今日の京都2月6日(火) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
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おはようございます。
昨日は関東地方で大雪となり、交通機関にも影響が出ました。今朝は、その雪が凍結して、滑らないようにお気をつけてください。

今日は「海苔の日」です。
海苔の日の制定は1996年(昭和41年)。実施は、その1年後の1997年からです。
制定したのは「全国海苔貝類漁業協同組合連合会」。由来は古く大宝律令(たいほうりつりょう)の時代にさかのぼります。
大宝律令とは、702年1月1日――新暦2月6日に施行された法律です。
この法律のなかで「海苔」が年貢として指定されていたことから、2月6日を「海苔の日」にしようという動きになったといいます。




海苔といえば、思い出すことがあります。
関西から東京に居を移した時に、スーパーに味付け海苔が売られていなかったことでした。30年以上も前のことですし、東京とはいえ、都心から離れたところだったということもあるのかもしれません。
今でこそ、少し大きめのスーパーでは、味付け海苔、それも、いろいろな地域のご当地味付け海苔も販売されています。そして、海苔🟰味付け海苔だった(海苔巻き以外)私も焼き海苔の美味しさもわかるようになりました。




その海苔について。

【海苔とは】

日本語の「ノリ」はヌラ(ぬるぬるするの意)を語源とします。一説では、ヌルヌルするという意味の「ぬら」がなまり、「のり」と呼ばれるようになったそうです。のりを表す漢字は、平安時代には「紫菜」と書いて「のり」、その後地域によって呼び名が変わっていき、江戸時代になって「海苔」という漢字がつかわれ始めました。
平安時代末期は「甘海苔」といい、アマノリの一種であるアサクサノリを板海苔に成形した「浅草海苔」が江戸時代以降に広まりました。

海苔の形態としては、生海苔の他、板海苔、切海苔、刻海苔、味付け海苔などがあります。
海苔は日本人にとって身近な海産物の一つです。食品としての「海苔」は漉(す)いて紙状に乾燥させた板海苔を利用する事が多いです。乾燥させない海苔は生海苔とも呼ばれます。
海苔は、俳句では、初春の季語です。今日の海苔の日も初春にあたります。

【海苔の種類】
海苔にはいろいろな加工法があります。
それによって呼び方が違っています。
⚫︎生海苔
海で収穫された生の状態の海苔のことです。海苔の佃煮などを作るときにも使用され、乾燥海苔の原料にもなります。
⚫︎乾燥海苔
乾燥海苔は、収穫した生海苔を洗浄、裁断をして乾燥させたものです。均一な厚さにして薄い板のように見えることから、板海苔とも呼ばれています。一昔前は海苔と言えば乾燥海苔が主流で、それを焼き上げたものが焼き海苔です。
乾燥海苔は自分で食べる前に焼くことによりパリッとした食感と風味を味わえるようになります。
⚫︎焼き海苔



乾燥海苔を焼き上げたものが焼き海苔です。

⚫︎味付け海苔



焼き海苔に醤油や砂糖などで作られたタレを塗って味付けした後に乾燥させたものです。
味付け海苔は1869年(明治2年)に、山本海苔店の2代目山本德治郎が、明治天皇の京都への行幸の際の土産として発明したものです。この献納された味付け海苔は「宮内省御用」と書かれた海苔箱に入れられる事となり、その後1958年(昭和33年)まで続く宮内庁御用達となりました。また、味付け海苔を一般に向けて販売すると関西圏などで人気となり、全国に広がりました。
味付け海苔を開発した山本海苔店によると、海苔産地からの遠隔地に海苔を販売するための工夫だったそうです。海苔の風味は、落ちやすいので、濃く味付けすることで保存性を高め、品質劣化を遅らせるために味付け海苔を流通させようと改良されたそうです。




【焼き海苔と味付け海苔】
首都圏では焼海苔が主流に対して、関西圏では味付け海苔が主流です。関西圏での味付け海苔の売れ行きは焼海苔の2倍以上に及んでいるとも言われています。また、関西のコンビニおにぎりも味付け海苔が主流となっています。
Jタウン研究所が行った調査によると、全体の結果では焼きのり派が46.5%(396票)、味付けのり派が53.5%(455票)で、味付けのり派が若干優勢という形になりました。



