今日の京都4月26日(金) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
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おはようございます。
昨日は一昨日の肌寒い気温から一転、真夏日一歩手前のところが続出しましたね。
山梨県甲州市勝沼では29.6度。京都も24.8度だったそうです。今日は27度の最高気温になるという予報が出ています。まだ、身体が暑さに慣れていないので、どうぞ、熱中症には気をつけてお過ごしください。
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以前、ウエザーニュースで、「春の季語になっていない和菓子はどれ」と、掲載されていました。
出題された和菓子は、
①草餅
②桜餅
③わらび餅
④柏餅
でした。
この中で、春の季語になっていない和菓子、春以外の季語になっている和菓子はどれでしょうか。
どれだと思われますか。

どの和菓子も、今の季節に販売されています。
草餅と桜餅は春と思われる方が多いと思います。
迷いどころはわらび餅と柏餅ではないでしょうか。

それではそれぞれの和菓子をみていきましょう。
①草餅



現代では草餅に用いされる草とは主に蓬であるが、古くは母子草(春の七草のゴギョウ)を用いて作られ、名称も草餅でなく母子餅とよばれていた餅に草を練りこむという風習は、草の香りには邪気を祓う力があると信じ、上巳の節句に黍麹草(鼠麹草、母子草)を混ぜ込んだ餅を食べる風習が、中国より伝わってきたものと考えられており、この風習は平安時代には宮中行事の一つとして定着していたことが『日本文徳天皇実録』(9世紀成立)嘉祥3年(850年)5月条に記されている。
上巳の節句は江戸時代には女子の健やかな成長を願う雛祭りとして広まってゆき、当時の菱餅は餅の白と草餅の緑の二色で作られることが多かった。一説には母子を搗くことが縁起が悪いとして避けられ、この頃より次第に母子草より蓬が用いられるようになっていったとされる。
草餅といえば蓬餅を指し、餅の種類としては一般的なものとなって、中に餡を入れる他、餡なしできな粉をまぶして食べることが多い

「両の手に 桃と桜や 草の餅」松尾芭蕉

「おらが世やそこらの草も餅になる」小林一茶

草餅は春の代表的な和菓子の一つで、俳句にもよく詠まれています。春の季語です。

②桜餅



桜餅には、大きく分けて関東風の「長命寺」(ちょうめいじ)写真右と、関西風の「道明寺」(どうみょうじ)写真左の2種類の桜餅があります。どちらも単純に「桜餅」と呼ばれていますが、区別するときには「長命寺」「道明寺」と呼んでいます。

「三つ食へば 葉三片や 桜餅」高浜虚子
この句から推察すると、虚子は桜餅の葉を食べなかったようですね。

桜餅は桜と同様に春の季語になっています。

③わらび餅



わらびもち(わらび餅、蕨餅)は、わらび粉を原料とする柔らかく口どけの良い和菓子。 きな粉や抹茶の粉、黒蜜をかけて食べるのが一般的となっています。
夏のイメージが強いですが和菓子店で売られている本蕨を使った餡入りタイプのわらび餅は保存に向かないため、夏の間は販売されていないことが多いです。
名古屋のわらび餅の名店「芳光」さんでも、品質を守る為に7月から9月の夏季は販売されません。
と、いうことで、わらび餅は春の季語です。

「かたはらに鹿の来てゐるわらび餅」
日野草城「旦暮」

④柏餅



柏餅(かしわもち)は、平たく丸形にした上新粉の餅に餡をはさんで二つ折りにし、カシワ又はサルトリイバラの葉などで包んだ和菓子である。5月5日の端午の節句の供物として用いられます。

「手づくりの柏餅とて志野の皿」水原秋櫻子

端午の節句のお菓子ということで、暦の立夏が5月5日ごろということで、季語は夏となります。

【季語とは】

俳句・連歌(れんが)などで、春夏秋冬の季節の感じを表すため、その季節を示す語としてよみ込むように定められた語です。
季語には、次のような分類があります。
1. 
2. 時候 :季節・月の名称など。
3. 天文 :天文と気象に関すること。
4. 地理 :山・川・海・陸地など色々な地理に関すること。
5. 人事 :人の暮らしに関すること。
6. 行事 :年中行事を始めとする行事全般。
7. 忌日 :著名人の忌日(命日)
8. 動物 :動物一般。ただし、その語のままで食べ物にもなるもの(食べ物としての印象が強いもの)は食物にも分類する。
9. 植物 :植物一般、および、旧来の日本の本草学で植物に分類されていた生物全般(主に真菌類)。ただし、その語のままで食べ物にもなるもの(食べ物としての印象が強いもの)は食物にも分類する。
10. 食物 :食物全般
出典Wikipedia

【和菓子の季語】
和菓子の季語は、次のように分類されます。
○春
草餅(よもぎ餅・草の餅)、うぐいす餅、わらび餅、母子餅、桜餅、椿餅、菱餅、雛菓子(雛あられ)

○夏
冷菓(氷菓子・氷菓・冷やしあめ・飴湯・かき氷・氷水・宇治金時・氷小豆・氷いちご・かちわり・ぶっかき氷・夏氷)、白玉、ところてん、白玉、みつまめ、あんみつ、葛餅、葛饅頭、葛桜、くずきり、水ようかん、ようかん、金平糖、土用餅、氷餅、柏餅

○秋
干柿、吊し柿、御難の餅、柚餅子、栗鹿の子

○冬
鯛焼、今川焼、太鼓焼、お焼、饅頭(蒸饅頭・酒饅頭・肉饅頭・餡饅頭)、焼芋、乙子の餅、雪餅、配り餅、賃餅、柱餅、あられ餅、水餅、寒餅

○新年
具足餅、若餅、菱はなびら餅、鎧餅、鏡餅、花餅

出典http://ankocco.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-e36d.html

こうして並べてみると、それぞれの和菓子から季節を感じられますね。
最近、和菓子を召し上がられましたか。

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年4月26日(金)】(No.3448)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院


○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院


○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春季名宝展(〜4/22)/大覚寺


○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院 

○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○ 令和6年 第150回記念公演都をどり(〜4/30)/祇園甲部歌舞練場

○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺

○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺

○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院 

○ つつじ園 開園(〜5/12)/三室戸寺

○不動大祭(〜5/15)/三千院

○ 大原女(おはらめ)まつり
(〜5/19)


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