今日の京都6月5日(日) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。

今日はこの紫陽花を用いたおまじないをご紹介します。
「紫陽花を用いたおまじない」は6月にするおまじないで、よく言われているのが、6月の6のつく日に(6日、16日、26日)に行うのと、夏至の日にやるとも言われています。

このご利益は紫陽花を吊るすところによって変わるとも言われています。
お手洗いに吊るすと「1年間、お臍(へそ)から下と婦人関係の病から守る」、
玄関とかお金をしまっているところに吊るすと「1年間、小銭に困らない」ということです。

吊るし方は写真を参考になさってください



やり方はアジサイの花を葉っぱ3枚以上残して半紙でまいて、紅白の水引を蝶々結びでつけて半紙に自分の名前と生年月日を書き、逆さに吊るします。(名前や生年月日を書かなくてもいいという説もあり)
明日、間に合わなければ、16日、26日になさってもいいかもしれません。このおまじないは主に関西で行われているようです。




【紫陽花とは】

 アジサイ(紫陽花、学名 Hydrangea macrophylla)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種です。
広義には「アジサイ」の名はアジサイ属植物の一部の総称です。アジサイの原種は日本に自生するガクアジサイ です。 

6月から7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の萼(がく)が大きく発達した装飾花をもつ。ガクアジサイではこれが花序の周辺部を縁取るように並び、園芸では「額咲き」と呼ばれます。ガクアジサイから変化した、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは「手まり咲き」と呼ばれます。

日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培され、多くの品種が作り出されている。原産地は日本で、ヨーロッパで品種改良されたものはセイヨウアジサイ と呼ばれます。

花言葉は「辛抱強い愛情」「一家団欒」「家族の結びつき」など。

○紫陽花の語源

アジサイの語源ははっきりしないが、最古の和歌集『万葉集』では「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」の字をあてて書かれている。もっとも有力とされているのは、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものとする説であります。そのほか、「味」は評価を、「狭藍」は花の色を示すという谷川士清の説、「集まって咲くもの」とする山本章夫の説(『万葉古今動植物正名』)、「厚咲き」が転じたものであるという貝原益軒の説があります。

花の色がよく変わることから、「七変化」「八仙花」とも呼ばれます。

日本語で漢字表記に用いられる「紫陽花」は、唐の詩人白居易が別の花、おそらくライラックに付けた名で、平安時代の学者源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったといわれています。草冠の下に「便」を置いた字が『新撰字鏡』にはみられ、「安知佐井」のほか「止毛久佐」の字があてられています。アジサイ研究家の山本武臣は、アジサイの葉が便所で使われる地域のあることから、止毛久佐は普通トモクサと読みますが、シモクサとも読むことができると指摘しています。また『言塵集』にはアジサイの別名として「またぶりぐさ」が挙げられています。

○シーボルトと紫陽花

 鎖国時代に長崎にオランダ商館員の一員として日本に渡来し、オランダ人と偽って出島に滞在し医療と博物学的研究に従事したドイツ人医師にして博物学者シーボルトは、オランダに帰還してから植物学者のツッカリニと共著で『日本植物誌』を著した際にアジサイ属 14 種を新種記載しています。 
シーボルトはアジサイ属の新種に自分の妻「おタキさん」の名をとって Hydrangea otaksa と命名しました。

○紫陽花の色

紫陽花の花の色は、 土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われています。 
 花色は開花から日を経るに従って徐々に変化する。最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色を帯びており、それが分解されていくとともにアントシアニンや補助色素が生合成され、赤や青に色づいていきます。

○甘茶も紫陽花です 



現在、建仁寺霊源院で公開されている甘茶の庭の甘茶も紫陽花の一種です。





甘茶(あまちゃ)は、アジサイ科の落葉低木ガクアジサイの変種であるアマチャです。また、その若い葉を蒸して揉み、乾燥させたもの。およびそれを煎じて作った飲料が甘茶です。ウリ科のつる性多年草であるアマチャヅルの葉または全草を使った茶も甘茶ということもあるが、前者の「アマチャ」を使った甘茶が本来の甘茶です。

