようですが、こちらはニュースに流すためこれからが忙しさの本番かも知れません。
何はともあれ無事にイベントと式典は終わり、ご苦労さまでしたと思うと同時に、ありがとうございましたとの感謝の気持ちもいっぱいでした。
さてニュースを見ていて「ありゃ?」と驚いたのですが、映像のラスト1秒ほど自分が写っていることに気付きました(笑)
58歳、年甲斐もなくピンク色のTシャツを着てるヤツが私ですが、記念にスクショを貼ってしまいました →(スクショをクリックするとニュース記事へ飛びます)。