おはようございます。
今日から七十二候が移ります。
【水泉動(しみずあたたかをふくむ)】
地中で凍っていた泉が動き始める頃。かすかなあたたかさを愛おしく感じる時期です。
とはいえ、今は厳冬期。
日本列島は冷凍庫の中にいるかのようです。
さて、本日は鏡開きです。
とはいっても、まだ松の内の京都をはじめとする関西では、1月15日に行われるところがほとんどですが、京都では、1月4日のところもあるようです。
この鏡開きは、関東と関西では日にちが違っていますが、カレンダーでも本日1月11日は鏡開きと記載がありましたので、本日は鏡開きについてご紹介します。あくまでも行事の解説であって、関西で、京都でということではありません。
○鏡開きの日にち
昨日の投稿で、鏡開きの日にちが関東と関西では違っていると書きました。
詳細はそちらをご覧ください。
関東では1月11日、関西では1月15日です。
鏡開きは二十日に行われていたのは、武家の「刃柄」(はつか)からです。
○鏡開きの由来
鏡開きはもとはお正月に区切りをつけ、仕事始めとする日でした。
武家では具足開き(ごそくひらき)
商家では蔵開き(くらひらき)
農家では鍬始め(くわはじめ)
などが行われ、一年の出発点としてとらえられていまして。
武家の具足開きでは、甲冑に備えられた具足餅を雑煮として食べました。これを「刀柄を(はつか)を祝う」と言われていました。
女性は鏡台に供えた鏡餅を「初顔笑う」と言って雑煮にして、食べたそうです。
当時の鏡開きは二十日に行われていたので、二十日にかけてそう言われていました。
この武家の習慣が一般化したのが、鏡開きです。
○鏡開きの意味とは?
鏡開きとは、お正月に神様、仏様に供えていた鏡餅を下げ、 それを食べるという風習です。神様に供えた食べ物には力が備わると考えられ、 神様や仏様に感謝しながらそれを食べることによって、無病息災を祈願しています。
鏡開きのお餅はぜんざいやお雑煮して食べます。
○鏡開きのマナー
鏡餅を包丁で切るということは、切腹を連想させるので、 マナーに反すると考えられています。鏡餅は、一般的に木槌で開くことが縁起が良いとされています。
とはいえ、最近では、パック入りの鏡餅が多く、大きな鏡餅を開くということもなくなってきています。
今では、鏡餅のパックを開くことが鏡開きと思う若い方も多いかもしれませんね。
○ 樽酒も鏡開きというのは?
祝い事の時に振舞われる樽酒のふたを割ることも鏡開きといいますが、これは酒樽のふたのことを「鏡」と呼んでいたからです。米からできる日本酒は神聖なものとされ、神事を営む際に神様に供えられ、祈願が済むと参列者で酒を酌み交わして祈願の成就を願う風習がありますので、やはり縁起の良い「開く」という表現を使っています。
鏡開きの写真引用
http://xn--o9j0bk8t7cqhlg3744bdoc.jp/kagamibiraki-1047
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カレンダーに「鏡開き」と共に「蔵開」と記載がありました。
蔵開き(くらびらき)とは
吉日を選んで年の初めに蔵を初めて開く行事。古くは正月11日にするのが決まりであった。この日はまた鏡開きの日でもあり、鏡餅(かがみもち)を下げてこれを割って雑煮を食べた。長野県北部では朝、汁粉をつくる家が多く、蔵の神に供え物をするという。神奈川県内でも蔵のある家では、この日蔵の戸を開き、米俵の上にお灯明や御神酒(おみき)をあげ、またツキゾメといって立杵(たてぎね)で米を搗(つ)いたり、ヒキゾメといって団子の粉をひいた。
出典 小学館日本大百科全書(ニッポニカ)
もとは、大名家が行っていた新年米蔵を開けることに由来します。
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ひとつひとつお正月の行事が進んで、
名残惜しいですね。
どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!
【今日の京都令和6年1月11日(木)】(No.3342)
※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。
中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。
https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143
○初釜(~1/14)/表千家
○ 出世えびす祭(〜1/11)/粟田神社
○ 十日ゑびす大祭(初ゑびす)(〜1/12)/恵美須神社
○蓬莱船(1/1〜2/3)/上賀茂神社
○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)
○ 伏見五福めぐり(〜1/15)
○ 都七福神めぐり(〜1/31)
○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)
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