今日の京都3月27日(水) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
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おはようございます。
3月もあとわずか。
ここ何年かで、一番桜の開花が遅く、待ち遠しさは増幅します。


六角堂のしだれ桜

過年のものです



桜桜、いつ咲くのでしょうか。

と、この桜の名前、どうして桜というのでしょうか。

【桜の名前の由来】
桜の名前の由来は、諸説ありますが、
これといった決定的ではありません。
そのいくつかの説をご紹介します。

①「木花開耶姫」説



堂本印象作木花開耶姫
大古事記展より

古事記や日本書紀に登場する神話の美しい娘「木花開耶姫(このはなさくやびめ)」の「さくや」が「桜」に転化したものだという説です。「木花開耶姫」は霞に乗って富士山の上空へ飛び、そこから花の種を蒔いたと言われています。その時に蒔かれた花が「木花開耶姫」の名前「さくや」から「さくら」だったとこ。そして、富士山そのものをご神体とした富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)は、全国で千以上に及ぶ浅間神社の総本社で、木花開耶姫を祭神としています。
古事記では、木花開耶姫は高千穂峰に天降ったニニギノ尊(みこと)の奥さんになった方で、天皇家の先祖神武天皇の曾祖母にあたるそうです。
よく似た説として、富士山の神様「木花咲夜姫(このはなさくやひめ)」の「咲夜」が「桜」に転換したとか。
開耶姫と咲夜姫、微妙に違うけど元は同じだと言われています。
また、「古事記」に出てくる「木花之開揶姫(このはなのさくやひめ)」の「木花」がさくらの花を意味し、「さくや」の音がこの語源ということです。

②「神霊の宿る木」説

さくらの「さ」は「サ神様」(主に田の神様)の意味で、「くら」は神様の居場所「御座」(みくら)を意味するという説です。 つまり「その依りつくところ」という意味から、それらが複合して出来上がった言葉ではないかという説。
農耕をつかさどる神様(サ神)が種まきの頃山から降りてきてその木(さくらの木)に座って収穫時まで見守っているという言い伝えあります。(サ神信仰の伝説)
また、さくらの「さ」は穀霊(穀物の霊)を表す古語で、「くら」は神霊が鎮座する場所を意味し、「さ+くら」で、穀霊の集まる依代(よりしろ)を表すという説があります。

○日本語の音の意味から語源を探る説
「咲く」に、「達」という意味の接尾語「ら」が加わったというものです。群れて咲く桜は古来より、咲く花の代表であったことをあらわしていると言われています。 
「さくら」の「さ=sa」音は「より多い(大きく)」、「く=くぅ=kwu」音は「組み合わさる」、「ら=るゎ=rwa」音は「群がる」とですから、「桜(さくら)」の語源は「より多くの花が組み合わさり群がるように咲いている木」となります。

参考 http://www.yamashin-sangyo.co.jp/cherry_sub/sakura_2.html 

さて、ここで出てきた「木花開耶姫」とは、どんな方だったのでしょうか。

【木花開耶姫とは】

コノハナノサクヤビメ(ヒメ)は、日本神話に登場する女神。一般的には木花咲耶姫と記される。また『古事記』では木花之佐久夜毘売、『日本書紀』では木花開耶姫と表記する。コノハナサクヤビメ、コノハナサクヤヒメ、または単にサクヤビメと呼ばれることもある。『古事記』では神阿多都比売(カムアタツヒメ)、『日本書紀』では鹿葦津姫または葦津姫(カヤツヒメ)が本名で、コノハナノサクヤビメは別名としている。

天照大神(アマテラス)の孫であるニニギノミコト(瓊瓊杵尊、邇邇芸命)の妻。オオヤマツミ(大山積神、大山津見神、大山祇神)の娘で、姉にイワナガヒメ(石長比売、磐長姫)がいる。ニニギノミコトの妻として、ホデリ(海幸彦)・ホスセリ・ホオリ(山幸彦)を生んだ。 

富士山を神体山としている富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)と、配下の日本国内約1300社の浅間神社に祀られている。




火中出産の説話から火の神とされ、各地の山を統括する神である父のオオヤマツミから、火山である日本一の秀峰「富士山」を譲られた。祀られるようになり富士山に鎮座して東日本一帯を守護することになった。

ただし、浅間神社の総本山である富士山本宮浅間大社の社伝では、コノハナノサクヤビメは水の神であり、噴火を鎮めるために富士山に祀られたとしている。また、この説話から妻の守護神、安産の神、子育ての神とされており、コノハナノサクヤビメにちなんで桜の木をご神木としている。

