今日の京都9月3日(日) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。

今日から七十二候が移ります。

【禾乃登(こくものすなわちみのる)】
いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃です。「禾」は稲穂が実ったところを表した象形文字です。

今日は、折上稲荷神社で
三九郎稲荷祭が行われます。
この折上稲荷神社で、可愛らしい授与品があるのをご存知でしょうか。




折上稲荷神社は近代最高の玉の輿に乗った「モルガンお雪」が熱心に信仰していた神社です。



「折上稲荷神社」は稲荷の主神である倉稲魂神(うかのみたまのかみ)、保食神(うけもちのかみ)、稚産霊神(わくむすびのかみ)の三神を祀られています。

神社境内の稲荷塚(京都市史跡)は約1500年前のもので稲荷神の前身、祖先神(田の神)がお祀りされていた聖地です。後の711年(和同4年)稲荷大神が降りられ、伏見稲荷と共に最古の稲荷神と言われています。

また世界でも多くみられるレイライン(聖地と聖地が一直線上で結ばれる)が伏見稲荷と折上稲荷で結ばれており、伏見稲荷の奥の宮といわれより強い御利益が得られると言われています。
江戸時代末期、孝明天皇がご即位される時に側に仕える多くの女官が病気になったため、当社に御祈祷が命ぜられた。祈祷の後、女官達が奇跡的に回復したことから、女官達の間で「折上稲荷様の御利益は折り紙付き」と言われるようになりました。そして天皇は、今後も女官達が元気で働いてくれる様にと願いを込めて「長命箸」を当社に奉納されました。

⚫︎折上稲荷神社の授与品

お稲荷さんのお使い、おきつねさんを一枚の紙で折り上げたお守りは働く女性の商売繁盛・家内安全を願い宮司が一枚一枚折り上げています。

江戸時代末期、孝明天皇がご即位される時に側に仕える多くの女官が病気になった際、折上稲荷神社に御祈祷が命ぜられました。後に奇跡的に回復し、女官達の間では「折上稲荷様の御利益は折り紙付き」と言われるようになりました。そのような縁ある折り紙守りです。
毎年、風水にちなんでおきつねさんの「前掛け」の色が変わります。





節分祭や稲荷祭の時には特別なお守りも授与されるようです。

https://origami-inari.jp/item/

中でも、笑ったのは、ストレスのお守りや浮気封じのお守りがあったことです。

お詣りできないときは、送って下さるそうです。

折上と入力していて、折紙と変換してしまい、折紙のお守りがあると知った時はクスッとしてしまいました。

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この折上稲荷神社を崇敬したモルガンお雪という女性をご存知でしょうか。

【モルガンお雪とは】



モルガンお雪
出典Wikipedia

モルガンお雪(モルガンおゆき、明治14年(1881年)11月 - 昭和38年(1963年)5月18日)は元祇園の芸妓。本名は加藤ユキ、芸妓名は「雪香」、洗礼名はテレジア。
京都の刀剣商の四女として生まれ、14歳で芸妓となりました。1901年(明治34)に来日したモルガン財閥当主の甥(おい)、ジョージ・D・モルガンに見そめられ、法外な落籍料が払われ、04年に横浜で結婚式をあげました。この間のことについては、「モルガンお雪」として芝居、小説などで取り上げられた。結婚後ニューヨークに行き、まもなくフランスに渡って暮らしました。15年(大正4)に夫と死別したのち、マルセイユ、ニースなど南仏で生活した後、38年(昭和13)日本に帰国し、余生を京都で過ごしました。

○エピソード
* 1901年(明治34年)に芝居小屋「千本座」を建てた牧野省三は、伯父の勧める結婚を避けて祇園の茶屋酒の夜遊びを重ねていた。この放蕩の間に、祇園「加藤楼」の芸妓だったお雪と懇意になった。明治34年春、牧野はこのお雪からモルガンなる「鷲鼻の毛唐」から身請けの話がある、と相談を持ちかけられた。省三は「そりゃおもしろいな、しこたま金を吹っかけてやれ。そやな、四、五万円くらい吹いてみい」と冗談めかして云った。それから数日後、「四万円の貞操」というセンセーショナルな大見出しで、新聞にお雪身請けの記事が顔写真入りで派手に書き立てられ、省三はお雪と別れなければならなくなった。省三はこの切ない恋物語を台本に書いて『モルガンお雪』の題で千本座の舞台で上演、大ヒットさせている。マキノ家とは戦後帰国してのちも交流があった。身請けの金額については諸説あるが、当事者が語っておらず、確かな資料はない。
* お雪がモルガンと結婚した1月20日は、「玉の輿の日」と呼ばれていたとされるが、確かな資料はない。
* アメリカでは、京都に原爆を落とさなかったのは当時雪が京都に住んでいたからだ、という伝説があるが、確かな資料はない。
この項出典Wikipedia

