今日の京都4月23日(火) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
現在、大原で、大原女まつりが行われます。
今では観光としてでしか見られない大原女です。

【大原女(おはらめ)とは】
○大原女



「おおはらめ」ではなくて、「おはらめ」と読みます。
女行商人の一種。平安中期、11世紀ころから、京へ近郊から日常の食品や雑貨を行商にくる女性、つまり販婦(ひさぎめ)(販女(ひさめ))が多くなってきました。その一つに京の北部の大原(おおはら)(京都市左京区)から炭、薪(たきぎ)、柴(しば)などを頭にのせて売りにくる者がありました。これを大原女(小原女)とよぶようになったのは13世紀からのことです。近世では黒木(くろき)売りともいいます。黒木は、生木(なまき)を1尺(約30センチメートル)ばかりの長さに切って竈(かま)で蒸して黒くしたもので、薪として使いました。売り歩く品は、古代では炭、中世からは薪、柴となり、近代では家庭燃料の変化によって、山菜、野菜、花などとなりましたが、山村での貨幣取得の手段でした。その服装は、基本的には村の労働着ですが、しだいに装飾性が加えられてきました。中世では紺の筒袖(つつそで)に前結びの帯でしたが、近世では両肩に白手拭(しろてぬぐい)を垂らしたり、のちには島田髷(まげ)、色糸で刺しゅうした手拭をかぶり、鉄漿(かね)をつけ、紺木綿の黒衿(くろえり)の筒袖に三幅(みの)の前垂れ、白の腰巻、脚絆(はばき)、足袋(たび)で二本鼻緒の草鞋(わらじ)を履いていました。その伝統は近年まで、前垂れは、二幅(ふたの)半の下を三つに割って三幅前垂れになるなど多少の変化はあるものの、京の風物詩として今日でもわずかながら残っています。
『瀬川清子著『販女』(1943・三国書房/1971・未来社) ▽中村太郎著『近畿の衣と食』(1974・明玄書房)』
○大原女と小原女

資料 によっては大原女=小原女となっているものもありますが,現在の京都市左京区大原から京の町中へ行商に出かけていた女性を大原女,同じ左京区でも八瀬から行商に出かけていた女性を小原女といいます。また八瀬では,大原の「大原女」と八瀬の「小原女」を区別して各々「おおはらめ」,「おはらめ」と呼びます。(大原では「大原女」はそのまま「おはらめ」と呼ぶ。)

大原女はその装束が特長的ですが,大原女と小原女では少し違います。
⚫大原女
着物を短くして膝を出す
模様のないたすきを使う。
白手拭いをかぶる

⚫小原女
ひざを出さない。
模様入りのたすきを使う。
紺色でふさがついている手ぬぐいをかぶる。 

⚫その他の京都の行商女性
 
京都には、大原女以外にも地元の産物を売り歩いた女性たちがいました。現在の左京区北白川周辺の「白川女(しらかわめ)」は、頭に切り花などをのせて行商していたことで知られています。
紺木綿の着物の肩に手拭いをかけ、友禅のたすきをかけた清楚な姿です。
白川女



西京区桂川周辺の「桂女(かつらめ)」 桂の里に住む鮎売りの商人でした。白い布で、髪を包んだ桂包みといわれる髪型が特徴です。木桶を持ち、鮎や瓜、飴などを売り歩いていたとのことです。 
桂女



 

⚫時代祭
時代祭では、大原女と桂女は中世婦人列で、白川女は白川女献花列で見ることができます 。


この大原女の大原、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか,
三千院、寂光院、勝林寺、来迎院、しば漬け、建礼門院などなど。
【大原】
大原女の大原。京都盆地北東の縁から高野川沿いに7キロほど登った標高200mの小さな盆地にあります。
若狭(福井県小浜)から京都へおもに海産物を運ぶ“若狭街道”の中継地点でもありました。
かつては山城国愛宕郡に属し、南隣の八瀬と併せて「八瀬大原」とも称され、古くは「おはら」と読まれ、小原とも表記されました。平安時代初期に慈覚大師円仁が修練道場として開山した大原寺(だいげんじ、勝林院と来迎院の総称)に由来するとされます。比叡山の北西麓にあることから延暦寺の影響が強く、勝林院・来迎院・三千院・寂光院など多くの天台宗系寺院が建立されました。

三千院



寂光院



勝林寺



来迎院



平安時代から、木材や薪炭の供給地として重要視されていました。「大原」は歌枕でもあり、古歌には大原の炭焼きを詠んだ歌が多くありました。

* 「大原や槇の炭竈冬くればいとも歎きの数やつもらむ」(曽根好忠、曽丹集)
* 「日かずふる雪げにまさる炭竈の煙もさびしおほはらの里」(式子内親王、新古今和歌集)

出典Wikipedia

また、戦乱や政争による京都からの脱出のルートとしても用いられ、出家・隠遁の地としても古くから知られていた場所でもありました。惟喬親王や建礼門院をはじめ、大原三寂(常盤三寂)と称された寂念・寂超・寂然兄弟、藤原顕信・西行・鴨長明などの隠遁の地として知られています。
現在のように多くの観光客が訪れるようになったのは、1965年(昭和40年)に重唱団のデューク・エイセスが歌った「女ひとり」によるところが大きいです。

https://youtu.be/NEPCMMxr98E

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年4月23日(火)】(No.3445)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院


○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院


○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春季名宝展(〜4/22)/大覚寺


○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院 

○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○ 令和6年 第150回記念公演都をどり(〜4/30)/祇園甲部歌舞練場

○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺

○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺

○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院 

○ つつじ園 開園(〜5/12)/三室戸寺

○不動大祭(〜5/15)/三千院

○ 大原女(おはらめ)まつり
(〜5/19)

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