今日の京都2月26日(月) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
2月、2度目の三連休が終わりました。今回の三連休はお天気に恵まれず、寒いお休みとなりましたね。
風邪を引かれていませんか。

さて、今日は、 823年
嵯峨天皇の勅により比叡山寺の寺号を「延暦寺」に改められました。(新暦4月10日)

比叡山延暦寺というとどんなことを連想されるでしょうか。
信長の焼き討ち、
白河天皇の 「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」、
千日回峰行、
鎌倉新仏教の開祖が比叡山延暦寺で修行。
京都の鬼門にあたる。
などなどが思い浮かべられます。



比叡山延暦寺は、最澄が開いた天台宗の寺院ということは知られていますし、
京都の街中から見上げると比叡山があり親しみがありますね。
比叡山(ひえいざん)は、滋賀県大津市西部と京都府京都市北東部にまたがる山です。大津市と京都市左京区の県境に位置する大比叡(848.3m)と左京区に位置する四明岳(しめいがたけ、838m)の二峰から成る双耳峰の総称です。延暦寺があるのは滋賀県になりますが、同じ文化圏ということで、今日は比叡山延暦寺です。

【延暦寺とは】

延暦寺(えんりゃくじ、正字: 延曆寺)は、滋賀県大津市坂本本町にあり、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院。比叡山、または叡山(えいざん)と呼ばれることが多い。平安京(京都)の北にあったので北嶺(ほくれい)とも称された。平安時代初期の僧・最澄(767年 - 822年)により開かれた日本天台宗の本山寺院である。住職(貫主)は天台座主と呼ばれ、末寺を統括する。1994年には、古都京都の文化財の一部として、(1200年の歴史と伝統が世界に高い評価を受け)ユネスコ世界文化遺産にも登録された。寺紋は天台宗菊輪宝。
最澄の開創以来、高野山金剛峯寺とならんで平安仏教の中心であった。天台法華の教えのほか、密教、禅(止観)、念仏も行なわれ仏教の総合大学の様相を呈し、平安時代には皇室や貴族の尊崇を得て大きな力を持った。特に密教による加持祈祷は平安貴族の支持を集め、真言宗の東寺の密教(東密)に対して延暦寺の密教は「台密」と呼ばれ覇を競った。



「延暦寺」とは単独の堂宇の名称ではなく、比叡山の山上から東麓にかけて位置する東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)などの区域(これらを総称して「三塔十六谷」と称する)に所在する150ほどの堂塔の総称である。日本仏教の礎(佼成出版社)によれば、比叡山の寺社は最盛期は三千を越える寺社で構成されていたと記されている。
延暦7年(788年)に最澄が薬師如来を本尊とする一乗止観院という草庵を建てたのが始まりである。開創時の年号をとった延暦寺という寺号が許されるのは、最澄没後の弘仁14年(823年)のことであった。

延暦寺は数々の名僧を輩出し、日本天台宗の基礎を築いた円仁、円珍、融通念仏宗の開祖良忍、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日蓮など、鎌倉新仏教の開祖や、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行していることから、「日本仏教の母山」とも称されている。比叡山は文学作品にも数多く登場する。1994年に、ユネスコの世界遺産に古都京都の文化財として登録されている。



また、「12年籠山行」「千日回峯行」などの厳しい修行が現代まで続けられており、日本仏教の代表的な聖地である。

出典Wikipedia 

この延暦寺には七不思議があるのをご存知でしょうか?

①掌に乗った大蛇
その昔、横川の谷から坂本や仰木に現れて、人々を襲う大蛇がいた。
そこで、慈恵大師が大蛇に向かって一言、「霊験あらたかな比叡山で人を困らせてはいけない。
もし神通力をもっていたら見せてほしい」。それを聞いた大蛇は、さらに大きくなり横川中堂を
ひとまきに。そこで慈恵大師がもう一言、「たいへん見事だ。では私の掌の中に入ることが
できるか」。大蛇はすぐに一寸足らずの蛇となり、慈恵大師は「悪事を働くのはよくない」と
近くの池へ封じ込めたという。これが、蛇が池の由来です。

②幽霊の鐘
戒律に大変厳しかった慈忍和尚が死んでから、修行に怠ける者を戒めるため、1つの目と1本の足しかない幽霊になって夜な夜な現れたという。掃除、学問、読経、回峯行など比叡山の厳しい修行に怠けると、幽霊が鐘をならして、怠け者をかなしばりにしてしまうというので、若い僧は頑張って修行に励んだという。

③ 茄子婆さん
比叡山にときどき出現するという茄子婆さんのお話。時は元亀の昔、年は67歳ぐらい、顔色がきれいな紫でどことなく茄子にに似ている茄子婆さんは、叡山で大事件が起こるたびに、誰よりも早く必ず鐘を鳴らしてくれたという。信長が叡山を焼き討ちしたとき、大講堂の前で鐘をついたのも茄子婆さんという。

