東北、北海道にある全店舗を閉店するイトーヨーカドー。
大半の店舗は店舗及び従業員などを引き継いで運営する会社は決定しているようですが、一部についてはまだ未定もしくは協議中かと思われます。
どこで間違えたのかという問いについて記事が解説しています。
イトーヨーカドーは駅前に大型店舗を構え、なんでも揃うというのを売りにしたGMSという業態で店舗を拡大していきました。
そして、なんでも揃う駅前スーパーととして一時期は勢力を誇ったわけですが記事にもある通り、カテゴリーキラーの登場でなんでも揃うところが強みではなくなっていったわけです。
普段着なら品質は良くてお値段そこそこのユニクロでいいし、日用品類なら百均のダイソーでいいなど店頭に商品はあるけど欲しいものがない店舗になっていったと思います。
それは閉店を決定した北海道、東北に限った話ではないところが問題の深刻なところ。
記事は、東京都23区にあるイトーヨーカドー全15店舗を実際に巡り、現場を徹底的に分析してきたというのもです。
指摘している問題は以下の通り。
①どの店舗も、食料品売り場と、テナントとして入居しているチェーンストアには人がいる(逆にほとんどの客がそこにしかいない)
業績が悪いスーパーと言っても商品フロアは客はいます。
むしろ盛況。
後は認知度の高いチェーン店がテナントとして入っているエリア。
行かずとも分かる課題ですね。
②改装に伴い、売り場の至る所に空きがある。バックヤードをあけすけに見せてしまっている
数年前、閉店前のダイエー横浜西口店に行ってそのブログを書きました。
営業中なのに在庫を片付け改装前のバックヤードが丸見えという状況がそこにはありました。
イトーヨーカドーは閉店するわけでもないのにそういう状況だというのは余りにも情けない。
客に見せていいもの、見せるべきものと見せるべきではないものというところに意識があまりにも低いということでしょう。
③改装した店舗では、商品構成を大きく変えているが、それが逆にわかりづらい
改装し商品の配置などを変えた後、客の求める商品がとこにあるかわかりやすくするのが基本中での基本。
イトーヨーカドーもそれは意識しているのでしょうが、結果としてきゃくに伝わりづらい配置にしてしまっているということでしょう。
④セルフレジが機能していない
最寄り駅にあるスーパーのうち、最も新しい店はフラセルフレジがメインで人がいるレジは僅か。
マットも昔からある店はフルセルフレジは導入しているものの人志が居るレジが多数並んでます。
しかもレジ待ちをする客の列ができることはしばしばあります。
最も古い店が来客も多分多く、地域に高齢者が多いことがその理由かと思われます。
つまり地域の特性、客層を良く理解、分析した上で店鋪を作って行くことが全く出来てなかったと言えると思います。
端的にはテナントとして入れるチェーン点も客層を考えて選択する必要があります。
それはないか首都圏の店舗もでしょうから改善の道筋は長いと思います。
記事には改善すべきポイントも書いてありますが、当たり前すぎるので省略します。
興味のある方は記事を参照して下さい。
さてイトーヨーカドー、セブン&アイHDは上手く改善していけるのか、失敗すればスーパーから全面撤退もありえますがどうなることやら。