2024/07/25 | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日は東北地方、山形県で大雨が降り、記録的短時間大雨情報が出されました。
梅雨前線が東北地方に停滞していて、河川の増水、土砂災害にもお気をつけてください。大きな被害が出ませんように!

さて、鉾町は、山鉾や提灯などが片づけられ、日常が戻ってきました。
その様子がなんとも寂しく感じられます。また、来年の祇園祭を楽しみにしたいと思います。


今日は、「幽霊の日」です。 
 
どんないわれがあるのでしょうか。 
 
【幽霊の日とは】
 
1825(文政8)年の今日、江戸の中村座で「東海道四谷怪談」が初演されました。 
東海道四谷怪談(通称「四谷怪談」)は、浪人民谷伊右衛門に毒殺された妻お岩の復讐話です。
不義密通をはたらいた男女が殺され、戸板に縛られ神田川に流されたという実在の事件をヒントに四世・鶴屋南北が作った話です。  
基本的なストーリーは「貞女・岩が夫・伊右衛門に惨殺され、幽霊となって復讐を果たす」というもので、鶴屋南北の歌舞伎や三遊亭圓朝の落語が有名です。現代に至る怪談の定番とされ、何度も舞台演劇や映画、テレビドラマ化されてきたため、様々なバリエーションが存在します。

その初演から記念日になったそうです。 



四谷怪談
歌川国芳
出典Wikipedia
 
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夏は、あちこちで、お化け屋敷や 怪談が飛び交います。 はらはらして涼を呼ぶと趣向かもしれません。 

【幽霊と妖怪とお化けの違い】
幽霊と妖怪、お化け、似てるようで非なるもの。幽霊は怖いと思うのですが、お化けはなんだか笑いを誘うような印象です。

「幽霊とは、この世に未練や恨みがあって成仏できない死者が、因縁のある人の前や場所で姿を現すとされるもの。

妖怪とは、人知を超えた奇怪な現象や不気味な物体のこと。
鬼や天狗、河童、一つ目小僧、ろくろ首などが典型的な例である。
必ずしも、人の霊や動物といった何かが変化したものとは限らず、奇怪な存在に対していうのが「妖怪」である。

お化けとは、本来ある姿から大きく変化したもののこと。
普通は、タヌキやキツネなどの動物が変化したものや、物を粗末にした時に出てくるという「もったいないお化け」など、人以外のものが変化し、危害を加えたり恐怖感を与えるものをいうが、幽霊や妖怪も含めて「お化け」ということも多い。
幽霊や妖怪は、人間によって創造・創作されたもので、実在する可能性は低いものであるが、お化けは「お化けカボチャ」や「お化けメダカ」というように、通常より大きく変化した実在するものに対しても使われる。」
出典
https://chigai-allguide.com/幽霊と妖怪とお化け/

 【京都で幽霊にまつわるものがある場所】
 
○建仁寺大統院 
幽霊図 円山応挙(まるやまおうきょ)筆 江戸時代 
 
*非公開です 
7年前の秋の非公開特別公開されました。 
 
 円山応挙は江戸中期の画家。京、丹波で生まれ、狩野派の石田幽汀(いしだゆうてい)に画を学び新しい画風を開き、円山派の祖と呼ばれる。幽霊画とは、亡くなった人、死人の霊の姿を現したものであるが、応挙はある僧に「幽霊とは」と問うと、その答えの中に「霊には行足(歩く足)が無い」と言う一節があることに着目し、足の無い幽霊を描いた。以後、幽霊画には足が描かれなくなったと言われている。この幽霊画には、寛政庚戌(寛政二年・一七九〇)と記されています。 
 
http://www.asahi.com/and_M/information/SDI2015091722761.html  
 
○行願寺 / 革堂 (幽霊絵馬 )



