今日は天皇陛下の即位礼正殿の儀が
執り行われていて
先ほど、皇居の中で宮中三殿の
賢所大前での拝礼を終えられました。
令和になって半年近く、
すでに天皇陛下、皇后陛下としての
日々をお過ごしになっているけれど
今日という日が新しい幕開けの
ように感じるのは私だけではないと
思います。
いつも天皇陛下のお姿を拝見する度に
思うのは生まれた家で決まった人生を
受け入れる生き方
しかも世界でたった1人という
エンペラーという存在になる責任感
変化していく時代の中でご自分の
在り方を考え続けることで悟りに
近いようなお気持ちになられ、
その姿にまた日本人の在り方を学ぶ。
そんな存在でもある気がしています。
当時母が体調を崩していてどうなるか
分からない時期でもあったのですが
なんとか東京へ行き、広島に戻った時
病床で殆ど食べれず弱っていくだけ
だった母がその時の様子を何度も
聞きたがり、毎回目を大きく
開けて「そうなの?」と目に力が
戻りました。
母の命を繋ぎ止められるような
気がして幾度となく話をしました。
話を聞くだけで元気になる。
母にとっての天皇家の存在の
大きさを感じずにはいられ
ませんでした。
母は私が持ち帰った上皇陛下
ご夫妻の写真集を最後の最後まで
枕元に置いていました。
先生や看護士さんに写真集のことを
聞かれるとまた目に力が戻り
出なくなった言葉を駆使して
何かを話そうとする。
亡くなるまでの半月はその力が
強くなり、母が元気になるのでは
ないかと思えるような気がしたほど
でした。
象徴というとなかなか具体的に
思い浮かばないけれど
その存在のお陰でエネルギーが
湧いてくる
今年は特にそう思う事が多かった
気がします。
母に見せると動きが悪くなった手を
伸ばし、サッと取って枕元に置いた時の
素早さは多分この時が最後。
今でも家族の語り草になっています。
大阪は昨日と全く違って晴天
新しい幕開けを感じます。
素敵な1日をお過ごしください