『ヴィラ九条山』のアート | みやこのこのみ

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ライター&ライフスタイルコーディネーター、前川みやこのブログです。
日々の生活の中で、心にピピッと響いたもの、こと、ひと、ことばなどを
つれづれなるままに書き綴ります。

ミッシェル・デュカロアピエール・ポランといった

インテリアデザイナーの大御所の名品や

フィリップ・ニグロクリスチャン・ウェルネール

マリー・クリスチーヌ・ドルネルなどの

今のインテリア業界を担う若い才能とのコラボでおなじみの

フランスのインテリアブランド『ligne roset(リーン・ロゼ)

 

ロゼ社が高密度ウレタンフォームにいち早く着目して

デザイン性と快適性の両方の可能性を広げたソファのデザインは

今のソファデザインの最先端と言われるが

最近目立つのは、日本古来のデザインの魅力や意匠

素材や技術に着目したプロダクトだ。

 

今回目についたのがこのブックシェルフだ。

 

KUJOYAMA BOOK CASE(BenjaminGraindorge)

 

 

KUJOYAMA=九条山というネーミングの通り、

和室にもピッタリのデザイン。

漆を使ったものもある。

 

 

この作品について調べたら

京都にあるフランスの文化施設

『ヴィラ九条山』というレジデンスのにたどり着いた。

 

「九条山」は、京都の山科区、比叡山から稲荷山まで続く

東山連峰の中間あたりを言うが

実際にそういう名前の山はなく地名もない。

元、九条家の所有地だったことから

そう呼ばれるようになったのだそうだ。

 

1927年に当時の中日フランス大使のポール・クローデルの発案で

日本の伝統文化の中心地に於いて

日本の伝統美術とフランスの芸術のテーマを結びつける

という目的で、この地に、関西日仏学館が建設された。

 

その後関西日仏学館は1936年に京都大学の近くに移転。

それから50年近く、九条山の建物は放置されたままだったが、

1986年、フランス外務省は、京都という芸術と歴史の街に

アーティストや研究者のためのレジデンス施設を建設することにした。

 

そして、1992年、

『ヴィラ九条山』としてオープンした。

 

 

緑に囲まれた素晴らしい建物だ。

設計は、日本の建築家、加藤邦男

オープン以来、

300名以上の日本とフランスのアーティストたちが宿泊しており、

お互いに交流しながら作品を作っていくという

芸術文化や、人文社会科学研究などの幅広い領域の

発展の場となっているそうだ。

 

 

作品にこの場所の名前をつけたBenjaminGraindorge

ここで日本の文化や自然に触れて創作の幅を広げた一人。

 

 

ちなみにブックシェルフ以外に、

フラワーベースなどもデザインしている。

 

 

『ヴィラ九条山』から、

日本とフランスの感性が溶け合った魅力的な作品が

様々なアーティストによって

これからもいろいろ発表されるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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