○京都でのモルガンお雪ゆかりの場所
⚫︎祇園新橋白川にあるお茶屋「加藤」



モルガンお雪がいたお茶屋さん。白川南通と新橋通が交わる祇園新橋白川で今も営業しています。巽橋と辰巳大明神のある付近です。

⚫︎モルガンお雪の住居跡
晩年を過ごした大徳寺のあたりにあった住居は不明ですが、柳馬場蛸薬師(やなぎのばんばたこやくし)を少し上がったところの住居跡は残っています。「五行」というラード油で醤油を焦がした真っ黒のスープのラーメンが有名なお店があります。その裏に隠れ家的なバー「離れバー蔵」があります。お雪が住んだ場所がこの蔵のような家で現在はバーとなっています。バーは蔵を改装したもので、ガラス張りの床の下には大きな金庫があります。
(私はまだ訪問したことがないので、どのようなものかは想像できませんが)

⚫︎カトリック衣笠教会



西大路をずっと上がっていき、金閣寺を越えて、北大路通りになるところにある

真っ白い聖堂のカトリック衣笠教会があります。この教会は、聖堂としては、京都初のコンクリートのたてものです。この建物は、モルガンお雪の寄付によって建てられました。


⚫︎モルガンお雪のお墓

(東福寺同聚院)





お雪の実家加藤家のお墓がある東福寺の塔頭(たっちゅう)同聚院です。平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像を造り、仏師の父と言われている定朝の父・康尚(こうしょう)作の不動明王が祀られているお寺です。






(カトリック衣笠教会の近くの墓地)
鹿苑寺(金閣寺)の裏にあるカトリックの墓地にも分骨されています。
こちらには白い十字架の墓があります。墓にはテレジア・ユキ・モルガンと名が刻まれています。テレジアはお雪の洗礼名です。




⚫︎ウエスティン都ホテルの「佳水園」の入口にある灯籠はモルガンお雪が寄贈したものです。



青空文庫
モルガンお雪
https://www.aozora.gr.jp/cards/000726/files/45989_28184.html

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台風12号が日本列島に接近して、暑さは少し和らぐようですが、強い雨のところもあるようです。しばらく、雨が続くようなのでお気をつけてください。
どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和5年9月3日(日)】(No.3211)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143





○三九郎稲荷祭/折上稲荷神社



三九九郎稲荷神社は、この地に折上稲荷大神が降りられた時に、お使いとして守られた白きつね三頭をおまつりしており、苦労してやっとこの地にたどり着いたことから三頭の苦労した稲荷きつね(三苦労稲荷)と言われます。
人間が生きる上での三大苦労(人間関係・健康・お金)を除いてくださる神様と言われています。
稲荷塚に上がる手前に人間の脳にそっくりな木のコブがあります。ストレスよけ、創造力、学習記憶など各部分を撫でてお力を戴きます。

アクセス
地下鉄東西線/椥辻駅から徒歩15分、京阪バス/折上神社前下車3分 

○八朔祭/松尾大社



日程9月3日
⚫︎相撲 終日
⚫︎上桂御霊太鼓
午後0時半〜
⚫︎子供神輿おねり              午後3時〜
⚫︎嵯峨野六斎念仏踊り    午後4時頃~
⚫︎女神輿巡幸  
午後2時頃出御
午後6時半頃還御
日没より子供絵提灯献画展・境内万灯有り。

旧暦8月1日をさす「八朔」の日に、古くから行われてきた神事「八朔祭」が、松尾大社で執り行われます。風雨の順調、五穀豊穣、家内安全が祈願され、八朔相撲が奉納されます。当日は女神輿巡幸があるほか、夕方には境内に無数の八朔提灯や子ども絵提灯が灯されます。

アクセス阪急嵐山線「松尾大社駅」から徒歩3分
ホームページ
https://www.matsunoo.or.jp/


○開山忌/萬福寺

三門をくぐってすぐ左に曲がると、通 玄門という朱色の門があります。それをくぐると氷烈文の石畳(同じ形の石はまったくない)、白壁・卍の匂欄・白砂などが目前に広がり、真正面 に開山堂があります。ここに黄檗開山隠元禅師をお祀りしてあります。歇山重檐式、蛇腹天井、正面 の半扉の桃戸、そして全て角柱であるところは、大雄宝殿と同じで、また卍の匂欄があるのも黄檗ならではの特徴がみられます。上層正面 の額は、費隠書「瞎驢眼」、下層は木庵書「開山堂」です。毎月1・15日には山内の僧が祝拝し、3日には開山忌を営みます。
アクセス
JR黄檗、京阪黄檗下車


○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○「京の夏の旅」(〜9/30)

○特別公開(〜9/24)/大徳寺塔頭 興臨院

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