今日の京都4月3日(水) | 都のかほり日記

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おはようございます。

今日、4月3日は「清水寺・しみずの日」です。またまた、語呂合わせですね。
「4(し)3(みず)」の語呂合わせに由来する記念日で、「全国清水寺ネットワーク会議」(全国の【清水】と名のつく寺院たちの団体)によって制定されました。
環境の浄化や心の浄化を目指す日とされていて、京都の清水寺では水の恵みに感謝を捧げる法要などがおこなわれます。

今日は、知っているようで知らない清水寺について。

清水寺といえば、修学旅行の定番とも言える寺院です。
京都🟰清水寺のイメージを持つと言っても過言ではないかもしれません。
とはいえ、京都に住んでいる時、清水寺に行ったことがないという人も多いところでもあります。特にオーバーツーリズムが問題になってからは、清水寺周辺の混雑は半端なく、東大路の渋滞、市バスの大混雑、積み残しなど、この周辺は避けて通りたいところのひとつでもあります。
でも、訪れる人にとっては魅力的な清水寺、その魅力はどこにあるのでしょうか。

【清水寺】



清水寺は法相宗(南都六宗の1つ)系の寺院で、広隆寺、鞍馬寺とともに、平安京遷都以前からの歴史をもつ京都では数少ない寺院の1つです。
○その歴史
奈良末期778年に僧延鎮が開山し、平安建都間もない延暦17年(798年)坂上田村麻呂が仏殿を建立したと伝えられています。
現在の建物の多くは、寛永8年から10年(1631年から1633年)、徳川家光の寄進によって再建されたものです。
1994年(平成6)12月「古都京都の文化財」として「世界遺産条約」に基づく世界文化遺産に登録されました。

○見どころ

1. 仁王門(重要文化財)



清水寺を訪れた際に一番最初に見えるのが、清水寺の正門「仁王門」です。
応仁の乱の戦火で1469年に焼失しましたが、1500年前後に再建され、2003年に解体修理されました。
正面約10メートル、側面約5メートル、棟高約14メートルの、再建当時の特徴を示す堂々たる鮮やかな朱色が美しい、堂々たる佇まいの楼門です。

2. 西門(重要文化財)
現在の建物は1633年再建のものです。ここから見る西山の日没は素晴らしく、極楽浄土に往生する入り口の門、浄土を観想する日想観(にっそうかん)の聖所です。

3. 鐘楼(重要文化財)



平安期に建造され、江戸時代中期の1607年に現在の場所に再建・移築されました。桃山建築様式の粋を凝らしたつくりで、牡丹彫刻の懸魚や、菊花彫刻の蟇股、四隅の柱の先にある獏と象の木鼻などが見所です。

4. 三重塔(重要文化財)



高さ約30メートルあり、国内最大級の三重塔です。京都の街からよく望見できることから古くから清水寺のシンボル的な存在です。創建は847年、現在の建物は江戸時代の1632年に再建されたものです。大日如来像を祀り、四方の壁に真言八祖像、天井・柱などには密教仏画や龍が極彩色で描かれています。

5. 随求堂
1735年の建立です。衆生の願い、求めに随って、叶えてくれるという大功徳をもつ大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)を本尊(秘仏)としてお祀りしています。また、縁結び、安産、子育ての神仏もお祀りしています。ここでは胎内めぐりを体験できます。

6. 経堂(重要文化財)
寛永10年(1633)の創建でされ、平成12年(2000)に解体修理されました。平安時代中期には一切経を所蔵し、全国から学問僧が集まる講堂がありましたが、現在の経堂は寛永の火災後の復興にあわせて教学の場として建立されました。堂内には釈迦三尊像をお祀りし、鏡天井に江戸時代の絵師・岡村信基筆の墨絵の円龍が描かれています。毎年2月15日の涅槃会は、ここで行われます。

7. 本堂(国宝)



