イランカラプテ~ の続きです。
講義の後は、展示室でアイヌ民族の伝統工芸品、装身具、衣類などを見学。
身に着けるもの、道具など全て、周りにある植物や動物を利用して、自分たちで作るという人間本来の生き方に深く感銘を受けました。
野外にはチセ(家屋)やプ(倉)などが点在していて、当時の様子を知ることが出来ます。
チセに入ってみましょう。
屋根から煙がもくもくと。
1ヵ月に1回くらいの割で燻蒸しているとのことでした。
「1枚の着物に刺繍するのは、どれくらいかかるのですか」と伺ったところ、朝から夕方までするとしても1か月かかるとのことでした。
本当に根気のいることですね~。
秋なので植物は枯れたものが多く、ナギナタコウジュだけがわさわさと育っていました。
シソ科で、独特の香りがします。
お花の形が薙刀に似ているところから付けられました。
グリーンアーチガーデンにも、出現しているのです。
こちらはツリバナ。
真っ赤な実が、ゆらゆら揺れて可愛いですね。
楢木先生の作品。
繊細な刺繍で色もきれい。
ハイ、おまけ!
後ろ姿で失礼いたします。
北海道に来て10年になるのに、今までアイヌ民族のことを知る機会がありませんでした。
北大植物園の北方民族植物標本園で植物の利用法を見ていたくらい。
「アイヌ」は、「人間」を意味するアイヌ語。
自然界の存在を「カムイ(神)」として敬い、感謝し供物も捧げていた。
それは自然の動物や植物だけでなく、使う道具なども神の化身という考えを持っていたそうです。
アイヌ民族の自然を敬う心や、植物を信頼し大切に必要な分だけ使うなど、改めて刺激を受けその考え方に共感しました。
この施設はとてもお勧めですよ。
是非、お出かけ下さいね。
きょうもご覧頂き、有難うございました。