○紫陽花の毒性

 毒性成分は、未だ明らかにされていません。
古くから、アジサイには青酸配糖体が含まれているとされ、半ば定説のようになっています。 それは、 1920 年のアメリカでの家畜の中毒例が元になっていると考えられます。 
2008年にも中毒事件も起こっています。
切り花にされる際などお気をつけてください。

参考Wikipedia

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【京都での紫陽花の名所】
*施設では「あじさい」とひらがな表記がされているので、ここでは「あじさい」と書きます。

○三室戸寺
あじさい園の開園
期間:6月1日~7月10日
時間:8時30分~16時30分 (16時30分までに下山)
拝観料:大人1000円 小人500円

あじさい園ライトアップ
期間:6月11日~6月26日の間の土・日曜日のみ
時間:19時~21時(20時30分受付終了)
拝観料:大人1000円 小人500円
宇治市菟道滋賀谷21
アクセス【電車】阪三室戸駅より徒歩20分【バス】京阪宇治駅より10分、JR宇治駅より10分(※6月中は三室戸寺行きの臨時バスが出ます)

○智積院
この時期、拝観料なしで紫陽花を眺めることができます。
京都市東山区東大路通七条下ル東瓦町964
アクセス
市バス東山七条

○善峯寺



約3,000坪の広大な白山あじさい苑があり、約8,000株ものあじさいが斜面一面を色とりどりに埋め尽くします。
京都市西京区大原野小塩町1372
アクセス
【バス】JR京都線向日町駅より阪急バスで40分、または阪急京都線東向日町駅より阪急バスで30分、善峯寺下車徒歩8分

○岩船寺
花の寺として知られる岩船寺。朱色の三重塔とあじさいが映えます。
木津川市加茂町岩船上ノ門43 
アクセス
JR加茂駅から木津川市コミュニティバス(加茂山の家行き)で約16分、「岩船寺」下車

○藤森神社
境内にある2か所のあじさい苑では、西洋あじさいや額あじさいなど、約3,500株のあじさいが咲き誇ります。
京都市伏見区深草鳥居崎町609
アクセス
【電車】京阪墨染駅下車徒歩7分、またはJR藤森駅下車徒歩5分【バス】市バス藤森神社前下車すぐ

○三千院
金色不動堂手前にある「あじさい苑」に、小あじさい、山あじさい、額あじさい、希少な星あじさい(七段花)といった数種・数千株のあじさいが植えられています。種類ごとに順番に花が開いていくため、6月中旬から7月に入っても楽しめます。
京都市左京区大原来迎院町540 
アクセス
【バス】JR京都駅より約60分、大原バス停下車徒歩10分

○梅宮大社
境内の回遊式庭園で、夏は花菖蒲(ハナショウブ)とあじさいが楽しめます。
京都市右京区梅津フケノ川町30
アクセス
【バス】JR京都駅より市バスで35分、梅宮大社前下車徒歩2分

○ 楊谷寺



あちこちで見かけるようになった花手水。楊谷寺が最初だと言われています。
境内には約5,000株ものあじさいが咲きます。見ごろには、あじさいまつりが開催されます。また、あじさいの時期に『あじさいの押し花朱印』が限定授与されます。
長岡京市浄土谷堂ノ谷2
アクセスが悪く、毎月縁日(17日)は、当山のシャトルバスが「阪急西山天王山駅」東口、「JR長岡京駅」西口の2カ所から発着しています。それ以外の日には、最寄駅からのタクシーになります。

○建仁寺霊源院
あじさいの一種甘茶の庭が、この時期公開されています。
3月19日~7月3日
時間:11時~14時30分(15時閉門)
拝観料:大人500円 中高生300円 
京都市東山区大和大路通四条下ル小松町
アクセス
京阪電車「祇園四条駅」下車徒歩12分
京都駅から市バス206系統「清水道」下車徒歩5分

