おはようございます。
昨日は、京都産寧坂のしだれ桜が倒れて、下敷きになって怪我をされた方が出ました。1日も早いご回復をお祈りしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/073044c07e42fefce17aac7846ac0cc71672e7a5
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先日、たまたま耳にした言葉です。
「二季草」
どんな植物を想像されますか?
読んで字のごとく、二つの季節に咲く花です。
この「二季草」は「藤」の異名なのです。
大阪の野田が藤の名所であったことから、野田藤とも言われています。
俳句では春の季語。
和歌では春夏、両方の季語として詠まれています。
蔵玉集に「ときはなる花とも見ばや二季草松にのみただかかる名なれば」と詠われています。
≪広辞苑・第六版≫
藤は春と夏の二つの季節の間に咲く花であることから「二季草」とも呼ばれ
るようになったそうです。
お天気博士として知られる倉嶋厚さんの「季節の366日話題事典」という
本にこんな一文がありました。
『明治の作家斎藤緑雨が「青皇の春と、赤帝の夏と、行会の天(ゆきあいのそら)に咲くものなれば、藤は雲の紫なり」と書いている。』 「青皇の春と赤帝の夏」とは、五行説による季節の色(春:青、夏:赤、秋:白、冬:黒)を踏まえた言葉だそうです。
このことから、倉嶋厚さんは「 青色の春と赤色の夏の行合う空に咲く藤の花は、春の色と夏の色が混ざり合った紫いろなのだ。」と、説明されていて、なんとまあと思いました。
四月の下旬になると、長い藤の花房に花が開きだします。五月の上旬には立夏を迎え、暦の上では季節は夏となりますから、藤の開花は春と夏の交代する時節ということができます。だから、二季草と呼ばれるのです。
【藤の花】
日本では古くから、フジを女性に、マツを男性にたとえ、これらを近くに植える習慣があったそうです。外国の方々にも和の風情を強く感じさせるというフジの花。たおやかに垂れる花姿は、振袖姿のあでやかな女性を思わせます。
○ 食用・薬用 としてのフジ
⚫︎藤根 - 古い文献によると、飢きんになると根を食べたというほど、やせた土地でも成長できます。
⚫︎藤瘤 - 胃癌薬。
⚫︎若芽 - ゆでて和え物や炒め物。
⚫︎花 - 湯がいて三杯酢や天ぷら、塩漬けして「花茶」に用います。
⚫︎種子 - 花後に剪定すると、実がなりません。入手が困難でもちもちした食感は珍味となっています。江戸時代には貴重な糖質として重宝されました。
○フジの花言葉は、
「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」 です。
そういえば、花札に藤が描かれていましたね。卯月の藤だそうです。
【京都の藤の名所】
今年は、花暦が早く、藤の花も早くも満開となっているところもあります。
開花状況は4月19日現在
京都市観光協会調べです。
◼️城南宮
見頃
平安京遷都に際し、都の南に国の守護神として創建されました。境内を囲むように神苑「楽水苑」があり、「源氏物語 花の庭」とも称され、『源氏物語』に登場する草花が植えられています。藤棚が設けられているのは、池泉回遊式の「室町の庭」。船着場のほとりに、薫風に揺れる藤の花を見ることができます。
⚫︎藤の巫女神楽
藤の花を冠にさした巫女が、
藤の枝を手に持ち神楽を舞います。
“藤の花守り”特別授与初穂料千円
美容健康と招福を祈願した 花守り をお受けになる方をお一人お一人、巫女が神楽鈴でお祓いします
■妙心寺 退蔵院
見頃です。
大禅刹・妙心寺山内に甍(いらか)を連ねる40余りの塔頭。中でも屈指の古刹である退蔵院は、枯山水の「元信の庭」(国の名勝・史跡)、昭和の造園家・中根金作が手掛けた回遊式の「余香苑」、二つの名庭があることで高名です。藤の花が咲くのは余香苑の最奥。池のほとりに設けられた藤棚で、紫の優雅な花房が咲き競います。
■詩仙堂
見頃
書をよくした江戸初期の文化人・石川丈山によって築かれた詩仙堂。境内の南側には丈山好みの唐様庭園が広がり、散策しながら四季折々の庭木を愛でることができます。僧都(鹿おどし)の響く庭園を進むと出合うのは茶室の「残月軒」。対面して左には、清廉な白い藤の花が咲き、周囲に芳しい香りを漂わせています。
■勧修寺
見頃
勧修寺は真言宗山階派大本山で醍醐天皇の勅願寺です。昌泰3年(900)に天皇の生母藤原胤子追善のために創建され、1470年に焼失していますが徳川家と皇室の援助で復興されました。氷室の池を中心とする池泉回遊式の庭園があり、白く垂れ下がる藤の花越しには楼閣風の観音堂がのぞめます。
■平等院
見頃です。
藤棚は、入り口を入るとすぐに目に入るので、非常に分かりやすい場所に有ります。樹齢200年とも言われる藤の古木で、周囲に柵が設けられていますが、すぐ近くまで寄ることが出来ます。
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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!
【今日の京都令和6年4月24日(水)】(No.3446)
※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。
中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。
https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143
○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院
○十三まいり(〜5/13)/法輪寺
○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮
○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺
○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院
○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺
○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院
○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮
○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺
○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺
○春の特別公開(〜5/25)/東寺
○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)
○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺
○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺
○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺
○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院
○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮
○ 令和6年 第150回記念公演都をどり(〜4/30)/祇園甲部歌舞練場
○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺
○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺
○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院
○ つつじ園 開園(〜5/12)/三室戸寺
○不動大祭(〜5/15)/三千院
○ 大原女(おはらめ)まつり
(〜5/19)
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