今日の京都1月10日(水) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。

先日、松の内のことを書きました。この松の内、関西と関東では期間が違っています。

【松の内  関西と関東の違い】

○松の内とは



松の内とは「門松を飾ってある期間」という意味で、 門松などのお正月飾りを飾る期間を指し、松の内が過ぎたらお正月飾りや門松を外します。
また「神様に待っていただいてる期間」という由来もあります。 

○松の内の期間
松の内は、一般的に(特に関東)は『1月7日まで』です。

7日の朝に七草粥を食べて、門松、しめ縄を外す家庭が多いです。

一方、関西は『1月15日まで』を松の内とし、 
その期間までお正月飾りを飾っているという地域が多いです。 

○鏡開き



門松やしめ縄などのお正月飾りは松の内が過ぎたら外しますが、鏡餅は別です。

鏡開きは一般的に1月11日、関西を中心とした一部の地域では1月15日で、 
この日に鏡餅を下げ、これを食べます。 

○なぜ、関西と関東では違うのか

松の内は1月15日までで鏡開きは1月20日と、日にちが定まっていました。
それが、関西と関東でその日にちが違ったのは江戸時代からです。
それは、徳川家光が亡くなったことに端を発します。
徳川家光が亡くなったのは 慶安4年(1651年)4月20日です。 
家光が亡くなったのが4月20日なので、
鏡開きの1月20日を忌日としたため、1月11日に変更されることになりました。
全国的には松の内(~15日)が過ぎた後に鏡開き(20日)を行なっていたのが、 松の内の期間の内(~15日)に鏡開き(11日)を行うように変更されたのです。
そのため、鏡開きを行なった後にも正月飾りを飾っておくのはおかしいとされ、 
鏡開きの日にち変更にともなって松の内の期間も「~15日→~7日」と変更されました。 
江戸幕府のある関東を中心に広まりましたが、この変更が関西には広がらず、今に至っています。その理由として、その当時、徳川家の影響力が小さかったとか、江戸と離れていたなどと言われていますが、私見ですが、反徳川という意識が強く、あえて松の内の日にちを変えなかったのではないでしょうか。
上方の江戸への反抗であったと思いたいです。(単なる地域的なものかもしれません。)

***************************************************************************************************

【お年賀はいつまで】
昨日デパートで買い物をしていたら、のし紙でお年賀はもう使えないかしらとお尋ねの方がいらっしゃいました。
その時の、デパートの方のお答えです。

「新年の挨拶であるお年賀は、1月2日から松の内(正月の松飾りのある期間)までに持参するのが一般的で、元旦は避けます。松の内は地域によって異なり、関東地方は1月7日まで、関西地方、山陰地方、名古屋は1月15日までをいいます。日頃お世話になっている方へお歳暮の代わりとして配送で贈る場合は、1月15日までに届くように手配します。贈る相手、または贈り主が喪中の場合は、松の内の時期を外すようにします。この際も、のしの表書きは「寒中御見舞」とします。
新年初めてのご挨拶が松の内を過ぎてしまった場合は、「寒中御見舞」としてギフトを贈るとよいでしょう。のしの表書きには「寒中御見舞」と書き、立春までの時期にお届けします。

お正月が終わった関東とまだお正月の関西、こんなにも日程の違う行事も珍しいですね。

***************************************************************************************************

さて、今日は十日戎です。えびす神社が賑わいます。
十日戎とは、漁業の神、商売繁盛の神、五穀豊穣の神として有名な「七福神」の戎(恵比寿)様を祀るお祭りです。

毎年1月9日から3日間行われ、9日を宵戎(よいえびす)、10日を本戎(ほんえびす)、11日を残り福といいます。

東京にも戎様を祀っている神社はありますが、西日本に比べると少なく、この十日戎もあまり認知されていないようです。

西宮神社(兵庫県)
今宮戎神社(大阪府)
京都ゑびす神社(京都府)
の神社が日本三大戎神社と言われています。

中でも西宮神社は、十日戎の早朝に行われる福男選びで有名です。
「十日戎」自体は知らなかったけれど、毎年テレビで中継されている「福男選び」なら知っているという方も多いのではないでしょうか。

○十日戎には
戎様は漁業の神、商売繁盛の神、五穀豊穣の神として有名と紹介しました。関西では特に、商売繁盛の神様として厚い信仰を集めてきました。
そのため、十日戎には商売繁盛を願って、みなさん、お詣りされます。

この十日戎では枝先に縁起物を飾った福笹や熊手を売り、大変賑わっています。
笹自体は無料で配り、笹につける縁起物の飾り(吉兆)を購入し、福娘さんにつけて頂きます。
このように、十日戎の縁起ものをつけていただくのは京都のゑびす神社が最初に始めたそうです。






***************************************************************************************************

また、今日は110番の日です。
なかなかかけることもない番号です。
かかる回数が少なければ、町が平穏無事な訳です。
今日も平穏無事でいい1日でありますように。

どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年1月10日(水)】(No.3341)
※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○初金比羅祭/安井金比羅宮





日程1月10日
時間10時~
一年最初の縁日。前年12月10日の終い金比羅からこの日まで、縁起物の稲宝来が授与されます。
稲宝来4500円

アクセス
市バス東山安井

○文殊堂十日ゑびす/智恩寺

日本三文殊のひとつとして知られる智恩寺文殊堂では、一年の幸福を願って恒例の新春行事「文殊堂十日ゑびす」が行われます。商売繁盛、家内安全を願う多くの人が参拝し、終日境内は賑わいます。本尊の智恵の文殊菩薩も御開帳されます。
日程1月10日 
時間 開扉/早朝7:00
開催場所 京都府宮津市 智恩寺
アクセス 京都丹後鉄道「天橋立駅」から徒歩5分
料金 参拝無料 

○蓬莱船(1/1〜2/3)/上賀茂神社

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)

○ 伏見五福めぐり(〜1/15)

○ 都七福神めぐり(〜1/31)

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)

#京の歳時記
#十日戎
#初金比羅祭
#安井金比羅宮
#関西と関東の違い鏡開き