○御池通
御池通にもたくさんのあじさいが植えられています。

【三室戸寺あじさい昇龍図】


昨年の写真です

三室戸寺の紫陽花苑が開園しています。
今年は本堂に続く60段の石段に赤60、白270、青270のあじさいを並べ、コロナの終息、景気回復を願い、あじさいで昇龍と宝珠を表現しています。
期間限定なので、この期間にお出かけください。
期間:~7月10日頃まで(あじさいの開花・生育状況により前後します)
場所:三室戸寺 本堂前大石段

あじさい昇龍図動画
https://youtu.be/qYbc758Sv2o

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今日は宇治の県神社にてあがた祭りが行われます。

【あがた祭とは】
あがた祭は、宇治の平等院の南門から100mほど離れた県神社で、毎年6月5日から6日未明にかけて行われる祭礼です。深夜に沿道の灯火を全て消して暗闇の中を梵天渡御が行われることから、別名「暗夜の奇祭」などと呼ばれており、宇治を代表するお祭のひとつです。



梵天渡御(都年中行事画帖 1928年)

○木花開耶姫とは

県神社の祭神は木花開耶姫(このはなさくやひめ)で安産、出産の守り神といわれています。木花開耶姫、この漢字も音もきれいです。思わずどんな姫なのかと想像力をかきたてます。

木花開耶姫は 日本神話にみえる大山祇神の娘。『古事記』には,木花之佐久夜毘売と記される。瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)と結婚する。神吾田鹿葦津姫(『古事記』は神阿多都比売)の別名。本名のアタは薩摩国阿多郡(鹿児島県西部)にちなむ名で,カシも薩摩の地名という。『日本書紀』によれば,コノハナノサクヤヒメは,高天原から天降ったニニギに求婚され父に告げたところ,父はサクヤヒメに添えて姉の磐長姫(イワナガヒメ)も差し出した。しかしニニギはイワナガヒメが醜かったので送り返し,美人の妹と結婚した。姉はそれを恨み,「わたしをお召しになれば,子供は岩のように長生きしたでしょうに。妹だけをお選びしたからには,生まれる子供は木の花のようにはかなく散ってしまうでしょう」と呪った。サクヤヒメは,ニニギと一夜を共にして妊娠するが,ニニギが自分の子供かどうか疑ったので,産屋に火を放って出産し,天つ神の子であることを証明したという。 姉の呪いは,人間の命が短いことの由来とされているが,この姉妹の話は,インドネシアやニューギニア方面に広く分布する神話とよく似ている。それは,人間が神から石とバナナを贈られ,バナナだけを受け取ったので,人間の命は石のように長くは続かず,バナナのようにはかないものになったという神話で,バナナ型と呼ばれている。日本の神話でバナナが女性に変わっているのは,もともと,ニニギとカシツヒメの結婚話として形成されていた神話にバナナ型の要素を組み込ませ,生まれる子供の命の短さを語ろうとしたから。『古事記』では天皇の命のはかなさの起源とされているが,これはサクヤヒメが彦火火出見尊を生み,その孫に神武天皇が現れるという展開による。コノハナは桜の花といわれるが命のはかなさを象徴するには,バナナとくらべていかにも日本人の感性に合っている。サクヤヒメは,山の神の娘であることから富士山麓の浅間神社などに祭られ,はるか南方起源のこのバナナ型神話は,日本の自然と風土にみごとに溶け込んでいる。<参考文献>吉井巌『天皇の神話と系譜』 
出典|朝日日本歴史人物事典(株)朝日新聞出版 