富士山麓忍野八海の湧池はコノハナノサクヤビメにゆかりの池として、毎年行うコノハナノサクヤビメの祭りで神輿をこの池の水で洗い浄める。 

出典Wikipedia

京都で木花開耶姫をお祀りした神社は、
梅宮大社です。

では、桜という漢字はどのように作られたのでしょうか。

【桜の漢字の由来】

「桜」は春に薄いピンク色の綺麗な花を咲かせる樹木の「サクラ」を意味します。日本では主にバラ科サクラ属の植物全般を指して「サクラ」といいますが、漢字ができた中国では「ユスラウメ」という特定の品種を表しています。漢字の成り立ちには、このユスラウメの特徴が深く関係しているといわれています。

「桜」の由来を探るには、旧字体と呼ばれる元々の形を知る必要があります。「桜」は「櫻」と書き、これを分解するとその意味が見えてきます。
ツクリにある「賏」は貝を2つ並べたネックレスを表し、「女」を組み合わせた「嬰」で「(女性の)首飾り」を意味します。これに「木」を合わせて、「首飾りのような樹木」を表すようになりました。
首飾りといえば丸い玉がいくつも連なっている様子を想像しますね。ここから、サクランボのように連なる丸い実をつける「ユスラウメ」を意味するようになったといわれています。

日本では、その後に似たような特徴をもつバラ科サクラ属の植物全般を指すように意味が変化しました。また、漢字を簡略化するようになって「桜」が使われるようになったのです。

漢字の覚え方としては、「二階の女が気にかかる」とよく言うそうです。

木へんと「嬰」を分けてみると、
「嬰」は(みどりご)、「生まれたばかりの赤ん坊」のことを意味し、
「みどりご」「緑児・嬰児」、
新芽や若葉のように生命力に溢れている若々しい児のことをさします。
つまりは「守るべきもの」と表現するようです。

出典
https://ichigoichina.jp/kanji/10/%E6%A1%9C 

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どうして桜の花は人々の気持ちをこんなにも魅了するのでしょうか。
今年もまた桜を求めて花追人になりそうです。

どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年3月27日(水)】(No.3418)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 利休忌/表千家 



利休の祥月命日は旧暦2月28日です。これを新暦に換算しますと3月の末になります。そのため、表千家家元では、ひと月遅れとして、新暦3月27日に利休忌の行事を行います。
利休忌というのは、利休の流れを汲む門弟たちが一堂に集まって、利休の画像などをかけ、先ず茶湯(ちゃとう)をして、利休に茶を供え、一同で薄茶をいただき、利休の遺徳をしのぶ行事です。表千家の利休忌では、7代目如心斎が制定された「七事式」の中、「廻り花」「茶カブキ」などを行ない、互に茶の湯の修練にはげむ行事となっています。
廻り花というのは、花入に連客と亭主が、代わる代わる花を入れて、楽しみむことです。また、
茶カブキというのは、連客が亭主の点てる”試み茶”を味わった後、”試み”に無い客茶を入れた何服かの茶を飲みわけて、茶を飲みあてる、闘茶に似た遊びを含む式法です。

出典表千家ホームページ


○春の人形展(〜4/3)/宝鏡寺

○涅槃図公開(〜4/7)/真如堂

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 本法寺 春季特別寺宝展(〜4/15) /本法寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院

○二条城ライトアップ(〜4/7)/二条城

○ 夜桜ライトアップ(〜4/14)/東寺

○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○北野をどり(〜4/2)/上七軒

○ 春の特別公開(〜4/7)/霊鑑寺

○ しだれ桜夜間無料公開(〜3/31)/宇治市植物公園

○ 岡崎さくら回廊十石舟めぐり(〜4/14)

○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○春の特別公開(前半)(〜4/21)/白龍園

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 祇園白川さくらライトアップ(〜3/31)

○ 春季名宝展(〜4/22)/大覚寺

○ 夜の特別拝観(〜3/31)/清水寺

○ 春の花見と特別拝観 ライトアップ(〜4/7)/妙顕寺

○ 桜ライトアップ(〜4/7)/京都府立植物園

○ 背割堤さくらまつり(〜4/7)

○ 春のライトアップ2024(〜4/3)/知恩院

○ ライトアップ(〜4/14)/平野神社

○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○観桜祭(〜4/7)/京都府庁旧本館

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