札幌市の西側、北海道神宮の裏山のふもと。
山々に囲まれた宮の森という場所に、皆さまの別荘があります。
円山公園駅から市内を背にして坂を進むにつれ、日常と切り離されていく。
家々はあるのですが、自然に抱(いだ)かれていく感覚。
神様がいらっしゃるという神社山に建つ、小さな平屋建てのコテージハウス。
表も裏側も家に遮られることはなく、ここだけぽっかりと空いた緑の空間が広がっています。
アロマテラピーサロンと一般的な名称で一括りにされるのは違和感があるくらいに独自性があります。
それで、アロマコテージハウスとか、森のコテージハウスと称しました。
一部屋のサロンではなく、この立地とガーデン、そして全体から発するものが植物療法であり芳香療法=アロマテラピーなのです。
アロマ→【癒し】という言葉は、数十年前から散々使われ過ぎて、色褪せた感じがするのであまり使わないようにしています。
お客様から「癒されました」と仰って頂けるのは、とても嬉しく有難いのですが、アロマセラピスト側が使うのは憚れるのです。
癒しという言葉を今風に例えると、「ほっこり」が一番近いのかな。
ゆるむとか、穏やかな気持ちになるとか、安らか、平穏・・・など。
言葉の持つイメージは人によって少しニュアンスが違うと思いますが、耳から入ってくる響きも大切にしたい。
そのような考えで、私は癒しという言葉はあまり好んでは使わないのです。
同じ意味合いで使うとしたら、【温かさ】という言葉を大切にしています。
癒しの空間、癒しの時間、心地よい、至福の・・・
その最高位は【愉楽】という言葉。
法悦というのもあり、いくつかの意味がありますが、これは神と繋がるような滅多にない神秘的な境地なので。
愉楽の意味としては、深い喜びを味わうこと。心から楽しむこと。
愉悦も似たような意味合いですが、【ゆらく】の響きが良いですね。
グリーンアーチにいらしてアロマトリートメントを含んだ滞在時間・・・ご自分の心、体に感謝する気持ちが自然に発生したり、生きているという最大の幸せに改めて気づき、その喜びを味わう。
両親、家族、周りの人々、今までの人生で出会った人々・・・ 感謝の気持ちが湧いてくる・・・
自分がなんて恵まれて愛されてきたのだろうと思い起こす時間。
ハンモックに揺られ、素肌でベッドに横たわり、植物の精と温かい手で全身を肯定される安心感。
素の自分に気づき、戻っていく。
何も考えず、その時を委ね、湧き上がってくる感情、感覚をただ味わい楽しめばよいのです。
日々降り積もった不要なものを洗い流し浄化する。
捨てると、新しいもの、必要なものが入る空間が出来る。
トリートメントルームには脱皮した抜け殻、不用なものを置いていく。
それを自然素材の珪藻土や無垢の床材が吸収し無にしていく、自然環境からの風が洗い流すように吹き抜け、また清々しい無垢の部屋になるのです。
全てを優しく包み込むヒーリングルーム。
アロマセラピスト自ら育てたガーデン、想いを込めた空間だからこそ、エネルギーの質が違うのです。
6月1日に発売されたスロウでは、心の別荘と名付けて頂きました。
昨日、カフェのご予約のお客様に返信するときに、緑の別荘という言葉が閃きました。
これも気に入っています。
皆さまの緑の別荘、愉楽の別荘と思って頂けたら、とても嬉しいです。
お客様へ、私が出来る最高の心のギフトは、この別荘と空間に込めた愛なのですから。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
応援のクリックを有難うございます。
アロマテラピーサロン&ハーバルクラブ グリーンアーチ