『dele(ディーリー)』観てますか? | みやこのこのみ

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ライター&ライフスタイルコーディネーター、前川みやこのブログです。
日々の生活の中で、心にピピッと響いたもの、こと、ひと、ことばなどを
つれづれなるままに書き綴ります。

7月から新しく始まった連続ドラマ

いわゆる『夏ドラマ』の中に、

妙に癖になってしまった作品がある。

 

金曜ナイトドラマ『dele(ディーリー)だ。

 

テレビ朝日HPより

 

ゴールデン枠では、『ハゲタカ』綾野剛のド迫力の演技や

『絶対零度-未然犯罪潜入捜査』の、

殺人犯をAIが予測して、殺人を未然に防ぐ

という、危ういテーマが気に入って

仕事の合間に「見逃し配信」を駆使して観ているのだが、

『dele』は、深夜枠にしておくには惜しいほどの面白さだ。

 

ちなみに『ハゲタカ』『dele』も同じテレビ朝日

なんか、頑張ってるじゃん!クラッカー

 

『dele』は、山田孝之菅田将暉という

若手の中の超演技派二人の主演ということで、

スタート前から話題にはなっていた。

 

しかも原案と脚本が、ヒット作を連発している作家の本多孝好氏、

金白一紀氏と、気合が入っている。

 

『dele』とは、パソコンの削除ボタンにある『delete』

つまり「削除する」という意味だ。

キャッチコピーが

『不都合な記録、削除いたします。』

 

そう、今社会的に問題になっている

『デジタル遺品』を題材にしたドラマなのである。

 

テレビ朝日HPより

 

遺品というのは、亡くなった人の残したもの。

亡くなった人の、生きていた名残だ。

一昔前は、遺品と言えば、衣服や持ち物などの生活用品

お気に入りの品、書き残したもの、手紙……あたりのイメージだった。

資産価値のあるものは『財産』と呼ばれるから

遺品とはまた話が違う。

 

それらの遺品は、それ自体には大した意味がないが

家族や友人などの近親者には、特別な思いがあったりするもので

遺品整理は、亡くなった方の過去を蘇らせる行為として

残された者の、重要なテーマだ。

 

ところが、様々な情報のやり取りがデジタル化した現代、

遺品もデジタル化してきている

例えば携帯

メールのやり取りや、ネットで購入したものの履歴

はたまた、膨大な写真

 

手のひらサイズの端末の中に

持ち主の日常を暴露する情報が、山にように詰まっている。

死者を懐かしむような微笑ましい内容のみならず、

誰も知らなかった秘密まで、時として暴き出す。

 

誰だって、人に自分の携帯、見られたくないでしょ?

そういうことなのだ。

 

テレビ朝日HPより

 

このドラマの主人公、山田孝之演じる坂上圭司

車椅子のフリープログラなマーで

クライアントとの契約により、

死後に不都合なデジタル記録を人知れず削除する会社

『dele.LIFE』という会社を立ち上げる。

 

ひょんなことから菅田将暉演じる真柴祐太郎

その仕事を手伝うことになり、

デジタルな頭で、クールにデータを削除するだけの

システム的にはシンプルなはずの仕事

愛する人との思い出や、不正告発の記録など

隠された真相問題に巻き込まれていく

という内容だ。

 

テレビ朝日HPより

 

まず、この契約の仕組みが面白い。

依頼人が『dele.LIFE』のアプリをインストールする

アプリは依頼人のスマホやPC、タブレットなどのデバイスを監視

『dele.LIFE』のサーバーに送る。

 

それらのデバイスが、クライアントの指定した時間以上に

操作されなかったら、

坂上圭司のノートブック、通称『モグラ』に信号が送られる。

信号キャッチ後、死亡確認できたら、

デジタル記録を遠隔操作で削除する

それだけのことだ。

 

『モグラ』が信号をキャッチしたら

その死亡確認をするのが、祐太朗の仕事だ。

 

圭司は頑固でプライドが高く

人の感情に惑わされずにクールに仕事をするタイプなのに対し

祐太朗は、人懐っこく情や人の想いを無視できないタイプ

 

この二人がぶつかり合いながら、結局、死者の真相や真意を

デジタル記録から掘り起こしていく、というお話。

 

テレビ朝日HPより

 

菅田将暉くんの、実は凄まじい過去を隠し持っている風の

ちょっと危ない陽気な演技は相変わらず秀逸だし、

山田孝之くんの『勇者ヨシヒコ』シリーズや、

缶コーヒーエメラルドマウンテンのCMのキャラと打って変わった

クールでストイックな表情が美しい。

 

人情ドラマや、人間の悲喜劇

今の時代として描くとこうなる! 

という、新しいドラマの形に、毎週ワクワクしている。

 

もし本当に『dele.LIFE』みたいな会社があったら、

私は契約するだろうか?

 

テレビ朝日HPより

 

50歳を過ぎたら、自分で遺品整理を始めたほうがいい

という話を聞いたことがある。

そのくらいから始めないと、

とうてい全て整理することはできないほど

人は、いらないもの、見られたくないものにまみれて

生きているということだ。

 

知り合いの中には

人に読まれたときのことを考えて

日記には本音なんか書かない

という、本末転倒としか思えない考えの持ち主もいた。

 

失敗後悔嘘偽り懺悔など全て含めて

自分がこの世に生きた証ビックリマーク

なんて、堂々と言いきれたらスゴイんだけどなあ。

 

取り敢えず、メモリーの無駄遣いを無くす意味も含めて

PCのデータ整理と、メールアドレスの整理でもしようかな。あせる

 

 

 

 

 

 

 

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