今日の京都9月4日(月) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。

今日は9月4日、「くしの日」です。
「94」を「くし」と読む語呂合わせから、櫛を大切に扱い、人々の美容への認識を高めてもらおうと、日本の全国美容週間実行委員会が9月4日を「くしの日」と定めました。




日本語で櫛は同音の串と同じく、「霊妙なこと、不思議なこと」という意味の「奇(く)し」「霊(くし)び」が語源となっています。このため呪術的な意味付けをされ、、他方では女性が髪を梳くことから女性格の象徴的な物品としても扱われます。

読みが「苦死」に通じるため、道に落ちている櫛を拾うことは「苦と死を拾う」ことにつながり、縁起が悪いことと忌み嫌われます。どうしても拾わなくてはならない時は、足で踏んでから拾ったり、贈り物にするときは、忌み言葉として「かんざし」と呼んだり、形だけ幾ばくかの小銭を貰ったりします。

日本では古来、櫛は別れを招く呪力を持っているとされ、現代の日本人でも櫛を贈答品にしたり気軽に貸し借りするのを嫌がる人は少なくありません。一方で、魂の宿る頭に飾るものであることから、自らの分身として旅立つ人に手渡しもしたそうです。

『古事記』では、イザナギ命は、妻のイザナミ命が差し向けた追っ手から逃れるために、櫛の歯を後ろに投げ捨てたところ、筍に変わりました。同じく『古事記』で大蛇を退治しに出向くスサノオ命はクシナダヒメを櫛に変えて自分の髪に挿したとされます。

天皇は斎宮として都を旅立つ皇族の少女を見送る儀式で、「別れの櫛」を手ずから髪に挿し、別れの言葉をかけたそうです。彼女たちは身内か天皇に不幸があるまで都に帰ることはできず、巫女であるため任務を解かれるまで恋愛もできません。逆に成人式に当たる「髪上げの儀」では、大人社会への仲間入りの象徴として櫛が少女の髪に挿されます。この儀式の直後に婚礼を済ませることもあったそうです。

そんな櫛。京都には素晴らしい櫛を作っているところがあります。

⚫十三や



古くより女性の髪に最適とされるつげの櫛。女を磨く必須アイテムとして、万葉集にも詠まれています。
つげ櫛御調製処として初代(治三吉)より現五代目に至るまで、伝統的な製法を守り続けてきています。
椿油のなじんだつげ櫛は静電気が起きず、なめらかな櫛どおり。地肌にも、心地よい刺激です。九と四を足して十三屋という名前となっています。

住所 〒600-8003
京都市下京区四条通寺町東入ル13
営業時間 11:00~20:30
定休日 無休

⚫ かづら清老舗



創業慶応元年。創業の地である四条御旅町から祇園北側に移転したのは昭和11年のことです。
屋号でもある、かづらやかもじをはじめ、櫛かんざしといった女性の髪まわりの小物を中心に扱っています。
近年はロングセラーである『純粋椿油』を使ったオリジナルの化粧品やヘアケア商品も展開しています。

住所 〒605-0073 京都府京都市東山区四条通祇園町北側285
営業時間 10:00-19:00
定休日 水曜日

【櫛にまつわる神社】
⚫︎安井金毘羅宮





安井金毘羅宮の境内には久志塚(櫛塚)があり、毎年、9月第4週月曜日に櫛まつりが開催されます。櫛まつりでは古代から現代に至る伝統の髪型や風俗衣装の時代風俗行列(古墳時代・奈良時代・平安時代・鎌倉時代・室町時代 ・安土桃山時代・江戸時代・明治時代・大正時代・現代舞妓など)が安井金比羅宮や祇園界隈を練り歩きます。




令和5年の日程9月25日
時間13:00から
アクセス
市バス東山安井
ホームページ

⚫︎御髪神社



櫛といえば髪ということで、京都には御髪神社があります。その名の通り、髪にまつわる神社です。薄毛などのお願いも多いようです。
そして、美容師さん、理髪師さんへの国家試験のお願いも多いとか。

御髪(みかみ)神社は1961年(昭和36年)に、京都の理美容関係者によって創建された神社です。
この神社の参拝方法は一般的なものとは異なりちょっと変わっています。まず、鳥居をくぐった右手にある社務所で「御髪献納」を買い、神職の方に専用のハサミで自分の髪の毛を切ってもらいます。大体5本程度を2㎝ほど切るそう。「御髪献納」の袋をお供えし、普通の神社と同じく二礼二拍手一礼で参拝します。献納された髪の毛は神社の境内の中にある「髪塚」へと移されます。



こちらの絵馬は櫛形です。そして、お守りも、ハサミや櫛とです。笑ってしまったのは、そのネーミングのセンスですが、「房房守り」。
気になる方は求められてはいかがでしょうか。

● JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」下車 徒歩15分
● 嵯峨観光鉄道「トロッコ嵐山駅」下車 駅前すぐ
●京福嵐山線「嵐山駅」下車 徒歩8分
● 阪急嵐山線「嵐山駅」下車 徒歩20分
ホームページ

http://mikami-jinja.sakura.ne.jp/


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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和5年9月4日(月)】(No.3212)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○例大祭(北野祭)/北野天満宮



永延元年(987年)に一条天皇が初めて勅祭を斎行された日にあたり、北野天満宮で最も大切な祭典。かつては勅使が参向しました。又、当宮は農耕の神とし て神徳があるため、氏子の西ノ京の農家が丹精込めて作った夏野菜を奉納し感謝の祈りを捧げます。
日程 9月4日(日)
時間祭典は9:00~(約30分)
アクセス
市バス「北野天満宮前」すぐ
ホームページ
http://www.kitanotenmangu.or.jp/


○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○「京の夏の旅」(〜9/30)

○特別公開(〜9/24)/大徳寺塔頭 興臨院



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