今日の京都4月8日(月) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日は、全国的にいいお天気で、ちょうど、満開になった桜を愛でる人たちで、あちこちで大混雑の1日でした。

今日は、入学式や始業式の学校が多く、桜の花と共に新学年のスタートできるところが多そうです。(まだ開花していない東北や北海道は残念ですが)
今年、京都市立小学校の入学式は4月10日だそうです。なんとか、今日明日の雨に桜散らないでと願っています。

さて、今日は、お釈迦様の誕生日です。
各寺院で、花まつりや灌仏会が行われます。
花まつりというと、甘茶を連想します。



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釈迦は紀元前7世紀-紀元前5世紀頃、シャーキャ族王・シュッドーダナ(漢訳名:浄飯王 じょうぼんのう)の男子として、現在のネパールのルンビニにあたる場所で誕生しました。キリストよりもはるかに早くお生まれになっています。

灌仏会(かんぶつえ)は、釈迦の誕生を祝う仏教行事です。日本では原則として毎年4月8日に行われます。。
降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)、花祭(はなまつり)の別名もあります。

日本では、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たします。誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけてお祝いします。甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、産湯を使わせるために9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来しています。宗派に関係なくどの寺院でも行われ、甘茶は参拝者にもふるまわれ、甘茶で習字をすれば上達すると言われたり、害虫よけのまじないを作ったりします。
釈迦と言えば、生まれてすぐに七歩歩いて「天上天下唯我独尊( てんじょうてんげゆいがどくそん) 」と言われたと伝えられています。この言葉の意味するところは、唯だ“私だけが尊い”という意味をあらわしているのではありません。
「唯我独尊」とは、「唯だ、我、独(ひとり)として尊し」との意味で、それは、自分に何かを付け加えて尊しとするのではなく、他と比べて自分のほうが尊いということでもありません。天上天下にただ一人の、誰とも代わることのできない人間なのです。

そのかけがえのない自分を大切にしていきたいものです。

【甘茶とは】



花まつりで、誕生仏にかける甘茶とは、どんなものなのでしょうか。
名前に“茶”のつく甘茶ですが、原料はツバキ科の「チャノキ」ではありません。
ユキノシタ科の落葉低木落葉性の低木アジサイふの変種です。アジサイ科のガクアジサイと酷似しており、間違われる事が多いです。

歴史は意外と新しく、江戸時代あたりから民間薬として利用されるようになったそうです。 

ヤマアジサイの仲間である「アマチャ」が花をつけるのは5~6月です。一方、甘茶に用いられるのは8~9月の若い葉です。摘み取った葉を天日で干し、水を吹きかけて発酵させた後、手でよく揉んで乾燥させると茶葉が完成します。 
その加工には“グルコフィロウルシン”という苦い成分を、甘みの強い“フィロズルチン”に変化させる作用があるそうです。砂糖の1,000倍もの甘さになることから、砂糖が普及する以前は天然の甘味料として重宝されていました。 

【甘茶の庭】

建仁寺塔頭 霊源院には、この甘茶の庭があり、5月から6月の花の時期に公開されています。
今年の予定はまだ未定です。

【花まつりの白い象】



西本願寺には花まつりの時、白い象の置物が飾られています。寺院によっては、花祭りのお釈迦様の像が白い象の背中に乗っていたり、かたわらに白い象の置物があったりと、真っ白な象がよく登場します。

これは『方向大荘厳』によると、お釈迦様の生母の摩耶夫人が、6本の牙を持つ白い象が夫人の胎内に入る夢を見て、お釈迦様を懐妊したことを知った、という故事に基いています。
 
つまり、白い象がお釈迦様を運んできた、と信じられているからなのです。
 仏教が発祥したインドでは、白い象は「聖獣」、とても神聖な生き物。方向大荘厳によると、お釈迦様の前世は天界で暮らしていた菩薩様なんだそうです。
菩薩様は、ある時自分の使命を思い出して、後のことは弥勒(みろく)に託し、白い象に乗って摩耶夫人の胎内に入って人間として生まれ変わった、ということになっています。

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新しい1週間の始まりです。職場によっては新年度のスタートかもしれません。
どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年4月8日(月)】(No.3430)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○ 釈尊降誕花まつり/霊山観音



お釈迦様の誕生日を祝して、花御堂にて誕生会の法要を行います。また、抹茶の接待・琴の演奏なども行われます。
清凉寺、知恩院、西本願寺、この日は京都市内の各寺院で、多彩な行事が行われます。
日程4月8日
時間13:00~
料金
大学生以上 300円
野点の茶席 300円
アクセス
京阪「祇園四条駅」~徒歩15分
地下鉄東西線「東山駅」~徒歩20分
バス「東山安井」~徒歩8分
ホームページ
http://www.ryozen-kwannon.jp/ 

○ 花まつり・降誕会/知恩院



潅仏会は、仏教を開かれたお釈迦様がルンビニーの花園でお生まれになった4月8日に行われます。法然上人御堂(集会堂)外陣に花御堂(はなみどう)が設けられ、その中に誕生仏が祀られます。お釈迦様が誕生したときに天が甘露の雨を降らし、誕生を祝福したことに由来して、甘茶を誕生仏に灌ぎます。
日程4月8日 
アクセス
地下鉄東西線「東山駅」から徒歩8分、または京阪「祇園四条駅」から徒歩14分、または阪急「河原町駅」から徒歩15分、またはJR「京都駅」から206系統の市バス「知恩院前」~徒歩5分
ホームページ http://www.chion-in.or.jp/ 

○ 春の伝統芸能奉納/八坂神社
八坂神社の能舞台で、今様謌舞楽、一絃琴、琵琶、狂言、地唄舞、箏曲、尺八、詩吟などの伝統芸能が披露されます。伝統芸能のPRや普及を行う日本伝統芸能団約70人により、芸能の上達を願い奉納されるもので、正月、春、祇園祭の年3回行われます。
日程4月8日  13:00~
アクセス
京阪「祇園四条駅」から徒歩7分、または地下鉄東西線「東山駅」から徒歩10分
ホームページ
https://www.yasaka-jinja.or.jp/

○仏生会/智積院

○花まつり大法要・鬼子母神大祭・大花見宴/立本寺

○釈迦降誕会/妙心寺

○花まつり写経会/三十三間堂

○釈迦降誕会/妙心寺

○花まつり大法要・鬼子母神大祭・大花見宴/立本寺

○花まつり(釈尊降誕会)/妙満寺
○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 本法寺 春季特別寺宝展(〜4/15) /本法寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院

○ 夜桜ライトアップ(〜4/14)/東寺

○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○ 岡崎さくら回廊十石舟めぐり(〜4/14)

○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○春の特別公開(前半)(〜4/21)/白龍園

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春季名宝展(〜4/22)/大覚寺

○ ライトアップ(〜4/14)/平野神社

○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院 

○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

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