今日の京都9月5日(火) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。

昨日は、神仏習合で、京都・北野天満宮に延暦寺の僧侶訪れ「北野御霊会」が開催されました。
明治の神仏分離で、神社と寺院は別々のものとされていましたが、今年も神仏習合の形が復活して、素晴らしい御霊会となりました。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230904/2000077544.html


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さて、今日は、堂本印象の忌日です。
堂本印象といえば、どのようなイメージをお持ちでしょうか。



京都衣笠の立命館大学衣笠キャンパスの北側に、前衛的な建物の美術館を思い浮かべられる方が多いがと思います。ここが、堂本印象が自ら作り上げた美術館なのです。この美術館のイメージから洋画家、もしくは彫刻家と、小さいころは思っていましたが、日本画家だったと聞いて驚いた記憶があります。

そのくらい、あまり堂本印象に対しての知識もなく、作品にも触れることなく来てしまいました。
堂本印象の絵と出会ったのは、古事記の展覧会で、木花開耶姫の絵で、立ち止まって眺めた絵でした。



木花咲耶姫
図録より

【堂本印象】
堂本 印象(どうもと いんしょう、1891年12月25日 - 1975年9月5日)は京都市生れの日本画家。帝室技芸員。日本芸術院会員。本名:堂本三之助。
今年は、生誕130年となります。

明治43年京都市立美術工芸学校を卒業後、しばらく西陣織の図案描きに従事し、大正7年、日本画家を志し て京都市立絵画専門学校に入学。翌8年、初出品した「深草」が第1回帝展に入選した。第3回展では「調鞠図」で特選、また、第6回展の「華厳」では帝国美術院賞を受賞するなど一躍画壇の花形となった。絵画専門学校の教授として、また私塾東丘社の主宰者としても多くの後進を育成、昭和19年、帝室技芸員となった。
 戦後は、独自の社会風俗画により日本画壇に刺激を与えた。昭和25年、芸術院会員。さらに昭和30年以降は抽象表現の世界に分け入り、その華麗な変遷は世界を驚かせた。多くの国際展にも招かれ、昭和36年には文化勲章を受章した。
 昭和41年、自作を展示する堂本美術館を自らのデザインにより設立。また、様々な技法を駆使しあらゆる画題をこなす画才は、各地の寺社仏閣の障壁画においても発揮され、多くの作品を残した。昭和50年9月逝去、83歳。
 なお、美術館は平成3年8月にその所蔵作品とともに京都府に寄贈され、平成4年4月京都府立堂本印象美術館として開館し今日に至っている。
出典
堂本印象美術館ホームページ




美術館を建てるにあたり、印象は昭和27 年(1952)にヨーロッパで見学した宮殿や邸宅を用いた美術館を参考に独自の美の可能性を追求したといいます。

堂本印象美術館は外観から内装まで、印象自らがデザインをしました。
この美術館の全てが堂本印象の作品といっても過言ではないかと思います。







外壁の浮き彫りも、柱に施されたレリーフも、休憩用に置かれている椅子も、そしてドアノブや階段の手すり、欄間といった細かいところまで、美術館を構成しているありとあらゆるものが、印象自ら設計・デザインしたものです。美術館がまるごと、堂本印象の立体造形となっているのです。
また、印象は建物や造形・装飾などほぼ全てのものに対し、詳細なスケッチや下絵を描いていました。

印象の絵画と共に、美術館の装飾も楽しめます。

*堂本印象美術館
現在の展示
「大好き 印象の動物・鳥・昆虫」
2023年06月17日(土)~2023年11月23日(木・祝)

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そして、今日は国内におけるミステリー界の女王やトリックの女王と呼ばれ、日本のアガサ・クリスティとも讃えられた山村美紗さんの忌日でもあります。山村美紗さんは京都を舞台とした作品が多く、いまだにドラマ化されています。
山村 美紗(やまむら みさ、1934年8月25日- 1996年9月5日)は、日本の小説家、推理作家。弟は政治学者の木村汎、長女は女優の山村紅葉。夫の巍(たかし)は東山高校の元教師で、退職後画家に転身した。
出典Wikipedia
主な作品は、「キャサリンシリーズ」「祇園舞妓・小菊シリーズ」「葬儀屋・石原明子シリーズ」「女検視官・江夏冬子シリーズ」「不倫調査員・片山由美シリーズ」などがあります。

山村美紗さんのお墓は、東福寺雲龍院の墓地にあります。お墓の側には、ファンレター用のポストもあります。



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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和5年9月5日(火)】(No.3213)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○「京の夏の旅」(〜9/30)

○特別公開(〜9/24)/大徳寺塔頭 興臨院


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