今日の京都3月21日(木) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
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おはようございます。
昨日は寒いお彼岸の中日でしたね。夜には京都はゆきが舞っていました。暑さ寒さも彼岸までと言われます。本当の春は、もう少し先のようですね。

さて、今日は「弘法大師忌,空海忌、御影供」です。真言宗の開祖・弘法大師が835(承和2)年に高野山・奥の院で入寂した日で、真言宗では「御影供」と呼ばれます。

【弘法大師(空海)】



出典Wikipedia

弘法大師は宝亀5年(774年)、讃岐国多度郡屏風浦(現:香川県善通寺市)で生まれました。6月15日が誕生の日とされていますが、これは中国密教の大成者である不空三蔵の入滅の日であり、空海が不空の生まれ変わりとする伝承によるもので、正確な誕生日は不明です。
調べていて、幼名を 真魚(まお)と呼ばれました。なんだか可愛らしいお名前です。

弘法大師は日本天台宗の開祖最澄(伝教大師)と共に、遣唐使として唐に渡り、唐より真言密教を日本にもたらしました。
そのことにより、日本の仏教は大きな変革を遂げることになったのです。

また、弘法大師は数多くの伝説を残しています。

○ 弘法大師が由来とされる伝説や伝承

⚫平仮名
⚫いろは歌
⚫灸
⚫讃岐うどん
⚫手こね寿司
⚫九条葱
⚫エツ - 日本では筑後川のみに生息する魚、絶滅危惧種
⚫曜日
⚫水銀鉱脈の発見
⚫ダウジング
⚫瀬戸大橋
⚫見附島 (石川県)

○有名なことわざ

⚫弘法も筆の誤り

弘法大師は能書家としても知られ、嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられています 。その弘法大師が嵯峨天皇からの勅命で、大内裏應天門の額を書くことになったのです。「應」の一番上の点を書き忘れ、まだれをがんだれにしてしまったのです。その時、弘法大師は慌てず掲げられた額を降ろさずに筆を投げつけて書き直したといわれています。このことわざには、現在、「たとえ大人物であっても、誰にでも間違いはあるもの」という意味に使われますが、本ほ 来は「さすが大師、書き直し方さえも常人とは違う」というほめ言葉の意味も含まれているのです。

●弘法筆を選ばず
文字を書くのが上手な人間は、筆の良し悪しを問わないということをいいあらわしています。ただ、性霊集には、よい筆を使うことができなかったので、うまく書けなかった、という、全く逆の意味の言及しています。「弘法筆を選ぶ」として、逆の意味のことわざとして用いられることもあります。 

○弘法大師は生きている!
弘法大師ですが、実は、まだ生きているとされていることをご存知でしょうか。



高野山奥の院の霊廟において現在も弘法大師が禅定を続けていると信じてられています。そのため、奥の院の維那(ゆいな)と呼ばれる仕侍僧が衣服と二度の食事を給仕しています。霊廟内の模様は維那以外が窺う事はできず、維那を務めた者も他言しないため一般には不明のままです。 
この弘法大師のお食事を運ぶことは、「生身供(しょうじんぐ)」といいます。入定後から現在まで1200年もの間、続けられている儀式のひとつです。これは御廟で待つ空海に食事を届ける儀式で、1日2回、朝食として6時、昼食として10時半に行われています。御供所にて調理された食事は嘗試(あじみ)地蔵での味見を経て、2人の僧が白木の箱に納めて御廟へと運んでいきます。先頭には案内人の維那(ゆいな/僧侶の職名)が歩き、御廟橋を渡って燈籠堂の中へ食事をお供えした後、読経して再び御供所へと戻ってきます。
この弘法大師へのお食事の内容ですが、朝は主食に一汁三菜、香の物。昼は主食に一汁四菜、香の物、甘味(デザート)だそうです。そして、入定したとされる21日は毎月、二の膳がついて一汁七菜。正月三が日は、おせち料理で、さらに増える。朝七菜、昼十菜。3日間とも中身を変えるそうです。
どの食事も肉や魚など使わない「精進料理」です。とはいえ和食に限らず、中華やフランス、イタリア料理などの一品が加わる時もあるそうです。主食は米の飯に、麺類を出すこともあるとか。






実は、以前、父の墓参りに高野山奥の院にお参りしました。奥の院で読経をあげていただいていた時、ちょうど、弘法大師にお食事を給仕する場に居合わせました。父への読経も気もそぞろで、その様子を薄明かりの中で、拝見していました。
なんだか、すぐ側に弘法大師がいらっしゃるように感じられました。
弘法大師が高野山奥の院に入寂されてから1189年。ここでは、つい、昨日のことのようです。



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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年3月21日(木)】(No.3412)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○ 和泉式部忌/誠心院



3月21日は平安中期の歌人・和泉式部の忌日です。
誠心院は、新京極通りにある真言宗泉涌寺派の寺院です。通称「和泉式部寺」と称されます。
 平安時代に、上東門院彰子(藤原彰子)が、父親の藤原道長に、歌人の和泉式部を住職としてお寺を建立してもらったのが由来です.
和泉式部は越前守大江雅致と越中守平保衡の娘の子で、和泉守橘道貞と結婚して「和泉式部」と呼ばれるようになりました。
式部の恋愛事件により、道貞と離別して藤原保昌と再婚し、藤原道長に「うかれめ」と揶揄されました。 
和泉式部の命日に行われる、和泉式部にちなんだ謡曲が奉納され、式部の打掛けで作ったとされる屏風と宝物の公開やそば席もあります。境内には和泉式部の供養塔もあります。
日程3月21日
時間
10:00~16:00
11:00~ 和泉式部にちなんだ謡曲が奉納
14:00~ 法要
料金無料
アクセス
阪急「河原町駅」から徒歩7分
ホームページ
http://www.seishinin.or.jp/ 

○弘法市/東寺



宗祖弘法大師入定の3月21日にちなんだ毎月21日の縁日に、東寺の境内では、骨董品や特産品、植木や園芸用品、陶器などを扱う1000軒余りの露店が並びます。掘り出しもの目当ての多くの観光客で賑わいます。
日程3月21日 
時間 8:00頃~16:00頃
場所 京都市 東寺
アクセス
JR「京都駅」から徒歩15分
料金 境内散策自由
問合せ先 東寺 075-691-3325
ホームページ http://www.touji-ennichi.com/ 

○足腰祭/護王神社 



日程3月21日
時間午後3時
参列者は本殿での祈願祭の後、表門前の御千度車を回し、足腰の大御守の下をくぐって足腰の健康安全を祈願します。 
アクセス
地下鉄烏丸線 丸太町駅



○ しだれ梅と椿まつり(〜3/22)/城南宮

○ 令和6年春の特別公開(〜3/24)「永々棟のひなまつり」


○春の人形展(〜4/3)/宝鏡寺

○涅槃図公開(〜4/7)/真如堂

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○ 小野梅園(〜3/24)/隨心院


○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 本法寺 春季特別寺宝展(〜4/15) /本法寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院

○二条城ライトアップ(〜4/7)/二条城

○ 夜桜ライトアップ(〜4/14)/東寺

○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○北野をどり(〜4/2)/上七軒

○ 春の特別公開(〜4/7)/霊鑑寺

○ しだれ桜夜間無料公開(〜3/31)/宇治市植物公園

○ 岡崎さくら回廊十石舟めぐり(〜4/14)

○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○春の特別公開(前半)(〜4/21)/白龍園



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