④ 一文字タヌキ
西塔の法華堂と常行堂で修行する彫刻の上手な僧が一体のタヌキを彫ったなら、そのタヌキがある夜化物となって現れ、「タヌキを見事に一体だけ作っても意味がないから、千体作ったらどうか」と言ってドロン。そこで修行僧は厳しい千日回峯行を満行するため、毎日タヌキに励まされながら、一日一体のタヌキを彫ることに。そのおかげか、千日回峯行を無事終える。その後、修行僧は立派な高僧となったが、彼の彫ったタヌキの眉がどれも一文字だったので、一文字タヌキの伝説となった。

⑤六道おどり
奥比叡の横川に観音堂があった。このお堂は秀吉が愛した淀君が建立したという。
あるとき、このお堂で盛大な法要を行うと、六道を迷う亡者たちがうかれでてきて
踊りをはじめた。お堂のまわりは亡者で大賑わいだったという。

⑥靄船
坂本から比叡山へ登る表坂は、お盆になると船で坂を登る亡者でいっぱいになるという。
特有の靄がたちこめる中、額に三角巾をまき、白い経かたびらを着た亡者が
船で比叡山を登るのを見た小僧たちは腰をぬかしてしまったという。

⑦美人の水ごり
根本中堂から坂を下ると五智院跡がある。この五智院に女性の位牌があった。この位牌が毎日夜になると、カタコトと音をたてて動きだすので、小僧があとをつけると、谷川のせせらぎが聞こえるところへ行き、水に入った。よく見ると、そこに美人が水ごりをしている姿を見た。じっと美人の顔を見ると、位牌の女性の生前の顔とそっくりであった。水ごりは五智院住職の修行の成就を祈るためであったという。

◎七不思議の番外

○経よむドクロ
伝教大師が比叡山に草庵を建てて止観の月を眺めていると、どこからか読経の声が。法華経を読んでいるその声は草庵の近くの塚からであった。そこに、法華三昧院を建てようと、地ならしをすると、血のしたたる頭蓋骨(ドクロ)が見つかった。そのドクロが読経の声の主であったという。

○角大師



昔から魔除けの護符として、民衆に信仰されている角大師・豆大師の像。叡山中興の祖として崇められ、良源とも云われた慈恵大師は、その美しさから、若い女に迷わされる。そこで良源は、鬼の姿をして拒絶したことから、角大師の姿が鬼の姿になったという。また、あるとき、角大師の護符が疫病神を追っ払ったという噂が広がり、信仰が盛んになったという。

○そば食い木像
無動寺の大乗院には俗に「そば食いの木像」と称する親鸞作の像にまつわる伝説がある。若い親鸞聖人が慈鎮和尚のもとで修行していたとき、薬師如来の夢告で、京の六角堂へ百夜の参詣を続けた。同僚の山僧が、親鸞は京の女性のところへ通っていると噂をたてた。ある夜、京へ親鸞がおりたあと、急に“そば”の振る舞いがあった。親鸞はもちろん顔を出せなかったが、親鸞を捜していたら木像が親鸞となって現れ“そば”を食べたというのである。 

出典 http://www.hieizan.co.jp/syoyou/zatsugaku.html

比叡山へのアクセス
京阪電鉄/京津線 「坂本駅」 下車 徒歩 10分 坂本ケーブル乗り換え終点下車
JR湖西線 「比叡山坂本駅」 下車 徒歩 20分 坂本ケーブル乗り換え終点下車

なかなか行きにくい比叡山ですが、暖かくなったら、ゆっくりと山内を回られてはいかがでしょうか。

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今日は2.26事件の日でもあります。
昭和11(1936)年2月26日未明、二十数名の帝国陸軍青年将校と彼らの思想に共鳴する民間人が、千五百名余の下士官兵を率い、時の首相・岡田啓介をはじめとする重臣たちを襲撃、殺害するというクーデター未遂事件が起こりました。
歴史の教科書の中の出来事と思っていましたが、その時の生き証人である渡辺和子先生との出会いで、生々しい事件となりました。
『置かれた場所で咲きなさい』の著者渡辺和子さんのお父さまがその時襲撃されました。




渡辺和子さん(シスター・セント・ジョン)は、ご自身が9歳の時、当時の教育総監だった父・渡辺錠太郎さんが自宅で襲撃され、43発の銃弾に倒れるところを壁に立てかけてあった座卓の陰から見ていたといいます。
歴史の教科書に載る事件は、現実にあった出来事だったと、お話を伺うごとに思ったものでした。

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三連休明けで、なんとなく調子に乗れない朝かもしれません。こういう日はエイャッと気合を入れて過ごしましょう。

どうぞ、今日もお元気で、笑顔がいっぱいの楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年2月26日(月)】(No.3388)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 北野天満宮 梅苑公開(〜3月下旬)

○ 梅苑ライトアップ(~3/19毎週末(金・土・日))

○ 第58回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開(〜3/19)

○ しだれ梅と椿まつり(〜3/22)/城南宮

○ 令和6年春の特別公開(〜3/24)「永々棟のひなまつり」

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