今日の京都6月4日(土) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今日は虫の日です。語呂合わせのそのままの記念日です。
【虫の日】
1988年に漫画家の手塚治虫が初代会長をつとめた日本昆虫倶楽部が「ムシの日」を制定しました。同日、「カブトムシ自然王国」を宣言している福島県常葉町(現:田村市常葉町)の常葉町振興公社(現:田村市常葉振興公社)が「ムシの日」制定した。
また、2018年には解剖学者の養老孟司によって「虫の日」が制定されまして。2015年養老孟司の発案により、鎌倉の建長寺に、建築家の隈研吾がデザインした虫のための慰霊碑「虫塚」がに建立されました。






京都で虫に関連する寺社で思い浮かべるのが、鈴虫寺です。
鈴虫寺をご存知でしょうか?



【鈴虫寺とは】
鈴虫寺とは通称で、正式には正式名称は華厳寺(けごんじ)です。京都府京都市西京区にある臨済宗の寺院です。四季を通して、鈴虫飼育しているため、通称「鈴虫寺」と呼ばれています。

○鈴虫寺の鈴虫
一般に鈴虫は7月下旬頃に成虫の羽化が始まり、9月いっぱいまで鳴き声が聴かれます。10月初旬にはほぼ全ての野生個体が死亡します。その鈴虫が一年を通して、鳴き声が聞くことができるのです。

鈴虫の飼育は先代住職が鈴虫の音色に禅の悟りの境地を感じて開始したとされます。年中の飼育は卵や成虫の温度管理の試行錯誤の結果、一年を通して鈴虫を鳴かせることに成功しました。
これには、理由がありました。1977年に隣接する人気寺院である苔寺(西芳寺)が、苔庭を守るために拝観人数を大幅に絞った完全予約制に移行することになりました。そのため、苔寺の参拝者が少なくなり、その流れでの参拝者減が予想されました。そこで、魅力ある寺院をということで、鈴虫説法を始めることになったのです。
○鈴虫説法
書院にて、鈴虫の鳴き声を聞きながら、ご住職の説法が伺えます。
この説法は以下の時間で行われます。
①9:00
②10:00
③11:00
④12:00
⑤13:00
⑥14:00
⑦15:00
⑧16:00
この説法の時にお茶とお菓子を出してくださいます。





余談ですが、この寿々むしというお菓子、このお菓子の中には何やら黒いツブツブがあります。後ほど、ご住職が死んだ鈴虫の死骸を砕いたものをお菓子に入れているなどと、冗談をおっしゃるのですが、将来の食糧不足でコオロギの入ったおせんべいとかを思い出し、ひょっとしたらと思ってしまいます。

私が、拝聴した鈴虫説法で印象に残ったこと。
鈴虫寺はひとつの願いを叶えてくださることで有名なのですが、いきなり結婚できますようにという願い方ではなく、出会いなくして結婚はないのだから、まずは良き出会いをと願うとその願いは叶いやすくなると。

【わらじを履いたお地蔵様】





鈴虫寺の石段を登った先には、「幸福地蔵」と呼ばれるお地蔵様がいらっしゃいます。このお地蔵様はなんとわらじを履いてらっしゃるのです。日本に数あるお地蔵様の中でも唯一「わらじ」を履いているということで有名です。
「幸福お守り」を通して願ったことを、歩いて叶えに来てくださるので、たくさん歩けるようにと、ぞうりを履いてらっしゃるそうです。
○幸福地蔵さまへのお願いの仕方
①ご説法を聞いてから、「幸福お守り」を購入。
②お地蔵様の前で手を合わせます。その際、掌の中に「幸福お守り」を入れて合わせます。
③願い事を心の中で唱え、しっかりと自分の名前・住所をお伝えします。



お地蔵さまが願い事を叶えに来てくれたら、お守りを返しに鈴虫寺を再び訪ねましょう。その際には、しっかりお礼を添えて。そうしたら、また新しい願い事をすることができます。
【アクセス】
阪急嵐山線「松尾大社」駅下車、徒歩約10分
市バス「苔寺道」下車、徒歩約5分
京都バス「苔寺すずむし寺」下車、徒歩約3
ホームページ
http://www.suzutera.or.jp/

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そして、6月4日といえば、
虫歯予防デーと思っていたら、違っていました。
確かに、1928年から1938年までは日本歯科医師会が実施していた虫歯予防デーだったそうです。この期間、もちろん、生まれていなかったのに、思い込みか、刷り込みがすごいです。これは、私だけなのでしょうけれど。

六(む)四(し)で「むし」の語呂合せからです。
現在は4日~10日の「歯の衛生週間」になって 日本歯科医師会が実施している歯と口の健康週間 です。

実は歯の性が悪く、幼いときから歯医者さん通いがかかせなくて、苦労してきました。

ふと、京都で歯に関係している神社仏閣はないかと調べました。
すると、ありました、ありました。
ご紹介します。

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「歯の神様」信仰が始まったのは、江戸時代中期から後期頃と言われています。当時は、殿様・武将・豪商など、一部権力者たちのお抱えの「口中医」という療術者がいましたが、一般庶民には無縁の存在でした。そのような世相にあって、庶民は歯痛などの悩みにどのように対処したのでしょうか。苦しい時の「神頼み」「まじない」などが唯一の手段であり、これに頼らざるを得なかったのです。

