今日の京都2月24日(土) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今日から七十二候が移ります。
【 霞始靆(かすみはじめてたなびく言う)】
春霞がたなびき始める頃。春の霞んだ月を「朧月」(おぼろづき)と呼びます。 今年 の冬は気温が上がったかと思うと、急激な下がりがあったりで、気温に翻弄されますね。そんな、季節が定まらないけれど、各地で梅が見頃を迎えています。植物たちは、芽を出し、蕾を綻ばせています。春はもうすぐです。



さて、今日2月24日は 1869年に天皇の東京滞在中は太政官を東京に置くことを決定されました。事実上の東京遷都決定(新暦4月5日)した日です。
京都では、天皇さんは、ちょっと東京に行ってくるわって言わはって行かれただけで、今も京都が都だとおっしゃる方もいらっしゃいます。
さあ、遷都をしますよではなく、京都の人たちの感情をおもんばかり、少し言葉は悪いですが、なし崩し的に、東京に遷都されたというのが現実のような印象です。

あの京都御苑の広大な敷地を歩いていると、ここに天皇さんがいらっしゃったらと思いました。



また、今日は、35年前、昭和天皇の大喪の礼が行われた日です。時代は昭和から平成に、そして今、令和6年となりました。

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さて、今日は、長谷川等伯の忌日です。

長谷川等伯というと何を思い浮かべられるでしょうか。
私は、3月14日から公開される本法寺の涅槃図です。
この涅槃図を初めて見た時、縦10メートルの大きな作品にびっくりしました。この涅槃図を飾る本法寺宝物館では、コンクリートで頑丈に作られた講堂には、長谷川等伯が夭折した愛息・久蔵の菩提を弔うために寄進した、縦10m程の大作「仏釈迦大涅槃図」(重要文化財)が講堂の吹抜けに飾られていて、1・2階のフロアから鑑賞できます。その大きさを見て、度肝を抜きました。



その涅槃図ですが、平常時の展示品(仏釈迦大涅槃図)は複製品です。本物は春に1ヶ月間だけ特別公開されます。
そして、昨年、東京サントリー美術館で開催された、「京都・智積院の名宝展」で拝見できた、国宝「楓図」「桜図」などの障壁画の美しさにため息が出ました。



とはいえ、いくつかの作品は観たことがあっても、長谷川等伯の人となりはよくわかっていませんでした。

【長谷川等伯とは】

長谷川 等伯(はせがわ とうはく、天文8年(1539年) - 慶長15年2月24日(1610年3月19日))は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての絵師です。長谷川等伯、今年元日の能登半島地震の被害を受けた、現在では石川県七尾市の出身だそうです。

長谷川等伯が生きた次第は戦国時代です。
狩野永徳、海北友松、雲谷等顔らと並び桃山時代を代表する画人です。長谷川派の祖。はじめ信春(しんしゅん)の号で仏画,肖像画を制作し、そののち京都で狩野(かのう)派の画風や雪舟の水墨画などを学び、金碧(きんぺき)障壁画と水墨画に独自の画風を創造しましま。障壁画ては、智積院の「楓(かえで)図」水墨画としては、「松林図屏風」や「枯木猿猴図」などが有名です。日通が筆録した「等伯画説」は日本初の画論です。慶長15年2月24日死去。72歳。
墓所は本法寺です。



その作品は現在確認される長谷川等伯の作品は80点余りで、その多くが重要文化財に、一部は国宝に指定されています。

【京都にある長谷川等伯の作品】
⚫︎紙本金地著色 旧祥雲寺金碧障壁画(智積院)(国宝)
⚫︎紙本金地著色 楓図壁貼付 4面(智積院)(国宝)



出典Wikipedia

⚫︎紙本金地著色 松に草花図(智積院)(国宝)
⚫︎紙本金地著色 松に黄蜀葵図(智積院)(国宝)
⚫︎ 紙本金地著色 松に梅図(智積院)(重要文化財)
⚫︎ 紙本金地著色 松雪の図(智積院)(重要文化財)
⚫︎紙本墨画 波濤図 12幅(永観堂)(重要文化財)
⚫︎紙本墨画 山水図(圓徳院)(重要文化財)
⚫︎ 紙本著色 仏涅槃図(本法寺)(重要文化財)

⚫︎絹本著色 日通像(本法寺)(重要文化財)
⚫︎絹本著色日堯像(本法寺)(重要文化財)
⚫︎紙本墨画妙法尼像(本法寺)(重要文化財)
⚫︎板絵金地着色 昌俊弁慶相騎図(北野天満宮)(重要文化財)
⚫︎玉甫紹琮像(高桐院)
⚫︎高士騎驢図屏風(高桐院)
⚫︎列仙図屏風一双(壬生寺)(重要文化財)
⚫︎古木猿猴図(こぼくえんこうず)(龍泉庵)(重要文化財)
⚫︎秋草の間(あきぐさのま)(三宝院)(重要文化財)
⚫︎紙本墨画 商山四皓図(しょうざんしこうず)8面(真珠庵)(重要文化財)
⚫︎紙本墨画 蜆子猪頭図(けんすちょとうず)4面(真珠庵)(重要文化財)
⚫︎紙本墨画猿猴竹林図(相国寺)(重要文化財)
⚫︎方丈障壁画32面 (天授庵)(重要文化財)

表千家不審庵にある千利休像も有名です。

出典Wikipedia

また、本法寺にある涅槃図は東福寺の明兆作、大徳寺の狩野松栄作と共に京都三大涅槃図のひとつとされています。
また、本法寺の涅槃図は、縦約10メートル、横約6メートルととても大きな涅槃図で、吹き抜けの部屋で飾られています。毎年、特別公開されています。今年は、3月14日 ~4月15日 10:00~16:00です。
通常は原寸大の複製が展示されています。
毎年3月14日~4月15日の期間に真筆が展示されます。
大涅槃図公開に併せて「春季特別寺宝展」が開催されます。
料金1,000円
場所本法寺
アクセス
市バス堀川寺ノ内
ホームページ
https://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp/

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三連休の中日です。
昨日の京都は多くの方がいらっしゃって、あちこち人人人でした。
今日はこの三連休で唯一、お天気に恵まれる1日となりそうなので、昨日よりも多くの方がいらっしゃると思います。電車、地下鉄、バスも大混雑、時間に余裕を持ってお出かけください。
どうぞ、今日もお元気で笑顔の1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年2月24日(土)】(No.3386)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○幸在祭(さんあれさい)/上賀茂神社






「幸在祭」とは、「幸在る人生を祈願する」という意味があります。
上賀茂神社の氏子区域に伝わる行事で、氏子の15歳男子の青年入りを祝して行われます。23日夜、集って夜を明かした各町の男子が、24日午前11時頃、太鼓、鉦、笛の囃しで山の神、大田神社、上賀茂神社に参拝し、成人となったことを奉告します。

動画
上賀茂神社&太田神社「幸在祭」(サイヤレ)2012年版

https://youtu.be/PymecYHSiSM

日程2月24日 
時間 11:00頃~12:00頃
場所 京都市 上賀茂神社と氏子地域
アクセス 
地下鉄「北山駅」から市バス「上賀茂神社前」すぐ、またはJR「京都駅」から市バス約40分「上賀茂御薗橋」~徒歩5分 

ホームページ http://www.kamigamojinja.jp/ 

○ 北野天満宮 梅苑公開(〜3月下旬)

○ 第58回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開(〜3/19)

○ 枝垂梅と椿まつり(〜3/22)/城南宮

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