都道府県別の結果を見てみると、47都道府県中、22地域で焼きのり派、18地域で味付けのり派が優勢、7地域では両者が同票を集めるという結果になっています。
それが地方ごとに見ると、地域性が明らかになります。関西では味付けのりがメジャーだという話は間違いありません。そして、瀬戸内海沿岸の地域では、味付けのりへのこだわりがかなり強いようです。広島にはかき醤油味付け海苔もあります。




【海苔のあれこれ】
○海苔の消費量
世界で海苔の消費量は日本が一番と思っていたら、韓国でした。
日本での海苔消費量は国民一人当たり年間82枚なのに対し、韓国では180枚で、倍以上となっています。

○韓国海苔と日本の海苔の違い
韓国海苔は日本の一般的な海苔とは品種が異なるそうです。韓国海苔では板海苔にした状態では、穴が大きければ大きいほど高級とされています。味は塩とごま油を使っているのが特徴です。

○海苔の表と裏
海苔は、ツルツルとして光っている面が「表」で、ザラザラしている面が「裏」です。これは海苔の製造方法に理由があります。手巻き寿司などでは、外側に表が来る方が綺麗に見えます。

○海苔の大きさ
海苔1枚(全型)のサイズは、原則としてタテ21×ヨコ19cmです。昭和40年代に、このサイズに全国統一されました。

○海苔の数え方
数え方と言って、して、どう数えるのかと思いました。袋に詰められた海苔を買うことが多く、板海苔10枚とか書かれています。
海苔を数える時の単位は「帖(じょう)」といい、1帖は全型(タテ21cm×ヨコ19cm)の海苔10枚分にあたります。 ちなみにサイズも、全型をはじめ、半切、3切、4切、6切、8切、12切と、使い方にあわせていろいろあるのです。

知っているようで知らない海苔。それなのに、毎日のように食べています。

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また、今日は抹茶の日です。
これは、愛知県の西尾市茶業振興協議会が西尾茶創業120年を記念して制定しました。(西尾市ってどこと思われると思います。写真欄に地図を載せています。)



茶道で釜をかけて湯をわかす道具「風炉」から「ふ(2)ろ(6)」の語呂合せからです。
風炉とは、茶道具の1つです。火を入れて釜をかけるもので、主として夏秋の季節に用い,冬春の季節は炉を用います。または、炉のないところで用いられます。古くは台子皆具の1つで、唐銅の切掛 (きりかけ) でした。のちには鉄製もでき、さらに紹鴎好みとして土風炉が作られ、また千利休が小田原陣中に工夫したという板風炉もあります。現在は真、行、草に区別し、土風炉を真、唐銅鬼面と切掛風炉を行、鉄風炉、陶磁製の風炉、板風炉を草としています。形からは一文字、面取、尻張、丸炉、鬼面その他の名があります。
「釜を風炉にかけて湯をわかす」という使い方をします。特徴は一方から風がはいるようにへこんでいる形です。



抹茶といえば京都の宇治の抹茶のイメージが強いです。抹茶を用いたお菓子も多く製造されています。それが、抹茶の日が愛知県西尾市が発祥というと少し意外な気がしました。
実は愛知県西尾市は、全国有数の抹茶の産地です。
2009年には、西尾市とその周辺地域で生産された抹茶が「西尾の抹茶」として特許庁の地域ブランド(地域団体商標登録制度)に認定されました。
抹茶に限定した地域ブランドは、全国でもこれが初めてだそうです。

抹茶の元になる碾茶(てん茶)の生産量が多い都道府県は、京都、静岡、愛知、三重の順です。

【西尾市のてん茶栽培の歴史】



文永8年(1271年)創建の実相寺境内に、その開祖・聖一国師がお茶の種を播いたことに始まります。当時は僧侶や貴族などが愛飲していたそうです。その後江戸時代初期になるとお茶の栽培が奨励されて広まっていきました。
抹茶の生産が本格化するのは明治に入ってから。明治5年(1872)頃には紅樹院の住職・足立順道師が宇治から茶種と製茶技術を導入したことで地元農家も栽培を開始、大正後期にはてん茶(粉上の抹茶にする前の原料茶葉)の栽培・製造が主となり、現在では日本一の抹茶の産地として知られ、独自の抹茶文化が花開いています。
この項出典
西尾市観光協会

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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年2月6日(火)】(No.3368)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


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