木花開耶姫の系図出典
http://himeluna.exblog.jp/i16/ 

○暗闇のあがた祭

6月5日の深夜、明かりのない暗闇の中で、梵天(ぼんてん)渡御と呼ばれる儀式が行われます。 10時ごろ露店は終わり11時ごろから梵天が法被装束に身を包んだ、地元の梵天講の若者達に担がれて動き出します。灯りを消した真っ暗な中で神移しが行なわれ出発します。境内を練り歩き鳥居をくぐって表に出た梵天は、旧大幣殿前でブン回しや差し上げなど勇壮に走り回ります。再び境内に帰って還幸祭を終えるのは夜中の1時ごろ。まさに暗闇の奇祭です。

実は、この祭礼には、「種貰い祭」とも言われていました。
明治以前には、祭は、男女の性交の別名であり、大切な機会でもあったと言われています。今では考えられませんが、
明治以前、日本は性に関してとてもおおらかな国であったようです。何年か前、京都細見美術館で開催された「春画展」でも江戸時代の性のおおらかさが表現されていたのではないでしょうか。

このあがた祭もその例外ではなく、
男女の結び付きを図る場でもあったようです。梵天の神輿が通過する間は、
家々が明かりを落とすのです。各地から集まりきた多くの男女は狭い旅舎、民家に雑然と混臥し、相知らぬ男女が相接触し、妊娠すれば、神から子種をさずけられたとしたのです。

ちょっと朝からの話題ではなかったかも?

暗闇祭の動画です。
 https://youtu.be/HmpY0A9o5HA 

暗闇祭と性文化について、
詳しくは下記をご覧ください。

http://jiyodan.exblog.jp/8274589/

○あかた祭の分裂開催

現在、この梵天渡御は分裂開催されています。
梵天渡御は本来、宇治神社御旅所→県神社(神移し)→宇治神社へ渡御→県神社(還幸祭)のルートで行われていましたが、2003年に還幸祭が行われなかったことで御輿の担ぎ手である「県祭奉賛会」と県神社の関係がこじれ、2004年から神社側が独自に梵天渡御を行うなど分裂状態となっています。2014年は奉賛会側が自粛する形で神社側のみの梵天渡御を行いましたが、その後も関係改善が成されず、2015年から再び分裂開催となり、今年もまた分裂開催となります。 分裂は4年連続で13回目となります。

これには以前よりあった宇治神社と県神社の対立が関係しているという。関西学院大学の調査によると、両神社の対立は1965年に顕在化し、1968年には裁判にまで発展、その後和解と対立が繰り返されていました。その対立は両者の祭神観の違いにあり、木花咲耶姫命を祭神とした独立した神社であると考える県神社に対し、宇治神社側は、県神社は宇治神社の祭神菟道稚郎子の母神にあたる宮主・矢河枝比売命を祀る末社であるとするという、この認識の違いに加え、祭の主導権争いや金銭的な問題もあったと見られています。

関西学院大学の研究要項
http://d.hatena.ne.jp/shimamukwansei/touch/20130113/1358096967 




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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
お出かけの方、お気をつけてください!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和4年6月5日(日)】(No.2754)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=10&clat=34.86256320369171&clon=135.7296854579934&fld=0

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コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 県まつり/県神社
日深夜から梵天渡御が行われ、暗闇の奇祭として有名。街には露店が出て賑わいます。�県神社の祭神は木花開耶姫で、平等院建立時の鎮守と伝えられています。
日程6月5日(日)~6日(月)
時間5日深夜~
料金無料
アクセス
JR宇治駅から徒歩10分
ホームページ
http://www.agatajinjya.com/

○春の特別公開(〜6/19)/大徳寺塔頭 興臨院 

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○春の特別拝観(〜6/5)/相国寺

○春の特別拝観(〜6/13)/瑠璃光院 

○ 特別公開(〜6/12)/大徳寺孤篷庵 

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○ あじさいウイーク(〜6/30)/柳谷観音

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/10)/建仁寺両足院

○あじさい苑開園(〜7/10)/三室戸寺

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