⚫ぬりこべ地蔵



場所:京都市伏見区深草大門町

ぬりこべ地蔵はかつて摂取院(せっしゅいん)に安置されていたようです。
当時、土で塗り込められたお堂内にあった事からぬりこべ地蔵と呼ばれています。そして『塗り込め』という言葉が
『病気を封じ込める』という意味に転じ
病気平癒(中でも歯痛封じ)のご利益があると言われるようになったそうです。
毎年6月4日には歯供養が行われ、供養の後には、『歯ブラシ』が頂けます。

⚫歯形地蔵



場所:京都市北区紫野十二坊町

昔、このお地蔵さんの近くに住んでいた
若い夫婦の逸話から歯形地蔵と呼ばれるようになったと言われています。
夫は近所で評判の働き者で妻は、そんな評判の良い夫なので他の女性にとられるかもしれないと毎日浮気の心配をしていたそうです。
そんなある日、夕方から雨が降ったので
妻が夫を心配して傘を持って迎えにいくと・・・
なんと前から夫が美しい女性と相合傘で歩いてくるじゃありませんか。
妻は逆上し、夫に噛み付こうとするんですけれど夫を噛んだつもりがお地蔵さんに噛み付いてしまったのです。
しかも噛み付いた歯が今でもお地蔵さんの方には薄っすらと歯型がついてるそうです。
お地蔵さんの肩に食い込んで離れなくなったそうなんです。
その後、妻は通りかかったお坊さんの助けによって無事、離れる事はできたんですけれど、死んでしまったのです。
それからというものこのお地蔵さんは歯形地蔵と呼ばれ歯痛平癒の信仰が生まれたそうです。

⚫白山神社(はくさんじんじゃ)



場所:京都市中京区上白山町243

白山という名前は石川県と岐阜県にまたがる白山の神を祀っている事に由来しています。
そんな白山神社には歯痛のご利益があるんですよ
女性天皇である後桜町天皇(ごさくらまちてんのう・第117代天皇)が歯痛に困っていた、そんなある日女官のひとりが白山神社から神箸(しんばし)と塩を持ち帰り後桜町天皇に献上しました。
(※塩で歯茎を揉むと、歯痛が和らぐ効果があるそうです。)
そしてその塩で歯を揉むと見事に痛みが取れたそうです。
この事から『歯痛を治すご利益がある』と言われ、参拝する人が増えたとか。

⚫夜叉神堂(やしゃがみどう)(東寺)



場所:京都市南区九条町1番地

東寺の境内にある夜叉神堂には歯痛の神様(夜叉神)がお祀りされています。
その昔、修業をしていたお坊さんらが歯痛の為に修行に集中出来ず困っていたところ、夜叉神堂で夜叉神にお願いをしたら歯痛が治った!・・・という言い伝えから歯痛の神様と呼ばれるようになったそうです。
東寺には食べるお守りとして『歯守護』が売られています。

参考
写真引用
https://www.jda.or.jp/park/knowledge/index12_11.html 

さあ、しっかり歯磨きをして、
虫歯、歯周病に備えましょう。

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6月最初の週末です。
どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
お出かけの方、お気をつけてください!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和4年6月4日(土)】(No.2753)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=10&clat=34.86256320369171&clon=135.7296854579934&fld=0

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コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 春の特別公開/安楽寺
茅葺きの山門をくぐると、静かな空気と東山を借景にした庭園が広がります。�本堂では30分おきに、お寺の由来の説明が行なわれています(約10分程)
サツキの開花に合わせて公開されます。
日程6月4日(土)
時間10:00~16:30
料金
拝観料 500円
アクセス
市バス5「真如堂前」下車

○ 紫陽花苑の公開/藤森神社





藤森神社には紫陽花苑が二ヶ所あり、例年6月上旬から7月上旬にかけて、延べ1500坪の苑内に、約3500株のアジサイが色とりどりの花を咲かせます。毎年6月15日の「紫陽花まつり」では、10時頃から献花や献茶などが行われます。6月の間は、期間限定の御朱印の授与(有料)もあります。

日程6月4日~7月3日
時間9:00~16:00
日程備考
開花状況により開苑期間は前後します。
料金入苑料 300円
アクセス
JR奈良線「藤森」下車
京阪「墨染」下車
ホームページ
http://www.fujinomorijinjya.or.jp/

○春の特別公開(〜6/19)/大徳寺塔頭 興臨院 

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○春の特別拝観(〜6/5)/相国寺

○春の特別拝観(〜6/13)/瑠璃光院 

○ 特別公開(〜6/12)/大徳寺孤篷庵 

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○ あじさいウイーク(〜6/30)/柳谷観音

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/10)/建仁寺両足院

○あじさい苑開園(〜7/10)/三室戸寺

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