将来の夢を書く
というテーマがありました。
よく、スポーツ選手が
「夢はプロ」と書いていて
実際にプロになっていて、
あぁ、やっぱりプロになる
人は子供の頃から目標は違うね
思うあれ。
記憶をたどると、クラスに
数人の「プロ野球選手」予定者も
いたし、「宇宙飛行士」予定者もいた。
「可愛いお嫁さん」と書いていた
女子も多かったような気がする。
そんな中に、少し大人しくて
目立たない女の子おっしーが
書いた将来の夢は
かわいいいおばあちゃんに
なること
多くの「夢」の中で彼女の夢が
一際目立ったのは
年をとれば誰でもおばあさんに
なるのに、それが夢？
を堂々と書いていたからかも
しれない。
同時20代前半だった男性教師は
大きな声で彼女に言った。
そんな当たり前の事をふざけて
書くよりちゃんとした夢を書け！
彼女は納得していない様子で
首を傾げながら書き直しをした。
かわいいおばあちゃん
それはまだ大人にもなっていない
子どもだった私からしたら
野球選手になることよりも
宇宙飛行士になることよりも
お嫁さんになることよりよりも
遠い先過ぎて、想像もつかない
凄い未来を語っているような
気がして気に入った。
休憩時間におっしーに聞いてみる。
ねぇ、さっきのかわいい
おばあちゃんって何？
どんなの？
いつもは落ち着いた声でゆっくり
話すことおっしーが早口になる
かわいいおばあちゃんってね、
いつもにこにこ笑っていて
会いたくなるようなおばあちゃん
なんだよ。
だから子どもや孫に囲まれて
幸せなの
何となく親戚のおばちゃんを
思い出した。
へぇ。
かわいいおばあちゃんって
いいね。私もなりたい！
それ以来、かわいいおばあちゃんに
なることは私の夢の一つになって
いる。
あれから年を重ね、心理学を
学ぶなかで彼女の掲げた夢を
時々思い出す。
そして今の自分がその道の上を
歩いているのか
周りの人と良い関係を築けて
いるのか
おばあちゃんになって、
皆でにこにこ笑っている自分
想像すると優しいぬくもりを
感じるちゃんとした夢の一つです。
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