音羽山の断崖に建つ清水寺の本堂。1633年再建の木造建築です。本尊の千手観音菩薩をお祀りしています。日本古来の伝統工法による丈夫な構造で、多くの参詣者で賑わう舞台を支えています。

8. 阿弥陀堂(重要文化財)
江戸時代初期の1631年の再建。浄土宗の開祖・法然上人が唱導した常行念仏が日本で最初に行われた場所であることから、法然上人二十五霊場第十三番札所として多くの参拝者が訪れます。本尊は阿弥陀如来。入母屋造り、檜皮葺の建築様式です。

9. 奥の院(重要文化財)
「音羽の瀧」の真上に建ち、現在の建物は、本堂と同時期の1633年に再建されました。2017年に修復が完了しました。本堂と同様の懸造りの舞台があります。

10. 音羽の瀧



清水寺の開創の起源であり、寺名の由来となった瀧です。こんこんと流れ出る清水は古来「金色水」「延命水」と呼ばれ、清めの水として尊ばれてきました。3筋に分かれて落ちる清水を柄杓に汲み、六根清浄、所願成就を祈願します。

11. 成就院



応仁の乱の兵火によって焼失した清水寺を再興した願阿上人の住房として建てられたのが成就院の起源です。その後、清水寺の本願職として、伽藍整備や財政の維持管理などを担当してきました。「月の庭」として知られる庭園は名高く、毎年期間限定で特別公開しています。
近々では、5月3日から6日に公開されます。

12. 千体石仏群
ここに立ち並ぶ様々な石仏の一部は、かつて京都の各町内にお祀りされていた大日如来や阿弥陀如来、観音菩薩です。明治の廃仏毀釈の際に、捨てるにしのびないと市民の手によって清水寺へと運び込まれたものです。現在も有志の方々よって前垂れを掛け替えていただいています。

13. 子安塔(重要文化財)



聖武天皇・光明皇后の祈願所と伝えられていますが詳しい創建年代は不明。現在の建物は1500年に再建されたものです。檜皮葺の三重塔の内部には、子安観音(千手観音)をお祀りし、その名の通り安産に大きな信仰を集めてきました。

この項出典
清水寺ホームページ

【清水寺エピソード】
○仁王門は目隠し門
仁王門は別名「目隠しの門」と呼ばれています。それは、高台で京都の街が見渡せる清水の舞台から見えるものを隠すためも言われています。それは、御所です。清水の舞台を造営する時に、御所を見下ろすことのないように、この仁王門が建てられたそうです。

○清水の舞台から飛び降りる
清水の舞台は地上から高さ約12メートルもあり、懸け造と呼ばれる釘を一切使ない手法で組み上げられています。
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざがあります。切り立った断崖に張り出している清水寺本堂の舞台から飛び降りるほどの重大な決意で物事にのぞむことをあらわした言葉です。
江戸時代には本当に飛び降りた人が、数多く存在したといわれています。ところが生存率は高く、過半数の人が生き残ったとも伝えられているのです。
清水の舞台から飛び降りて生きて帰れば願いが叶い、もし運が悪かったとしても極楽浄土にいけるというジンクスがあったといわれています。人々が勇猛果敢にも飛び降りた理由は願掛けだったと言われています。創建まもない頃は清水の舞台の下の土がまだ柔らかかったからとも言われています。


○音羽の滝
音羽の滝は「金色水」「延命水」と呼ばれ、清めの水として尊ばれてきました。3筋に分かれて落ちる清水を柄杓に汲み、いただきます。
三筋に分かれて落ちる清水は、それぞれに御利益が有り「恋愛」「学業」「健康(長寿)」の願いがかなうといわれています。
この願いを叶えるためのルールがあります。
流れる三種類すべてを飲まないようにです。三種類すべて飲んでしまうことは「欲深い」とされ、御利益がなくなるといわれているからです。どれか一つ、最もかなえたい願いの清水だけ飲むようにされるといいですね。
何にして欲張りは願いは叶わなくなっているようです。金の斧の話もそうですね。