次のような伝説をもつ絵馬である。江戸時代の末頃、行願寺の近くにあった質屋に奉公していたお文という子守女は、聞き慣れた御詠歌を子守歌がわりに口ずさみ、子供まで御詠歌を覚えてしまった。熱心な法華信者であった質屋の主人はこれを見とがめ、お文を折檻し、死なせてしまう。あわてた主人はお文の遺体を土蔵に隠し、知らぬふりをしていた。お文の両親が行願寺で通夜を営んでいたところ、彼女の幽霊が現れ、事の次第を語ったので、真相が明らかになり、質屋の主人は捕らえられたというものである。絵馬にはお文の遺愛の手鏡がはめこまれている。」 
出典Wikipedia 
ここには、若い女性の幽霊が描かれている幽霊絵馬が奉納されており、毎年、六地蔵めぐりの行われる8月22、23日の2日間、公開されます。
 
アクセス 
市バス「河原町丸太町」下車 徒歩約5分 
地下鉄「丸太町」下車 徒歩約10分  
  
○ 百鬼夜行展/高台寺 



高台寺が所蔵する全長4mを超える江戸時代の土佐派絵師 伝・土佐経隆の「百鬼夜行図」、現代作家・田中陽一郎の「高台寺百鬼夜行絵巻」(2006)の新旧2本の百鬼夜行絵巻や、明治時代に活躍した河鍋暁斎の掛軸「閻魔図」などを特別展示いたします。
本堂や境内には「おばけ提灯」が吊るされ、方丈では2019年に奉納された藤井湧泉氏の襖絵「妖女赤夜行進図」を特別公開します。

また、関西を拠点に活動するアニメーターおよびAR絵本作家・KYOTSUBE(きょうつべ)氏が昨年奉納された『KYOTSUBE版 百鬼夜行絵巻』も引き続き掲出されます。
日程~8/31  
時間9:00~18:00受付終了(18:30閉門) 
 
アクセス 
市バス「東山安井」下車、東へ徒歩5分 
料金 拝観料(高台寺と高台寺掌美術館) *高台寺掌美術館を含む。 
大人600円、中高生250円、団体(30名以上)500円 
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺、高台寺掌美術館、圓徳院) 900円 
ホームページ  
高台寺 http://www.kodaiji.com/ 
 
○幽霊飴/みなとや幽霊子育て飴本舗 



今から420年前の慶長4(1599)年に、鳥辺山(とりべやま:平安時代以前から京の埋葬地となっていた場所)から夜な夜な飴を買いに来る女性が現れました。この女性は、毎回1文ずつ手にして飴を買いに来ていたそうです。ある朝、銭函の中を見てみると、しきみの葉(お墓にお供えする花)が入っていました。不思議に思った店主は、その夜、買いに来た女性の後をつけていったんです。すると、鳥辺山にある墓地の前ですーっと姿を消し、お墓の中から赤ん坊の泣き声が聞こえてきたそうです。翌日、お寺の住職と一緒にお墓を掘ってみると、中から飴をくわえた赤ん坊が出てきました。 
その幽霊は赤ん坊をみごもっている時に亡くなり、土葬された女性だったのです。しかし、亡くなったあともお腹の中では子どもがすくすくと成長し、お墓の中で赤ん坊が誕生しました。母親は自分が母乳を与えることができないため、幽霊となってうちに飴を買いに来たといわれています。 
このことから、いつしか『幽霊子育飴』と名前が付けられました。  
 
アクセス 
市バス「五条坂」下車 徒歩約9分 
京阪電車「清水五条」駅下車徒歩約10分 
 
営業時間 
10:00~16:00 
定休日月曜日  

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年7月26日(金)】(No.3539)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

祇園祭のひと月は
こちらをご覧ください。

【祇園祭のひと月】

https://www.facebook.com/groups/1666630253598530/permalink/3748649418729926/




○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○ 嵐山鵜飼(〜9/23)/渡月橋付近

○宇治川鵜飼(〜9/30)/宇治川

○ 上七軒ビアガーデン(〜9/7)/上七軒歌舞練場

○ 叡山電車「青もみじのライトアップ」(〜8/15)

○ 七夕笹飾りライトアップ(〜8/15)/貴船神社

○御手洗祭(〜7/28)/下鴨神社

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