【4月3日の清水寺】
○「水の日」浄水讃仰法要
宗派を超えて「清水寺」の僧侶が集い、命の根源である水をたたえ、人心の浄化と自然環境、社会環境の浄化を祈願する合同法要を執り行います。
日程日時:4月3日(水)
午後 12時30分~:合同法要
午後 2時過ぎ~:「青龍会」行道

○青龍会



清水寺には「清水の涌きあふれる音羽の滝に、観音様の化身である龍が夜ごと飛来して水を飲む」との伝説が古くからあり、青龍の地を守ったとされる夜叉神が、奥之院の南廊下の祠に祀られています。当日は、法螺貝を吹き、先布令を行う「転法秀」を先頭に、「会奉行」「夜叉神」そして「四天王」と「青龍」、「十六善神」の神々が続けく大群会行の行道が境内を練り歩きます。
日程4月3日
時間14:00~
料金
入山料 400円

今日は4月3日は「いんげん豆の日」でもあります。いんげん豆を日本にもたらしたといわれている隠元禅師の命日が4月3日であることに由来しています。



また、今日は桓武天皇が即位をした日です。
781年山部親王が即位し第50代天皇・桓武天皇になられました。(新暦4月30日)




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今日は全国的に雨、それも強く降るところもあるようです。せっかく咲いた桜には無情の雨です。

どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年4月3日(水)】(No.3425)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 石清水八幡宮 御鎮座奉祝祭



石清水八幡宮の本殿にて、午前中、御鎮座奉祝祭(参列可・有料)が斎行され、午後からは東寺との世界平和合同祈願祭(参列可・有料)や、本殿前に設けられた特設舞台で平安雅楽会による舞楽奉納(14時・見学無料)などが行われます。5月4日は、春の夜間特別拝観が催されます。
日程4月3日 
場所 京都府八幡市 石清水八幡宮
アクセス 
京阪電車「石清水八幡宮」から男山ケーブル約3分「男山山上駅」~徒歩5分
ホームページ http://www.iwashimizu.or.jp/

○土解祭(とげさい)/上賀茂神社
土解とは、春の日差しにより土地が作付けに適してくる事を云います。
この時期に土の災いを祓い、その年の豊作を祈念する大事なお祭です。特殊な卜占にてその年に蒔く稲種をきめ、お祓いをします。 
日程4月3日
時間10時
アクセス
JR「京都駅」から地下鉄「北山駅」~市バス「上賀茂神社前」すぐ、またはJR「京都駅」から市バス「上賀茂御薗橋」~徒歩5分 

○土解祭(4/3)/貴船神社

○開山祥忌(4/3)/萬福寺


○春の人形展(〜4/3)/宝鏡寺

○涅槃図公開(〜4/7)/真如堂

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 本法寺 春季特別寺宝展(〜4/15) /本法寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院

○二条城ライトアップ(〜4/7)/二条城

○ 夜桜ライトアップ(〜4/14)/東寺

○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○北野をどり(〜4/2)/上七軒

○ 春の特別公開(〜4/7)/霊鑑寺

○ 岡崎さくら回廊十石舟めぐり(〜4/14)

○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○春の特別公開(前半)(〜4/21)/白龍園

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春季名宝展(〜4/22)/大覚寺


○ 春の花見と特別拝観 ライトアップ(〜4/7)/妙顕寺

○ 桜ライトアップ(〜4/7)/京都府立植物園

○ 背割堤さくらまつり(〜4/7)

○ 春のライトアップ2024(〜4/3)/知恩院

○ ライトアップ(〜4/14)/平野神社

○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○観桜祭(〜4/7)/京都府庁旧本館

○ 春の特別拝観 ライトアップ(〜4/2)/雲龍院

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